お部屋のお掃除
空気清浄機で花粉対策!効果をアップさせるコツ&お手入れ方法を解説
花粉が気になる季節、室内に漂う花粉を減らし、少しでも快適な空間で過ごしたいと考える方も多いのではないでしょうか。そんなときに頼りになるのが、空気中の花粉やホコリをしっかりキャッチして、清潔な空気をつくり出してくれる空気清浄機です。
この記事では、空気清浄機の種類ごとの特徴を解説するとともに、効果を最大化する使い方のコツや、性能を長持ちさせるお手入れ方法をご紹介します。また、日常生活に取り入れやすい花粉対策も取り上げているので、花粉にお悩みの方はぜひチェックしてください。
空気清浄機を正しく活用することで、花粉対策だけでなく、清潔な室内環境を維持し、健康リスクを軽減する効果も期待できます。この記事を参考に、花粉シーズンを快適に乗り切るためのヒントを手に入れてみませんか?

目 次
空気清浄機は花粉に効果がある?

空気清浄機は、空気中に浮遊する花粉やホコリを効率的に取り除き、室内の空気を清潔に保つための便利な家電です。特にHEPAフィルターを搭載したモデルは、微細な花粉までしっかりとキャッチしてくれます。
一般的に花粉の粒子は直径20~30μm程度と非常に小さく、なかには目には見えないほど小さいものもありますが、HEPAフィルターはこのような微細な粒子も99%以上捕集可能です。HEPAフィルターを搭載した空気清浄機であれば、花粉にも十分な効果が期待できるといえるでしょう。家庭用空気清浄機には、HEPAフィルターを使用したモデルが多く販売されています。
空気清浄機を正しく活用することで、外出先から衣類や荷物に付着して持ち込んでしまった花粉や、換気の際に室内に入り込む花粉の影響を最小限に抑えられます。
花粉への効果は空気清浄機の種類で異なる

空気清浄機にはさまざまな種類があり、その集塵方法や性能によって花粉への効果が異なります。花粉対策に適した機種を選ぶには、それぞれのタイプの特徴を知っておくことが大切です。
ここでは、一般的に使用されている3つの集塵方式について解説します。
ファン集塵式
ファン集塵式は、内蔵されたファンで空気を吸い込み、フィルターを通して花粉やホコリを除去する仕組みです。特にHEPAフィルターを搭載したモデルは花粉の捕集性能が高く、花粉症の方にオススメです。
一般的な家庭用空気清浄機の多くがこの方式を採用しています。
電気集塵式
電気集塵式は、電気の力を使って空気中の花粉やホコリを吸着する方式です。粒子を帯電させたうえで集塵プレートに引き寄せて集めるため、フィルターが不要なモデルも多く存在します。このタイプの空気清浄機は、現在は業務用として利用されているものがほとんどです。
電気集塵式でファンが搭載されていない機種の場合、電極の近くにある花粉やホコリしか捕集できないというデメリットがあります。
イオン集塵式
イオン集塵式は、空気中にイオンを放出して花粉を捕集する仕組みです。電気集塵式と似た特性を持ちますが、イオンによるニオイの吸着効果も期待できます。ただし、ほかの方式に比べて集塵性能がやや劣っている場合があるため、設置場所によっては十分な効果が期待できない可能性があります。
空気清浄機の効果を最大限引き出す3つのコツ

空気清浄機の効果を最大限に引き出すには、設置場所に配慮し、正しい方法で使う必要があります。
ここでは、空気清浄機を効果的に活用するためのコツをご紹介します。
置き場所を工夫する
花粉は室内の低い場所にたまりやすいため、床に近い位置に空気清浄機を設置しましょう。また、玄関や部屋の入口付近に置くことで、人の出入りによって室内に花粉が持ち込まれるのを防げます。
エアコンを使用する際は、エアコンの対角線上に空気清浄機を置くと、エアコンの風で飛ばされた花粉を効果的にキャッチできます。
周囲に物を置かない
空気清浄機の周囲に物を置くと、空気の吸い込みが妨げられ、性能が十分に発揮されなくなります。吸込口や排気口の近くには家具や物を置かないようにして、空気の流れを確保しましょう。
定期的に掃除する
空気清浄機の内部に汚れがたまると吸引力が低下するため、定期的な掃除が必要です。特に花粉が多い時期は、フィルターや吸込口などをこまめに掃除し、空気清浄機の状態を良好に保つように心がけましょう。
空気清浄機のお手入れ方法

