外壁のお掃除
外壁の黒ずみの正体は?汚れを放置するリスクと効果的な対策
新築から数年が経ち、自宅の外壁の黒ずみが気になり始めていませんか?
外壁の黒ずみは、見た目の印象を悪くするだけでなく、建物の劣化を知らせる重要なサインでもあります。
そのまま放置すると外壁が劣化し、雨漏りなどのトラブルや、住宅の資産価値の低下にもつながる恐れがあります。
しかし、「どうやって黒ずみを落とせばいいの?」「業者に頼むと高いのでは?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、外壁が黒ずむ原因や放置するリスクから、自分でできる対策、プロに頼むべきケースまで分かりやすく解説します。
この記事を読めば、黒ずみの正体や正しい落とし方、再発を防ぐポイントが理解でき、住まいを長く美しく保てるようになるでしょう。

目 次
外壁の黒ずみの原因は?

外壁の黒ずみは、放っておくとどんどん目立つようになり、家全体の印象も悪くなってしまいます。
実は、この黒ずみにはいくつかの明確な原因があり、原因によって対処法も異なります。
ここでは、外壁が黒ずむ主な原因を4つ紹介します。
カビ・藻・コケの繁殖
外壁の黒ずみの主な原因のひとつは、カビ・藻・コケの繁殖です。
特に、湿気が多くて日当たりの悪い北側の外壁はカビが発生しやすく、梅雨の時期など湿度が高い季節には、短期間で一気に広がることがあります。
そのまま放置すると外壁に根を張って定着し、通常の洗浄では簡単に落とせなくなってしまうこともあります。
また、黒ずみが進行すると、見た目の問題だけでなく、外壁そのものの劣化にもつながりかねません。
見た目は黒い色ムラや、緑がかった黒ずみなどのように見えることが多く、早めに発見して洗浄することが大切です。
排気ガスの付着
交通量の多い道路沿いの住宅では、車の排気ガスに含まれるススや油分が外壁に付着し、黒ずみの原因になります。
特に白やベージュなどの明るい色の外壁は汚れが目立ちやすく、「気づいたら黒っぽくくすんでいた」というケースも少なくありません。
排気ガスは酸性成分を含むため、見た目が悪くなるだけでなく、塗膜(外壁の表面を保護している塗装の膜)をじわじわと傷めてしまう恐れもあります。
さらに、付着した油分が空気中のチリやホコリを吸着して汚れを広げることで、時間が経つほど落としにくくなってしまいます。
こうした黒ずみを防ぐためには、定期的な水洗いやこまめなクリーニングで汚れをため込まないようにしましょう。
雨だれによる筋汚れ
窓の下や庇の下など、雨水がいつも同じ場所を伝って流れる部分では、雨だれによる黒ずみが発生しやすくなります。
雨水には空気中のほこりや排気ガス、花粉などが含まれており、それが外壁を流れるたびに筋状の汚れとして残ります。
乾燥すると汚れが外壁にこびりついて固着し、時間が経つほど落としにくくなるのが特徴です。
最初はうっすらとした線でも、放置するとくっきりとした黒い筋汚れに変わっていきます。
外壁材や塗膜の劣化
外壁は紫外線や雨風に常にさらされているため、年数が経つにつれて塗膜が徐々に劣化していきます。
塗膜が傷むと、表面の防汚性能が低下し、砂ぼこりや排気ガスなどの汚れが付着しやすくなります。
とくに築10年以上経過した住宅では、黒ずみが目立ちやすくなる傾向があります。
こうした黒ずみは、「塗装の劣化サイン」としても重要なチェックポイントです。
「最近、汚れが落ちにくくなった」「色がくすんできた」などの変化を感じたら、早めの点検や洗浄を検討しましょう。
外壁の黒ずみを放置するとどうなる?

