水まわりのお掃除
お風呂(浴室)の適切な掃除頻度とは?掃除箇所によって頻度を変える!
毎日入るお風呂の掃除、どのくらいの頻度で掃除していますか?
お風呂掃除は面倒で、なるべく掃除をしたくないという方もいるのではないでしょうか。
しかし、掃除を怠ると、すぐにピンク色のヌメリや汚れ、ポツポツとした黒いカビが発生してしまいます。
そこで本記事では、お風呂の適切な掃除頻度と掃除箇所、正しい掃除方法などをご紹介します。

目 次
お風呂(浴室)の掃除頻度は毎日が基本!

毎日使うお風呂は、掃除も毎日するのが理想です。とはいえ毎回浴室全体を掃除していては、大変な作業になってしまいます。
できるだけラクにお風呂を掃除するためには、掃除する箇所や掃除の仕方によって週に1〜2回、あるいは月に1〜2回など掃除の頻度を変えるのがオススメです。
毎日掃除しなければならない理由とは?
スポンジでこすったり水気を取り除いたりするお風呂掃除は、なかなかに面倒な作業です。
なぜ毎日、お風呂掃除をする必要があるのでしょうか。
ここでは、お風呂掃除をこまめにしなくてはならない理由について解説します。
お風呂(浴室)は汚れやすい
お風呂は、湯船に浸かったり体を洗ったりするたびに、皮脂汚れやせっけカスなどの汚れがあちこちに付着します。また壁や床、鏡などに付いた水滴は、乾くまで放置してしまうと水道水に含まれるミネラル成分が固まり、白い水アカとなります。
掃除をしないままお風呂を使い続けると、汚れはどんどん積み重なっていきます。最終的に、ご家庭でできる範囲の掃除方法では落とせなくなるかもしれません。
そうなる前に、毎日のお風呂掃除で清潔な状態を保つ必要があるのです。
ピンクヌメリやカビが発生する
お風呂に限らず水回りでよく見られるピンクヌメリは微生物の一種で、水分のあるところならどこにでもすぐに発生します。
このピンクヌメリや皮脂汚れなどを養分として繁殖するのが黒カビです。
高温多湿になりやすく、エサとなる汚れも付着しているお風呂は、黒カビが繁殖するのに最適な場所です。
ピンクヌメリは比較的簡単に除去できますが、深く根を張る黒カビは一度繁殖してしまうと簡単には取り除けず、カビ取り剤などを使用して除去する必要があります。
健康被害につながる
浴室内に黒カビが繁殖していると、空気中に漂うカビの胞子を吸い込んでしまい、健康被害につながるおそれがあります。
黒カビが発生しているのを見つけたら、すぐにお風呂掃除をして黒カビを除去したうえで、カビ予防対策をするのがオススメです。
毎日のお風呂(浴室)掃除は入浴後、簡単に済ませる

毎日の入浴後に汚れやすい場所をさっと掃除しておくことで、汚れのこびりつきを防ぐことができます。
入浴後すぐは汚れが落ちやすく、浴室用洗剤とスポンジで簡単に掃除できるので、お風呂上がりの習慣として毎日続けましょう。
浴槽と蛇口の掃除
浴室用洗剤とスポンジを使い、汚れがつきやすい浴槽の内側と蛇口周辺を手早くこすり洗いしたあとにお湯で流します。
浴室全体をシャワーで洗い流す
入浴後の浴室内には、せっけんやシャンプーの泡、皮脂汚れなどがあちこちに飛び散っています。壁や床、ドアなど浴室全体にシャワーでお湯をかけて、汚れをキレイに洗い流しましょう。
このとき、肩くらいの高さを目安に上から下に向かってお湯をかけるのがポイントです。特に腰の高さから下の低い部分は汚れが集中して付着しやすいので、満遍なくお湯をかけてください。
流し残しのないように、シャンプーなどのボトル類が置いてあるところや蛇口周り、排水口、床などもしっかりと洗い流しましょう。汚れが残っていると、ヌメリやカビの原因となります。
お湯で汚れを流したあとは、浴室内の蒸気を抑え室温を下げるために、シャワーを水に切り替えて、浴室の壁から下を10秒ほど流してください。
鏡や浴槽の縁は水切りワイパーなどで水気を取る
浴室内に水滴が残っていると、水アカの原因になります。特に水アカが付きやすい鏡や浴槽は、できるだけ水分を残さないように水切りワイパーなどを使ってしっかりと水気を取りましょう。
浴室に窓がない場合は自然乾燥しにくいので、念入りに水分を取り除いてください。
換気してお風呂場を乾かす
簡単なお風呂掃除を終えたら、換気をして浴室内を乾燥させましょう。浴室内に湿気がこもったままだと、ピンクヌメリや黒カビが繁殖する原因となります。
浴室乾燥機の場合は、2時間ほど乾燥運転をしてください。換気扇なら一晩中回しておくのがオススメです。
浴室に窓があれば開けておきましょう。より効率よく浴室を乾燥させられます。
週1〜2回のお風呂(浴室)掃除はしっかりと掃除する