空気清浄機の性能を維持するには、定期的なお手入れが欠かせません。空気清浄機を使っているうちに、フィルターや本体内部には花粉やホコリ、カビなどの汚れが蓄積していきます。フィルターや本体内部に汚れがたまると吸引力が低下し、空気中の花粉やホコリを十分に除去できなくなります。
特に空気清浄機の稼働時間が長くなる花粉のシーズンは、汚れがたまりやすいため注意が必要です。
ここでは、空気清浄機を清潔に保つためのお手入れ方法を詳しく解説します。
本体外側と前面パネルの掃除
空気清浄機本体の外側や前面パネルは、花粉やホコリが付着しやすい箇所です。やわらかい布で乾拭きするか、汚れが目立つ場合は水でぬらして固く絞った布を使って拭き取りましょう。水拭きする際は、本体内部に水が入らないように注意してください。
フィルターの掃除
フィルターは空気中の汚れをキャッチする重要なパーツであり、定期的な掃除や交換が必要です。
プレフィルターは掃除機でホコリを吸い取るか、水洗いしてしっかり乾燥させてください。
HEPAフィルターや脱臭フィルターは、基本的に水洗いできません。掃除する際は取扱説明書を確認し、掃除機でホコリを吸い取る程度にとどめましょう。
加湿タンク・加湿トレー・加湿フィルターの掃除
加湿機能付きの空気清浄機は、加湿タンク・加湿トレー・加湿フィルターもお手入れが必要です。加湿タンクの水は空気清浄機を使うたびに交換し、定期的に水洗いしてください。加湿トレーと加湿フィルターも、汚れが目についたら水洗いします。
水アカが気になる場合は、クエン酸を使った浸け置き洗いが効果的です。加湿機能を使わない時期は、各パーツを十分に乾燥させてから本体に取り付け、カビや水アカを防ぎましょう。
合わせて読もう:空気清浄機の掃除方法を解説!正しいお手入れの仕方とは?
空気清浄機を定期的にクリーニングする
空気清浄機を長く快適に使うには、日常的なお手入れにプラスして、本体内部のクリーニングをオススメします。特に加湿機能付きのモデルは本体内部にカビや雑菌が繁殖しやすいため、定期的にクリーニングすることで安心して使えます。
空気清浄機のクリーニングをプロに依頼するメリットは以下のとおりです。
空気清浄機の内部にたまった汚れを除去
専門業者によるクリーニングでは、専用の機材と洗剤を使ってフィルターの奥や本体内部に蓄積した花粉やカビ、細菌などを徹底的に除去します。汚れをしっかりと取り除くことで、空気清浄機の性能が回復し、気になるニオイも改善されます。
健康リスクを軽減
本体内部にたまった花粉やカビを放置すると、アレルギー症状などの健康被害につながる可能性があります。定期的にクリーニングすることで、このようなリスクを減らせます。
空気清浄機の寿命を延ばす
空気清浄機の本体内部に汚れがたまっていると、機械に負荷がかかり、故障の原因となる場合があります。定期的なメンテナンスは故障リスクを減らし、空気清浄機を長く使い続けるために役立ちます。
時間と手間を省ける
手間のかかる細かい部分の掃除やしつこい汚れの除去を専門業者に任せることで、掃除にかかる時間と手間を大幅に減らせます。
空気清浄機をキレイに保つ!日常の花粉対策とは

空気清浄機をキレイに保ち、効果的に使うには、室内環境を整え、花粉がたまりにくい生活習慣を意識することも大切です。
ここでは、毎日の生活に取り入れやすい花粉対策をご紹介します。
玄関で花粉をブロック
外出すると、衣類や髪の毛にはたくさんの花粉が付着します。これをそのまま室内に持ち込んでしまうと、空気清浄機の負担が増える原因となります。
外出先から帰宅したら、玄関で衣類に付着した花粉を軽く払い落とす習慣を身につけましょう。特にコートや帽子の花粉は丁寧に落としてください。ただし、勢いよく払うと花粉が舞ってしまうため注意が必要です。粘着式ローラーやウェットシートなどを使うと効率的に花粉を取り除けます。
換気する時は慎重に
花粉のシーズンでも換気は欠かせませんが、窓を開けると花粉が入り込むリスクがあります。換気のために窓を開ける際には、レースカーテンを閉めましょう。カーテンがフィルターの役割を果たし、花粉の侵入を抑えられます。
また、部屋の換気は比較的花粉の飛散量が少ない早朝や夜間に行うのがオススメです。
洗濯物の外干しを避ける
花粉シーズン中に洗濯物を外干しすると、取り込んだ際に洗濯物に付着した花粉も室内に持ち込まれてしまいます。花粉が多い時期は、洗濯物は外に干さずに部屋干しするか、乾燥機を活用しましょう。
部屋をこまめに掃除する
空気清浄機が吸いきれなかった花粉は床や家具の表面にたまるため、こまめな部屋掃除も欠かせません。
掃除機をかける前に、ウェットタイプのフローリング用シートなどで水拭きしておくと、花粉が舞い上がるのを防げます。家具の上や部屋の隅にたまった花粉やホコリも丁寧に取り除き、室内を清潔な状態に保ちましょう。
おそうじ本舗の空気清浄機クリーニングで花粉の時期も快適に
空気清浄機にこびりついてしまった頑固な汚れや、本体内部で繁殖したカビの除去には、おそうじ本舗の「空気清浄機クリーニング」がオススメです。
家庭用から業務用までさまざまな機種に対応しており、専門的な高い技術力と丁寧なサービスが特徴です。
クリーニング作業では、開始前と終了後に風速を測定するため、クリーニング効果をわかりやすく実感できます。さらに、クリーニング後の仕上げとして加湿トレーや送風口に防カビ・消臭・抗菌加工を施すため、キレイな状態が長続きします(※1)。
おそうじ本舗の空気清浄機クリーニングを利用して、花粉シーズンでも快適な毎日を過ごしましょう。
(※1)全てのカビや菌を抑制するものではございません。使用状況により効果期間は異なります。
この記事の監修者

ハウスクリーニング商品開発尾崎 真
おそうじ本舗の商品・サービス開発責任者を務め、国家資格であるハウスクリーニング技能士。 住まいのお掃除のコツや、暮らしに関するテクニックなど、お家で役立つ情報について満足していただける内容の改修を行っています。
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