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更新:2023年11月20日
私たちの生活に欠かせない存在になってきた空気清浄機は、寒い季節の乾燥や感染症対策、汚れた空気から守るための頼れる家電です。
しかし、お手入れを怠ると、その役割を十分に果たせなくなることもあります。
空気清浄機の中にはさまざまなフィルターが搭載されていて、それぞれが重要な役割を果たしています。
大きなホコリを取り除くためのプレフィルター、集塵や脱臭を目的としたフィルター、加湿機能が付いている空気清浄機には加湿フィルターが搭載されているのです。
これらのフィルターは定期的な掃除が必要で、掃除方法もフィルターごとに異なります。
この記事では、なぜ空気清浄機のフィルター掃除が必要なのか、掃除の手順や頻度、そして掃除を楽にするコツまで、詳しく解説していきます。
空気清浄機の性能を最大限に発揮させるためには、フィルターの掃除が欠かせません。
定期的にフィルターを掃除することで、長く安定した状態で使い続けられます。
ここでは、空気清浄機のフィルター掃除を怠った場合に考えられるトラブルについて解説します。
空気清浄機のフィルターの役割は、空気を吸い込み、ホコリや花粉を取り除いてクリアな空気を放出することです。
フィルターを掃除しないまま空気清浄機を使い続けると、ホコリや花粉が蓄積し、どんどんフィルターが汚れていきます。
空気清浄機からホコリっぽいニオイや悪臭がするときは、フィルターの汚れが原因かもしれません。ニオイの原因がフィルターの汚れである場合、定期的に掃除することで不快なニオイが発生するのを防げます。
汚れが蓄積しているフィルターには、カビや細菌が繁殖する可能性があります。フィルターにカビや細菌が発生した状態で空気清浄機を稼働させると、カビの胞子や菌が空気中に放出され、健康被害のリスクが高まります。
汚れがたまったままのフィルターを使い続けると、目詰りして吸引力や空気のろ過能力が低下してしまいます。空気清浄機の性能低下を防ぐには、フィルター掃除が必要です。
フィルターが汚れて吸引力が落ちてくると、空気清浄機の動作に必要な電力量が増加し、電気代が高くなる可能性があります。
また、長期間掃除していないフィルターは、集塵力や脱臭力も低下します。
交換が必要なフィルターを使用している場合、汚れがひどいと目安の交換期間よりも交換時期が早まるかもしれません。
フィルターの交換頻度が増えることで、コストが増加する可能性があります。
フィルターが汚れたまま空気清浄機を使い続けることで、性能の低下や悪臭の発生以外に、故障するリスクも高くなります。
フィルターの定期的な掃除は、トラブルの発生を防ぎ、空気清浄機の寿命を延ばすために必要不可欠です。
空気清浄機のフィルターの掃除頻度は、使用状況や機種によって異なります。
ホコリが多い場所に空気清浄機を設置している場合や、家族に喫煙者がいる場合、ペットを飼っている場合などはフィルターが汚れやすいため、通常よりも掃除の頻度を増やすことが望ましいでしょう。
定期的なフィルター掃除は、空気清浄機の性能を維持し、寿命を延ばすことにつながります。毎日を快適な空間で過ごすためには、フィルター掃除を習慣化することがオススメです。
具体的な掃除の頻度は、取扱説明書に記載されている指示にしたがってください。
以下は一般的な掃除頻度の目安です。
フィルター種類 | 掃除頻度目安 |
---|---|
プレフィルター | 2週間に1回 |
集塵フィルター | 1カ月に1回 |
脱臭フィルター | 1カ月に1回 |
加湿フィルター | 1カ月に1回 |
フィルターは種類により、水洗いできるものとできないものがあります。機種によっても異なるので、取扱説明書で確認しましょう。
安全のために、必ず本体の電源を切り、コンセントを抜いてから掃除を行ってください。
空気清浄機の一番手前に取り付けられているプレフィルターの役割は、ホコリや繊維、髪の毛など大きめのゴミを取り除くことです。吸い込んだ空気中の汚れを最初に捕集するため、ほかのフィルターよりも汚れるスピードが早く、短いスパンでの掃除が必要です。
水洗いができるフィルターなので、しっかりと汚れを落としましょう。
集塵フィルターは微細な粒子を捕集する役割をもちます。多くの機種で水洗いはできません。
空気中のニオイを吸着して取り除くのが脱臭フィルターの役割です。脱臭フィルターも、多くの機種で水洗いできません。
