外壁のお掃除
外壁塗装のお金がないときは?劣化サインの見分け方と費用を抑えるコツ
外壁は住まいの印象を大きく左右する重要な部分ですが、お金がないからと塗り替えをためらってしまう人は少なくありません。実は、外壁の状態によっては、塗装ではなく洗浄だけで外壁の美しさを取り戻せる場合もあります。例えば、表面的な汚れや軽いコケ程度であれば、高額な外壁塗装をせずに洗浄だけで済むこともあるのです。
本記事では、外壁塗装にかかる費用の目安や、塗装が必要かどうかを見極めるための劣化サインについて詳しく紹介します。さらに、お金がないときでも上手に外壁塗装の費用を抑えるコツや、避けるべき節約方法、外壁洗浄を利用した場合のメリットについても触れています。
外壁の美観と耐久性を保ちながら、家計への負担をできるだけ抑えるために、知っておきたいポイントをわかりやすく解説していきます。

目 次
外壁塗装にはどれくらいお金がかかる?

外壁塗装にかかる費用は、住まいの規模や使用する塗料の種類によって変わります。加えて、足場の設置や外壁の補修も行う必要がある場合はそのぶん人件費が加算されるため、最終的な費用が高くなります。
ここでは、一般的な外壁塗装費用の相場と、費用が高額になる理由を解説します。
外壁塗装の費用の相場
坪数(延べ床面積) | 費用相場 |
---|---|
20坪 | 約40〜90万円 |
30坪 | 約60〜100万円 |
40坪 | 約80〜130万円 |
50坪 | 約100〜160万円 |
ここで紹介した金額はあくまで目安です。実際の金額は塗料の種類や塗装する面積、施工を依頼する業者の単価などにより異なります。
まずは塗装範囲と使用する塗料の種類を明確にしたうえで、複数の業者に同じ条件で見積もりを依頼するのがオススメです。
外壁塗装が高額になる理由
外壁塗装にかかる費用の主な内訳は、足場の設置や補修にかかる費用と塗料の代金、人件費です。
特に塗料は種類が多く、耐用年数などのグレードによる価格差が大きいため、選ぶ塗料によって最終的な金額が大きく変わります。
また、外壁にひび割れや汚れが多く見られる場合には、補修作業に時間がかかり、追加費用が発生するケースもあります。
外壁塗装は本当に必要?劣化サインの見分け方

外壁の塗り替えを検討する際は、築年数だけで判断せず、実際の劣化状態を確認することが大切です。状態によっては、塗装ではなく洗浄だけで済むかもしれません。
ここでは、外壁を塗り替えるタイミングを見極めるのに役立つ、外壁の劣化サインの見分け方を紹介します。
外壁塗装をする目安
一般的な住宅の外壁は、築10年ほどで汚れが目立ち始め、15年を超えると劣化が進行している可能性があります。
築15年を目安に、専門業者に診断を依頼すると安心です。
劣化のサイン
外壁に見られる主な劣化のサインは以下の5つです。
チョーキング現象
外壁を指で軽く触ったときに、外壁の色と同じ色の粉がつく場合は、塗膜(塗料の膜)が紫外線によりダメージを受けているサインです。外壁の防水機能が低下している状態なので、早めの対応が必要です。
色褪せ・退色
塗装本来の色が薄れ、くすんで見えるようになると、見た目が損なわれるだけでなく外壁の保護機能も衰えている可能性があります。
浮き・剥がれ
外壁塗装の表面がポロポロと剥がれかけている場合は、防水機能が低下しています。雨水が外壁の内部に浸入しやすい状態です。
コケ・藻の発生
外壁の北側や日陰など湿気の多い場所にコケや藻が生えると、水分がたまりやすくなり、外壁の劣化が進行しやすくなります。見た目にもキレイな状態とはいえません。
幅0.3mm以上のひび割れ
外壁のひび割れの幅が0.3mmを超えると、雨水の浸入によって内部の木材が傷むおそれがあります。早めの補修が必要です。
壁にひび割れを見つけたら、まず名刺やハガキ、ポイントカードなど一般的に0.2~0.3mmの厚さで作られているものが入るか否かで、幅を確認してみてください。この方法なら簡単に測れるので、早めに補修が必要かどうか判断できます。
こんなときは塗装不要!外壁洗浄でキレイになるケース
外壁塗装をするお金がないときは、外壁のメンテナンス費用を安く抑える方法を検討しましょう。
もし、築年数が10年未満、または前回の塗装から10年以内なら、外壁の劣化がまだ進んでおらず、洗浄だけでキレイになる可能性があります。また、外壁の表面に見られるのが軽度のコケや藻、土ぼこりや排気ガスによる汚れ程度の場合も、洗浄するだけで建物の外観を大きく改善できます。
外壁洗浄は、塗装に比べて費用を大きく抑えられる点が大きなメリットです。
塗膜の状態を確認し、劣化や剥がれが見られないのであれば、まずは外壁洗浄を検討してみましょう。
お金がないときに使える外壁塗装費用を抑えるコツ