「少し黒くなっただけだから…」と外壁の黒ずみを放置していませんか?
見た目の汚れだけに思える黒ずみですが、放置することで思わぬトラブルにつながることもあります。
ここでは、外壁の「老化のサイン」でもある黒ずみを放置したときに起こる、5つのリスクについて詳しく解説します。
家が古びて見える
外壁の黒ずみは、家全体の印象を大きく左右します。
特に玄関まわりや道路に面した部分に黒ずみがあると、家が古びて見えてしまいます。
せっかく外観デザインにこだわって建てた住宅でも、外壁の黒ずみによって見た目が損なわれてしまうのです。
逆に、外壁が清潔に保たれている家は、年月が経っても新築のような明るい印象を与えます。
見た目の美しさを維持するためにも、黒ずみを早めにケアしておきましょう。
資産価値が下がる
外壁が黒ずんでいると、「管理が行き届いていない住宅」と見なされることがあります。
不動産の査定では外観の状態も評価に含まれるため、外壁の黒ずみが資産価値の低下につながるケースは少なくありません。
たとえば、同じ築年数の家でも、定期的にメンテナンスを行っている家と、汚れを放置している家では、査定額に数十万円以上の差が出ることがあります。
将来的に売却を考えている方にとって、黒ずみを放置することは大きなマイナス要因です。
定期的な洗浄を行い、外観をキレイに保つことで、家の印象を良くしながら資産価値を守ることができます。
雨漏りなどのトラブルに発展する
外壁の黒ずみの中でも、カビや藻が原因の汚れには特に注意が必要です。
こうした汚れは、外壁の表面だけでなく塗膜の下にまで根を伸ばし、素材を内部から少しずつ劣化させていきます。
その結果、防水性能が低下して雨水が壁の内部に染み込み、ひび割れや剥がれを引き起こします。悪化すると、雨漏りにもつながりかねません。
一度雨漏りが起こると、外壁だけでなく内装にも被害が及ぶ可能性があります。
「黒ずみくらい」と油断せず、早めに対処することが、建物を長持ちさせるための最も確実な方法です。
修繕費用が高額になる
最初はわずかな黒ずみでも、放置を続けると塗膜の劣化が進行します。
塗膜が傷むと汚れが付きやすくなるだけでなく、塗装そのものの耐久性が低下し、再塗装の時期が早まってしまいます。
再塗装には一般的に数十万円から百万円以上かかることもあるため、早めに洗浄して汚れを防ぐ方が結果的に経済的です。
さらに劣化が進むと、外壁材そのものを張り替える必要が生じ、修繕費が一気に増大します。
「今はまだ大丈夫」と後回しにしてしまうと、結果として高額な出費につながる可能性が高くなります。
健康被害につながる
カビやコケを含む外壁の黒ずみを放置すると、胞子が風に乗って家の中に入り込むことがあります。
それがアレルギーや喘息の原因となり、特に小さな子どもや高齢者の健康に悪影響を及ぼすおそれがあります。
さらに、室内でのカビ発生を招くこともあり、衛生面から見ても注意が必要です。
外壁の黒ずみを早めに取り除くことは、家の寿命を延ばすだけでなく、家族の健康を守ることにもつながります。
自分でできる外壁の黒ずみ対策

外壁の黒ずみを見つけたとき、「業者を呼ぶほどではないけれど、なんとなく気になる…」という方も多いのではないでしょうか。
黒ずみは、初期段階であれば自分で落とすことも可能です。
さらに、普段からのちょっとした工夫で再発を防ぐこともできます。
ここでは、自分でできる黒ずみの落とし方と、キレイな状態を長く保つための予防法をご紹介します。
黒ずみの落とし方
軽度な外壁の黒ずみであれば、次の手順で簡単に落とせます。
ただし、外壁の素材によっては、洗剤や道具の選び方を間違えると傷や色ムラの原因になるため、慎重に行いましょう。
準備するもの
- 外壁専用の中性洗剤
- 柔らかいブラシまたはスポンジ
- ホースリール
- バケツ
- ゴム手袋
外壁の掃除手順
ここでは、一般的な掃除手順を紹介します。
掃除方法は洗剤の種類によっても異なるため、洗剤のパッケージに書かれた手順をしっかりと確認してから掃除してください。
- 外壁全体に水をかけ、表面のホコリや砂を落とします。
- 外壁用洗剤をスプレーし、なじませます。
- 柔らかいブラシやスポンジで優しくこすり洗いをします。
- 十分に水で洗い流し、乾燥させます。
特に注意したいのは、強力な薬品や高圧洗浄機を安易に使わないことです。
外壁材を傷つけると、汚れがより付着しやすくなったり、防水性能を落とすことがあります。
また、手の届かない高所や、黒ずみが根深い場合は無理せずプロに相談するのが安全です。
市販の洗剤で落ちない黒ずみは、カビや藻が外壁の奥まで入り込んでいる可能性があります。
無理に落とそうとせず、早めに専門業者に相談することで、結果的に外壁を長持ちさせられます。
合わせて読もう:外壁掃除は必要?自分でできる方法、プロに頼むメリットまで徹底解説
黒ずみの予防法
黒ずみを防ぐ一番のコツは、「汚れをためない環境づくり」です。
日頃から少しの意識で、外壁の黒ずみを大幅に減らすことができます。
たとえば次のような習慣が効果的です。
- 雨どいや排水溝の詰まりを定期的にチェックする
- 庭木や雑草が外壁に触れないようにする
- 年に1〜2回は外壁を軽く水洗いする
- 塗装のタイミングで防汚・防カビ性能のある塗料を選ぶ
こうした日常のケアを心がけるだけで、黒ずみの進行を大幅に遅らせることができます。
外壁を清潔に保つことは、家の印象を良くするだけでなく、塗装の寿命を延ばすことにもつながります。
自分でできる範囲の対策を取り入れながら、定期的な点検やプロの洗浄を組み合わせて、長くキレイな外観を保ちましょう。
プロに依頼する外壁洗浄