加湿機能付きの空気清浄機には、加湿フィルターが搭載されています。基本的に、加湿フィルターは水洗いが可能です。
加湿フィルターの役割は、水を吸い上げて空気中に放出することです。常に湿っているため雑菌の繁殖や水アカの付着が起こりやすく、これらの汚れを放置するとカビやニオイが発生する可能性があります。
加湿フィルターの汚れやニオイが気になる場合は、台所用の中性洗剤を使い、水またはぬるま湯で30分ほど漬け置き洗いをしてください。
白く固まった水アカ汚れは、クエン酸を溶かした水またはぬるま湯に30分ほど漬け置きすると効果的です。
漬け置きしたあとは、洗剤やクエン酸がフィルターに残らないように、水でよくすすいでください。
製品によっては洗剤やクエン酸の使用を禁止している場合があります。必ずお手入れ前に取扱説明書を確認してください。
空気清浄機の効果を十分に発揮させるためには、フィルター以外の部分もお手入れすることが重要です。自分で掃除できる範囲はこまめに掃除して、清潔な状態を保ちましょう。
空気清浄機本体の外側は、やわらかい布や静電気でホコリを吸着するクロスなどを使ってホコリを拭き取ります。前面パネルは取り外し可能なものが多いので、汚れが気になる場合は取り外して洗ってください。
加湿機能付き空気清浄機は、水アカやヌメリ、カビなどの汚れが付きやすいパーツを念入りに掃除する必要があります。
加湿タンクと加湿トレーは定期的に水洗いしてください。ヌメリが気になる場合は食器洗い用の中性洗剤とスポンジを使って汚れを落としましょう。細かい部分には歯ブラシを使うと効率的に汚れを落とせます。
加湿タンクのなかは、少量の中性洗剤と水を入れてフタを閉め、シャカシャカと振り洗いしてください。内部に洗剤が残らないように、振り洗いのあとはしっかりと水ですすぎましょう。
ここでは、日頃から空気清浄機の汚れを抑えて、お手入れを楽にするコツを紹介します。
日頃から空気清浄機の掃除を習慣にしておくことで、ホコリや汚れの蓄積を防げます。お部屋掃除のついでなど、気付いたときにこまめにお手入れしましょう。
加湿タンクや加湿トレーの水は、毎日捨てて交換しましょう。水を入れっぱなしにしていると、ヌメリやカビの発生につながります。面倒でも、注ぎ足しはせずに入れ替えてください。
加湿タンクは、給水のたびに水を少量入れて振り洗いすると汚れが付きにくくなります。
加湿器は湿気が多くカビや雑菌が発生しやすいため、塩素で殺菌処理されている水道水を使うようにしてください。
浄水器の水やミネラルウォーター、アルカリイオン水などは、水道水と違って塩素が含まれていないので、雑菌やカビが発生する原因になります。
加湿器を取り扱う各メーカーも、水道水以外の水を加湿タンクに入れないよう注意を促しています。
加湿機能を使わない場合は、水を入れておく必要はありません。加湿タンクや加湿トレーの水は捨てて、各パーツを洗いましょう。洗ったあとは、しっかりと乾燥させてから本体に戻してください。
空気清浄機をホコリの多い場所に設置していると、フィルターの汚れ方も早くなります。室内の掃除もこまめに行い、フィルターがホコリまみれになるのを防ぎましょう。
窓を開けて換気することで、空気中のホコリやチリを減らし、空気清浄機にかかる負担を軽減できます。
特にキッチンで調理している最中は、油分を含んだ湯気が発生したり、料理のニオイが部屋に充満したりするため注意が必要です。
適切な換気を行い、空気清浄機の汚れやニオイの原因となるものをできるだけ取り除くよう心がけましょう。
ご家庭でのお手入れでは落としきれない汚れやニオイが気になったら、プロのクリーニングサービスの利用も検討しましょう。
ハウスクリーニングのプロ・おそうじ本舗の「空気清浄機クリーニング」は、独自開発したオリジナル洗剤を使い空気清浄機のホコリやカビ、水アカなどの汚れを徹底的に洗浄します。
①クリーニングの前に風速測定を行います。
②空気清浄機の各種パーツを丁寧に分解します。
③各種パーツを専用のオリジナル洗剤で徹底的に洗浄し、組立を行います。
④加湿トレー、送風口に防カビ・消臭・抗菌加工を行います。
※全てのカビや菌を抑制するものではありません
⑤クリーニング後に風速測定を行います。
おそうじ本舗の空気清浄機クリーニングは、空気清浄機内部に蓄積されたホコリ・カビ・水アカ・汚れなどを、オリジナル洗剤でキレイにします。さらに完全分解洗浄なら、分解しないと掃除できないファンまでも分解して隅々まで徹底的に洗浄します。
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