外壁のお掃除
外壁塗装のトラブルを防ぐには?失敗しないためのポイントと対策
外壁塗装は、住まいの見た目をキレイにするだけでなく、外壁の耐久性を高めて建物を雨風などから守るためにもとても重要な工事です。
しかし、施工後に「すぐに剥がれた」「色ムラがひどい」「追加費用を請求された」など、思わぬトラブルが発生するケースも少なくありません。
この記事では、外壁塗装で起こりやすいトラブルとその原因、失敗を防ぐためのポイントをわかりやすく解説します。さらに、外壁塗装を実施する前にぜひ検討したい「外壁洗浄」という選択肢についても紹介します。
後悔のない選択をするために、ぜひ参考にしてください。

目 次
外壁塗装で起こりやすいトラブルとは

外壁塗装は、専門的な技術と知識が求められる工事です。適切な工程を踏まなければ、施工後に不具合が発生することもあります。
ここでは、外壁塗装でよく見られる代表的なトラブルについて紹介します。
塗装後すぐに剥がれる
外壁の塗膜が短期間で剥がれたり膨れたりする原因の多くは、施工段階での下地処理の不備や壁の状態の見極め不足です。
例えば、外壁にカビやホコリが残った状態で塗装を行うと、塗料がしっかり密着せず、定着力が弱まることがあります。また、湿気が多い季節や雨天の翌日など乾燥が不十分な状態で塗装すると、膨れや剥がれが生じやすくなります。さらに、ひび割れなどの下地の補修を怠った状態での施工も、塗膜が早期に劣化する一因です。
色ムラや仕上がりの不満
完成後の外壁の色味がカタログや見本帳のイメージと異なる、塗り残しが目立つといった仕上がりに関する不満も少なくありません。
これは、色の見本と実際の壁では、光の当たり方や素材の違いにより見え方が変わるためです。可能であれば、外壁の一部に試し塗りをしてもらって確認すると安心です。
また、ローラー塗装とスプレーを使う吹き付け塗装では仕上がりに違いが出ることがあるので、事前に確かめておきましょう。
近隣とのトラブル
塗装工事中に発生する塗料の飛散や騒音、作業員のマナーなどが原因で、近隣住民との間にトラブルが発生することがあります。
足場の設置や解体時の騒音、業者の車両が駐車スペースをふさいでしまうなど、苦情につながる原因はさまざまです。塗料が持つ独特の強いニオイも、トラブルになりやすいものの1つです。
見積りと請求額が違う
契約内容の説明が不十分なまま工事が始まり、最終的に見積額を大幅に上回る費用を請求されるのも、よくあるトラブルです。例えば、工事が始まってから「追加作業が必要になった」として、予期せぬ費用が発生する場合もあります。
このような事態を避けるためには、契約前の段階で、どのような場合に追加費用が生じるのかを明確にしておくことが重要です。
外壁塗装トラブルの主な原因とは?

外壁塗装トラブルは、施工業者の技術力不足や説明不足、また施主側の知識不足によって発生しやすくなります。
失敗を防ぐために、よくある外壁塗装トラブルの原因を確認しておきましょう。
業者選びを価格だけで決めてしまう
費用をできるだけ抑えたいという気持ちから、価格の安さだけで施工業者を選んでしまうケースがあります。
「格安」「激安」を売り文句にしている業者のなかには、経験が浅い業者や手抜き工事をする悪質な業者も少なくありません。
料金だけで判断せず、過去の施工実績や利用者の口コミ、アフターサービスの内容もチェックすることが大切です。
事前の説明や契約内容が不明確
工事を依頼する際には、使用する塗料の種類や工程についての説明をしっかり受けましょう。「お任せください」といった漠然とした案内では、あとになって認識していた内容が食い違うこともあります。
契約書には作業範囲や保証の内容、アフターフォローの有無を明記してもらい、書面で確認できるようにしておくと安心です。
下地処理の手抜き
塗装の前には、外壁の素材や状態に応じた下地処理が必要です。いくらグレードの高い塗料を使っても、外壁に付着した土ぼこりやコケ、チョーキングと呼ばれる粉状の汚れをキレイに除去しないまま塗装してしまうと、すぐに塗装が劣化して剥がれやすくなります。
また、ひび割れや目地のシーリングの補修を怠ると、そこから雨水が外壁内部に入ってしまい、建物自体の劣化を早める恐れがあります。
下地処理の工程は見た目では判断が難しいので、作業中の写真等で施工内容を報告してくれる業者を選ぶと安心です。
外壁塗装トラブルを未然に防ぐためのポイント