週に1〜2回は、毎日使う洗剤とスポンジに加えてブラシなども使い、しっかりとお風呂掃除をしましょう。
家族が多い場合は汚れがたまるのも早いので、さらに掃除の頻度を上げることをオススメします。
週1回の浴槽掃除
浴槽の外側部分は、1週間ほどでせっけんカスがたまり始めます。浴室用洗剤を使い、スポンジでしっかりとこすってください。
浴槽の内側は、毎日の掃除で落としきれていないザラザラがなくなるまでこすり洗いをします。
浴槽全体の汚れを落としたら、洗剤が残らないようにシャワーで十分に洗い流しましょう。
蛇口、鏡の掃除
蛇口や鏡は、放置すると落とすのが大変な水アカが発生しやすい場所です。
週に1度は洗剤とスポンジで磨き、汚れをシャワーで洗い流しましょう。最後に乾いたタオルでしっかりと水気を拭き取ることで、ヌメリやカビ予防にもなります。
壁、ドア内側、床、小物などの掃除
洗う面積の広い壁や床、ドアの内側、浴室内に置いている小物類は、週に1回を目安に浴室用洗剤とスポンジでこすり洗いをします。
ヌメリやカビが発生しやすい洗面器やイス、ボトル類を置いている棚、床材の凹凸など、細かい部分もしっかりと掃除してください。
排水口のゴミを捨てる
排水口は、入浴中に出た皮脂汚れやせっけんカス、髪の毛などいろいろな汚れが流れ落ちるため、汚れがたまりやすい場所です。排水口にたまったゴミは、週に1回は取り除きましょう。
ドア外側の掃除
ドアの外側は、枠の部分やドア下部の通気口にホコリなどの汚れがたまります。
たまっているホコリは掃除機で吸い取りましょう。湿ってこびりついている汚れや通気口の隙間にたまっていて掃除機では取れないホコリは、ブラシでこすり落とします。
汚れを取り除いたあとは、簡単に乾拭きをしてください。
天井の掃除
週に1回の天井掃除では、フロアワイパーに乾いたタオルを取り付け、乾拭きして湿気や汚れを拭き取ります。
月1〜2回のお風呂(浴室)掃除は普段掃除しない場所を重点的にする

普段のお風呂掃除では掃除しにくい天井や、汚れがたまりやすい排水口は、月に1〜2回を目安に念入りに掃除してください。
湿気の多い梅雨から夏にかけての期間はカビが繁殖しやすいため、掃除する頻度を上げてお風呂を清潔に保ちましょう。
排水口の掃除
排水口は、皮脂汚れやせっけんカスなどお風呂で出る汚れが集中的にたまる場所なので、放置すると詰まりや悪臭の原因になります。
排水口の掃除手順
- まず換気をしてゴム手袋を着用してください。
- 排水口のフタ・目皿(ヘアキャッチャー)・排水トラップ(排水口の奥にある筒状のパーツ)など、排水口のパーツを取り外します。
- こびりついた汚れや髪の毛を取り除いてください。
- カビ取り剤を排水口全体にたっぷりと吹きかけ、5〜10分ほど放置します。
- 放置時間が過ぎたら、シャワーで流しながらブラシやスポンジでこすり洗いをします。
- 最後にお湯でしっかりと洗い流し、パーツを元に戻しましょう。
カビ取り剤使用時の注意点
カビ取り剤(塩素系漂白剤)を使う場合は、下記の点に注意してください。
- 掃除の前後・掃除中は必ず換気してください。
- カビ取り剤が肌に付着するのを防ぐため、必ずゴム手袋を着用してください。
- カビ取り剤と酸性の洗剤が混ざるような使い方は絶対にしないでください。
天井の掃除
最初にフロアワイパーに乾いたタオルを取り付け、天井を乾拭きして湿気を取り除きます。カビが生えていたり汚れが取れなかったりする場合は、浴室用洗剤を含ませたナイロンタオルに付け替えてこすってください。
汚れを落としたら再度乾いたタオルに付け替え、天井全体を拭き上げて完了です。
換気扇の掃除
換気扇は浴室内の空気を吸い込む性質上、ホコリが溜まりやすいので、月に1回を目安に掃除してください。
メーカーや浴室乾燥機能がついているタイプなど、機種によって掃除方法が異なるので、取扱説明書を確認してから掃除しましょう。
換気扇の掃除手順
- 掃除の前には必ず換気扇の電源を落としてください。
- 本体カバーの表面についたホコリを掃除機で吸い取ります。
こびりついた汚れは、ぬらして固く絞ったタオルで拭き取ります。 - フィルターを取り外して、フィルターに付着しているホコリを掃除機で吸い取ります。
- 掃除機で取れないフィルターの汚れはシャワーで洗い流しましょう。
シャワーだけでは落ちない頑固な汚れは中性洗剤を使って、スポンジや歯ブラシで優しくこすり洗いしてください。洗剤を使ったあとは水でしっかりとすすぎます。 - 洗い終わったら、乾拭きや陰干しをして完全に乾燥させてから元の位置に戻します。
合わせて読もう:お風呂(浴室)の換気扇を掃除しないとカビやホコリで汚れます!簡単な掃除方法をご紹介
その他、カビや水アカ汚れが気になったら行う掃除