外壁塗装をするお金がない場合でも、ちょっとした工夫で費用を節約することができます。
ここでは、無理なく費用を抑えながら、外壁塗装をするための具体的なコツを紹介します。
保険や補助金などを利用する
火災や自然災害による外壁の損傷が認められた場合、火災保険の補償対象となることがあります。あらかじめ契約内容を確認し、条件を満たしていれば申請手続きを行ってください。また、自治体によっては外壁補修に対する補助金制度を用意しているところもあります。
いずれも提出書類や申請の期限が設けられているため、事前に確認しておきましょう。
相見積もりで交渉する
複数の施工業者に同じ条件で見積もりを依頼し、内容を比較することで適正価格を把握しやすくなります。
見積もりを見るときは、総額だけでなく、塗料の種類や下地処理の範囲、工程の詳細なども丁寧にチェックしてください。相見積もりを取るときは、最低でも3社以上に依頼しましょう。
定期的な外壁洗浄によるメンテナンス
外壁の美観を維持しつつ塗膜の劣化を遅らせるには、定期的な洗浄が効果的です。目安としては5年に1回程度、専門の業者に依頼して外壁に付着した汚れやコケを取り除くとよいでしょう。結果として再
塗装の時期を先延ばしでき、将来的な出費を減らすことにもつながります。
お金がないときでも避けたい!外壁塗装のNG節約術

外壁塗装は費用がかかるため、つい節約を意識しがちですが、お金がないからといって間違った方法を選ぶと、かえって手間や費用が増えてしまうかもしれません。
ここでは、不必要なコストやトラブルを避けるために、知っておきたいNG節約術を紹介します。
低グレードの塗料を選ぶ
価格が安いアクリル系塗料などは、耐用年数が5~7年と短く、5年に1回程度塗り替えが必要になります。初期費用を抑えたつもりでも、塗り替えの回数が増えることで、トータルの費用が高くなってしまうこともあります。
そのため、少し費用がかかっても、耐久性に優れたシリコン系塗料などを選んだほうが、長い目で見てコストパフォーマンスが良いといえるでしょう。
先延ばし・放置する
お金がないからと、外壁の小さなひび割れや剥がれをそのままにしておくと、雨水が外壁内部に浸入し、柱や下地を傷める原因になります。
そうなると、部分的な補修では対応できず、外壁全体の交換や構造補修など大がかりな修繕工事が必要になるかもしれません。費用を抑えるためにも、補修範囲が広がらないうちに早めの対応を心がけることが大切です。
自分で塗ってみる(DIY)
DIYで節約しながら外壁を自分好みに仕上げたいと考える人もいますが、外壁塗装は専門的な知識と技術が必要です。たとえば、足場の設置や塗料の扱い方、ムラなく均一に仕上げる技術など、いずれも素人では簡単にできるものではありません。
自己流で行ってしまうと、見映えが悪くなったり、塗膜の耐久性が低くなり短期間で剥がれてしまったりする恐れがあります。
その結果、専門業者による補修や塗り直しが必要になり、思わぬ出費につながる可能性も考えられます。
格安業者に飛びつく
価格の安さを前面に押し出している業者のなかには、必要な工程を省いたり、使う塗料の量を減らしたりするケースがあります。さらに、施工後に追加料金を請求される、工事の質が悪く再施工が必要になるといったトラブルも見受けられます。契約前には金額だけでなく施工実績や保証内容を確認し、慎重に判断することが重要です。
外壁塗装よりお手軽!外壁洗浄でお得に外壁をキレイにできる