外壁塗装トラブルを回避するには、信頼できる業者を選んだ上で、事前に必要事項をしっかり確認しておくことが大切です。
ここでは、外壁塗装を行う際に施主側が意識しておくべき具体的なポイントを紹介します。
信頼できる業者を選ぶ
施工を任せる業者選びは、最も重要なポイントです。過去の実績や、利用者の口コミなどをよくチェックして選びましょう。施工事例を写真付きで公開している業者は、一定の技術を持っていると考えられます。複数の業者から相見積もりを取り、金額や対応内容を比較するのも有効な方法です。
「問い合わせたときの説明が丁寧であるか」「質問に真摯に答えてくれるか」といった点も、信頼性を見極める手がかりになります。アフターフォローの有無も聞いておきましょう。
工事前に見積りや契約内容を確認する
契約前に、使用する塗料のメーカーや品名、使用量、塗装回数、施工面積、工程スケジュール、追加費用の発生条件などの詳細が契約書類に明記されているかを確認しましょう。簡単な記載しかない見積りや契約書しか出してくれない業者は注意が必要です。
塗料にはグレードや耐用年数の違いがあるため、耐久性や防カビ、防汚性などの機能と価格のバランスも考慮して選びたいものです。また、工事の中止や延期など工事日程に変更が生じた際の対応方針も、契約段階で明確にしておくことをオススメします。
外壁の状態を事前にチェックしてもらう
塗装前には、外壁の状態をしっかり点検してもらいましょう。特に経年劣化やひび割れ、汚れやコケの付着がある場合は、そのまま塗装すると仕上がりや耐久性に影響するため、洗浄や補修など事前の対応が求められます。
点検時には、洗浄作業やシーリング材の打ち替えの必要性についても聞いておくと安心です。
外壁の汚れ=塗り替えじゃない!?洗うだけでキレイになる外壁の特徴とは

外壁の汚れが目につき始めると「そろそろ塗り替えかな」と考える人は多いでしょう。塗装業者からの提案を受けて、外壁塗装を検討することもあるかもしれません。
しかし、外壁の状態によっては、外壁塗装よりも手軽で安価な「外壁洗浄」のみで十分に美しさを取り戻せるケースがあります。
ここでは、外壁洗浄で対応可能な外壁の特徴を3つに分けて紹介します。
新築・再塗装してから10年未満
築年数が10年未満、あるいは前回の塗装から10年経っていない場合は、塗膜がまだしっかり機能している可能性が高いです。
塗膜が傷んでいなければ、外壁洗浄で汚れを落とすだけで外観を整えられます。外壁塗装よりも費用を抑えられるため、まずは洗浄で対応できるかを確認してみましょう。
塗装面が劣化していない
外壁に軽く触れたときに外壁と同じ色の粉がつく「チョーキング現象」や、塗装面やシーリングのひび割れ・色あせが見られる場合は、塗装の劣化が進行しているサインです。
一方で、こうした症状が見られない場合は、外壁の状態がまだ良好であると考えられます。外壁洗浄で汚れを落とせばキレイな状態を取り戻せます。
汚れが原因で見た目が悪くなっている
外壁の北側や日当たりの悪い面は、湿気によりコケやカビが発生しやすい場所です。また、周辺の環境によっては排気ガスや土埃などが外壁に付着し、見た目が悪くなってしまうこともあります。
こうした汚れは、外壁洗浄でキレイに落とすことが可能です。特に、手洗い洗浄なら足場を組む必要がないため、1面あたり2時間程度で、費用も5万円前後と短時間・低価格で依頼できます。
外壁の美しさを長持ちさせるためにできること

外壁をキレイな状態で長持ちさせるには、日頃の点検とメンテナンスが欠かせません。
こまめにケアを行うことで、見た目の美しさだけでなく、建物そのものの寿命を延ばす効果も期待できます。
定期的な点検を行う
外壁は常に風雨や紫外線にさらされているため、劣化が少しずつ進みます。年に1度は、外壁のひび割れや汚れの有無を点検し、必要に応じて専門業者へ相談しましょう。特に雨樋付近や日陰部分は湿気が多く、汚れやカビ、コケなどがたまりやすい傾向があります。
点検時には、塗装の色あせやチョーキング現象の有無も見ておきましょう。高所や劣化が進んでいる箇所は危険なので、自力での点検を避け、専門業者に依頼・相談してください。
汚れが目立つ前に洗浄する
外壁に汚れが蓄積すると、塗膜が劣化しやすくなり、保護機能が低下するおそれがあります。塗装を長持ちさせるためにも、外壁に付着した汚れは早めに落としておくことが大切です。
築5年を目安に、外壁の状態に応じた洗浄を検討しましょう。家庭での水洗いで済む場合もありますが、専門業者に手洗い洗浄を依頼することで、キレイな状態を手軽に長く維持できます。
外壁を傷めずに美しく!おそうじ本舗の「外壁手洗い洗浄」

おそうじ本舗の「外壁手洗い洗浄」は、外壁についた汚れを手洗いで丁寧に落とすサービスです。外壁塗装の前処理だけでなく、定期的なメンテナンスとしてもオススメです。
プロの職人が専用の洗剤とブラシを使って手作業で洗浄するため、外壁を傷める心配がなく、美しい外観を長く保てます(※1)(※2)。
もちろん、雨だれやコケ、排気ガスによる黒ずみなど、ご家庭での洗浄では落としにくい汚れも徹底的に除去します(※2)。交通量の多い道路に面した住宅など、外壁が汚れやすい環境でも、清潔感のある外観を維持しやすくなります。
「塗装までは考えていないけれど、外観の印象を整えたい」「塗装前に下地処理を丁寧に済ませておきたい」といった場面にも有効です。
長く住まいを大切にしたい方こそ、ぜひ1度、プロの手洗い洗浄を検討してみませんか?
(※1)外壁塗装の劣化が激しい場合は、作業をお断りさせていただく場合があります。
(※2)汚れの状況により、完全に除去できない場合がございます。
この記事の監修者
ハウスクリーニング商品開発尾崎 真
おそうじ本舗の商品・サービス開発責任者を務め、国家資格であるハウスクリーニング技能士。 住まいのお掃除のコツや、暮らしに関するテクニックなど、お家で役立つ情報について満足していただける内容の改修を行っています。
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