通常の掃除では落としにくいカビや水アカは、毎日お風呂掃除をしていてもすぐに発生してしまいます。カビや水アカを見つけたら、できるだけ早く取り除くようにしましょう。
黒カビ
壁や床の素材に深く根を張る黒カビは、見つけ次第早めにカビ取り剤(塩素系漂白剤)で除去しましょう。
黒カビの除去
①まず換気をしてください。

②ゴム手袋を着用してから、カビが生えている箇所に浴室用洗剤をスプレーします。

③ブラシでこすり洗いをして、カビ以外の汚れを取り除きます。

④洗剤が残らないようにシャワーでしっかりと洗い流してください。
乾いたタオルで水気を拭き取ります。

⑤カビが生えている箇所にカビ取り剤を吹きかけます。

⑥カビ取り剤の乾燥を防ぐためにラップで覆ってパックします。カビ取り剤の説明書に従い、10〜15分ほどつけ置きします。

⑦放置時間が過ぎたら、ラップを取ってシャワーで念入りに洗い流しましょう。

水アカ
鏡や蛇口に付きやすい水アカは、クエン酸を使うと掃除しやすくなります。
クエン酸を使った水アカの除去
①水200ccにクエン酸大さじ1を加えたものをスプレーボトルに入れ、クエン酸スプレーを作ります。

②クエン酸スプレーを水アカに吹きかけます。

③クエン酸が乾かないように、ラップでパックします。

④5〜10分ほどつけ置きすると水アカがやわらかくなるので、スポンジなどでこすって水アカを落とします。

お風呂(浴室)クリーニングを行う頻度

毎日お風呂掃除をしていても、お風呂を使うたびに飛び散る皮脂汚れやせっけんカス、水アカによる汚れやカビの発生を完全に防ぐのは難しいことです。
ご家庭で完璧にお風呂掃除をするには、用途別に洗剤や道具をそろえたうえで浴室全体をすみずみまで掃除しなくてはならず、時間も手間もかかります。
毎日のお風呂掃除にくわえ、年に1回は専門の業者に浴室クリーニングを依頼して、徹底的に掃除してもらうことをオススメします。
家族が多くお風呂の使用頻度が高い場合など、使用状況によっては年に2回を目安にしてもよいでしょう。
お風呂(浴室)クリーニングならおそうじ本舗にお任せください
ハウスクリーニングのプロであるおそうじ本舗なら、汚れの性質に合わせてオリジナルの洗剤と道具を使い分け、浴槽から壁・天井・床・窓・換気扇まで、お風呂場全体を徹底的にお掃除します。
「浴室防カビコート(※)」や「鏡の水アカ除去&コーティング仕上げ」などの豊富なオプションも利用し汚れやカビを防止することで、日頃のお掃除がグッとラクになります。
※全てのカビの発生を抑制するものではございません。
また、ご家庭では掃除できない追い焚き配管内部や浴槽エプロン内部の洗浄を依頼することも可能です。
この記事の監修者

ハウスクリーニング商品開発尾崎 真
おそうじ本舗の商品・サービス開発責任者を務め、国家資格であるハウスクリーニング技能士。 住まいのお掃除のコツや、暮らしに関するテクニックなど、お家で役立つ情報について満足していただける内容の改修を行っています。
おそうじ本舗 自分でできるお掃除術 監修者について