「自分で洗っても黒ずみが残る」「高い場所までは手が届かない」――そんなときは、無理をせず外壁洗浄のプロに依頼するのがおすすめです。
専門業者は、専用の洗剤や高性能の機材を使って汚れの種類に合わせた最適な方法で洗浄を行うため、外壁を傷めることなく確実に黒ずみを落とせます。
ここでは、プロが行う主な洗浄方法と、そのメリット、そして信頼できる業者を選ぶポイントを解説します。
プロが行う主な洗浄方法
外壁の汚れの種類や外壁材の性質によって、洗浄方法は異なります。
ここでは代表的な2つの洗浄方法を紹介します。
高圧洗浄
高圧洗浄は、水の圧力を利用して外壁の表面に付着した砂ぼこりや排気ガス、カビの汚れなどを落とす方法です。
水だけで洗浄するため、洗剤を使いたくない方にも向いています。
短時間で広範囲を洗えるのがメリットですが、水圧が強すぎると外壁材や塗膜を傷めてしまうことがあるため注意が必要です。
業者に依頼する場合は、十分な知識と実績のある業者を選ぶことが重要です。
また、2階以上の作業では足場を設置する必要があり、洗浄費用に加えて足場代がかかる場合もあります。おおよその費用目安は、100平米の住宅で30万円程度です。
手洗い洗浄
手洗い洗浄は、専用のブラシやスポンジを使い、一面ずつ手作業で洗い上げる方法です。
細部まで汚れを落とせて外壁を傷めにくい点が、最大のメリットといえます。
特に黒ずみが部分的な場合や、サイディング・タイル・モルタルなどデリケートな素材の外壁に適しています。
足場を組まずに作業できるケースも多く、費用を抑えられるのが魅力です。
短時間で作業が完了するため、忙しい方や「一部だけキレイにしたい」という方にも利用しやすい方法です。
プロに依頼するメリット
外壁洗浄をプロに任せる最大のメリットは、仕上がりの美しさと安全性の高さです。
自分で掃除しようとすると、高所での作業や洗剤の扱いなどにリスクが伴いますが、専門業者なら安全に効率よく作業を進められます。
また、プロは汚れの種類や外壁の材質を見極め、最適な洗浄方法を選択します。
そのため、ムラなく均一に仕上がり、外壁本来のツヤや色がよみがえるような美しい状態になります。
さらに、プロの洗浄は汚れを落とすだけでなく、防カビ・防藻の処理を行うことも多く、清潔な状態を長く維持できるのも大きな魅力です。
時間や体力をかけずに家全体をキレイにできる点でも、費用以上の価値があります。
信頼できる業者を選ぶポイント
外壁洗浄を依頼する際は、どの業者に頼むかがとても重要です。
同じ「洗浄」といっても、使用する洗剤や洗浄方法によって仕上がりが大きく変わるため、信頼できる業者を選びましょう。
業者選びの際は、次の4つをチェックするのがおすすめです。
- 無料見積りや現地調査を行ってくれるか
実際の施工写真やお客様の声を確認できる業者は信頼度が高いです。 - 洗浄方法や使用薬剤について丁寧に説明してくれるか
質問にしっかり答えてくれる業者は信頼性が高いといえます。 - 保証やアフターケアがあるか
再発時の対応や、施工後のフォロー体制が整っていると安心です。 - 施工実績や口コミを公開しているか
実際の施工写真やお客様の声を確認できる業者は信頼度が高いです。
外壁の黒ずみは、原因によって洗浄方法が変わります。
だからこそ、経験豊富で柔軟に対応できる業者を選ぶことが大切です。
おそうじ本舗の「外壁手洗い洗浄」