外壁の汚れが気になる場合、外壁洗浄で手軽に美観を回復できることがあります。こびりついたコケや土ぼこりなどは、洗浄だけで落ちることが多く、塗り替えをしなくても建物外観の印象が明るくなります。
外壁塗装をするお金がないときは、まず外壁の状態を確認し、洗浄で十分かどうかを判断しましょう。
外壁洗浄のメリット
外壁洗浄のメリットは、外壁の表面に付着した土ぼこりや排気ガスの汚れ、薄く広がったコケや藻などをしっかりと落とせる点です。洗浄後は、まるで塗装をしたかのように建物全体の印象が明るく、キレイになります。
さらに、汚れを取り除くことで外壁が受けるダメージを減らし、劣化を遅らせる効果も見込めます。塗り直しのタイミングを先延ばしにできる可能性も期待できるため、将来的な塗装費用の節約にもつながるでしょう。
外壁洗浄のデメリット
費用対効果の高い外壁洗浄ですが、ひび割れや塗膜が剥がれている部分には対応できません。洗浄時にひび割れから水が入ると、外壁の内部を傷めてしまう可能性があるためです。そのため、外壁にひび割れや剥がれが見られる場合は、その箇所を避けて洗浄する必要があります。広範囲に痛みが見られる場合には、洗浄自体ができないケースもあります。
また、外壁洗浄に高圧洗浄機を使用する業者の場合は、塗装が剥がれてしまうリスクもあるため注意しましょう。
外壁洗浄の費用の相場
足場を使わない、手洗い洗浄が出来る業者であれば外壁1面あたり5万円程度になります。
一方で、足場を設置して高圧洗浄機で洗浄する業者の場合は、足場費用を含めて数十万円程度になる場合もあります。
おすすめ業者の選び方
外壁洗浄を依頼する業者を選ぶ際は、外壁洗浄の施工実績があるかどうかを確認しましょう。事前に施工後の写真や利用者の評価に目を通しておくと、信頼の置ける業者かどうかを判断しやすくなります。
さらに、アフターサービスや施工後の保証内容もあわせて確認することで、安心して依頼できます。
おそうじ本舗の「外壁手洗い洗浄」なら低コストで外壁が蘇る

「ピカピカの外壁を取り戻したいけど、塗装にかけるお金がない……」
そんなときにオススメなのが、おそうじ本舗の「外壁手洗い洗浄」です(※1)。
足場や高圧洗浄機を使わずに、専用の洗剤と独自開発された特殊なブラシで1面ずつ丁寧に手洗い洗浄するので、余分な機材コストをカットできます。外壁の細かな凹凸に入り込んだ汚れはもちろん、2階のガラス窓やサッシ、雨どいまでしっかりと洗浄するため、建物本来の美しさが蘇ります(※2)。
低コストでキレイになるポイント
おそうじ本舗の外壁手洗い洗浄は3階部分まで対応できる特殊なブラシを使うため、足場の設置は不要です。本来数十万円かかる足場費用を省けるほか、1日で作業を終えられるので人件費も抑えられます。
さらに「1面だけ洗浄したい」など汚れが目立つ部分だけを選んで依頼できるため、必要最低限の費用で済ませることが可能です。
おそうじ本舗の手洗い洗浄が選ばれる3つの理由
おそうじ本舗の外壁手洗い洗浄がお客様に選ばれる3つの理由を紹介します。
外壁に優しい洗浄方法を採用
外壁の塗装を傷めにくい専用洗剤と特殊なブラシを使い、外壁表面に負担をかけずにしっかりと汚れを落とします。高圧洗浄機による洗浄とは異なり、外壁を傷めるリスクを最小限に抑えられる点が特徴です。
頑固な汚れもスッキリキレイに
長年こびりついた排気ガスの汚れや黒ずみ、コケや藻といったしつこい汚れもプロの洗浄技術で一気に落とします。施工後は、建物本来の明るさとツヤを取り戻せます(※2)。
1面あたり2時間で作業可能
手作業に特化した効率的な作業工程により、1面の洗浄は最短2時間程度で完了します(※3)。時間がかからないため、日常生活に与える影響も少なくて済みます。
(※1)外壁塗装の劣化が激しい場合は、作業をお断りさせていただく場合があります。
(※2)汚れの状況により、完全に除去できない場合がございます。
(※3)壁面の広さ・汚れの状況、作業環境により作業時間は前後する場合があります。
この記事の監修者

ハウスクリーニング商品開発尾崎 真
おそうじ本舗の商品・サービス開発責任者を務め、国家資格であるハウスクリーニング技能士。 住まいのお掃除のコツや、暮らしに関するテクニックなど、お家で役立つ情報について満足していただける内容の改修を行っています。
おそうじ本舗 自分でできるお掃除術 監修者について