「外壁の黒ずみが気になるけれど、高圧洗浄はちょっと不安…」という方には、おそうじ本舗の「外壁手洗い洗浄」がおすすめです。
おそうじ本舗では、外壁を傷つけにくい専用洗剤と3階部分まで届く特殊なブラシを使い、手作業で丁寧に黒ずみを取り除きます(※1)。
素材を守りながら汚れをしっかり落とせるため、外壁の美しさを保ちつつ長持ちさせたい方にぴったりの洗浄方法です。
高圧洗浄のように強い水圧をかけないので、サイディング・モルタル・タイルなど、さまざまな外壁材に対応できます。
さらに、雨どいや、2階の窓ガラス・サッシの汚れ、軒下に張った蜘蛛の巣までまとめてキレイに仕上げられる点も魅力です。
「家全体の黒ずみを一気に落としたい」「部分的に汚れた箇所だけキレイにしたい」といった希望にも柔軟に対応しています。
料金は1面あたり5万円以下と手頃で、作業時間もおよそ2時間ほどです(※2)。
「業者に頼むのは大げさかもしれない」と感じる方でも、気軽に依頼できる価格帯です。
定期的に利用することで、キレイな状態を長く維持でき、外壁の寿命を延ばしながら住まいの資産価値を守ることもできるでしょう。
(※1)汚れの状況により、完全に除去できない場合がございます。
(※2)壁面の広さ・汚れの状況、作業環境により作業時間は前後する場合があります。
まとめ|外壁の黒ずみは放置せず、早めの対策を!

外壁の黒ずみは、見た目の印象を損ねるだけでなく、放置すると外壁材の劣化を早め、雨漏りなどの深刻なトラブルにつながるリスクもあります。
主な原因は、カビ・藻・コケの繁殖、排気ガスの付着、雨だれ、塗膜の劣化など様々ですが、どれも時間の経過とともに悪化していくため、早めの対処を心がけましょう。
軽い黒ずみであれば、水洗いや外壁専用洗剤を使って自分で落とすことができます。
ただし、黒ずみが広がっていたり、高い場所の汚れを落とす必要があったりする場合は、無理をせずプロに依頼するのが安心です。
プロの洗浄なら、外壁を傷めずにすみずみまでキレイに仕上げられ、再発防止にも効果があります。
中でも、おそうじ本舗の「外壁手洗い洗浄」は、外壁を優しく、確実にキレイにできるおすすめの方法です。
プロの手作業で細部まで洗浄するため、黒ずみを落とすだけでなく、外壁本来のツヤや美しさを取り戻せます。
料金が明確で、作業時間も短いため、「初めて外壁洗浄を頼む」という方にも利用しやすいサービスです。
外壁は、住まいの「顔」ともいえる大切な部分です。
黒ずみを放置せず、定期的にケアすることで、家全体の印象を明るく保ち、長く快適に暮らすことができます。
おそうじ本舗の外壁手洗い洗浄で、あなたの家をもう一度、新築のような輝きへとよみがえらせましょう。
この記事の監修者
ハウスクリーニング商品開発尾崎 真
おそうじ本舗の商品・サービス開発責任者を務め、国家資格であるハウスクリーニング技能士。 住まいのお掃除のコツや、暮らしに関するテクニックなど、お家で役立つ情報について満足していただける内容の改修を行っています。
おそうじ本舗 自分でできるお掃除術 監修者について


