水まわりのお掃除
お風呂(浴室)のエプロンは外して内部を掃除するべき?掃除できるタイプとできないタイプがある
お風呂の浴槽には、側面にエプロンと呼ばれる取外し可能なカバーがついているタイプがあります。
浴槽の種類によっては、エプロンを外して掃除したほうがいいものがあり、長年掃除をしていないエプロン内部は、高確率でカビがビッシリ生えています。
エプロンを外さないと確認できないため、カビが生えて汚れていることに気づかないまま過ごしているかもしれません。
今回は、お風呂のエプロンの掃除について解説します。

目 次
お風呂(浴室)のエプロンとは?

お風呂のエプロンとは、浴槽の側面を覆うカバーのことを指します。
エプロンには、浴槽を解体せずに循環口などのメンテナンスができるように、取り外し可能なデザインとなっているものがあります。
全ての浴槽にエプロンが付いているわけではなく、浴槽が壁や床と一体化しているタイプや、埋め込み型の浴槽にはエプロンはありません。
またエプロンがあっても、ネジなどの留め具やゴムパッキンで固定されていて、エプロンの取り外しができないタイプの浴槽もあります。
お風呂(浴室)のエプロンを外して内部を掃除したほうがいいの?

エプロンを外して掃除できるかできないかは、メーカーや浴槽の構造によって異なります。
エプロンを外しても大丈夫な浴槽か、必ずメーカーのホームページや取扱説明書で確認しましょう。
エプロンを外せるタイプは内部の掃除をするべき
取扱説明書などにエプロンを外して内部を掃除するよう記載がある浴槽は、定期的に掃除する必要があります。このタイプの浴槽はエプロン内部に水が浸入しやすく、カビの温床になりやすい構造をしているため、汚れやすいのです。
エプロンが外せないタイプは掃除しない
近年では、エプロン内部に水が侵入しにくく、汚れにくい構造の浴槽が増えてきています。
このタイプの浴槽は、エプロンがない、またはエプロンが外せないようになっており、エプロンを外して内部を掃除する必要はありません。
エプロンがあっても取扱説明書にエプロンを外さないように明記されているものは、エプロンを外すと逆に水や湿気が内部に浸入してしまい、カビが生えて汚れてしまうリスクがあるので、むやみにエプロンを外さないようにしましょう。
お風呂(浴室)のエプロン内部を掃除する理由

浴槽側面についた汚れは目に付きやすいため、お風呂掃除の際にエプロンの外側を掃除している方は多いでしょう。
一方、エプロンの内側はエプロンを外さない限り、どのような状態になっているのかはわかりません。
ここでは、エプロンを外して掃除するタイプの浴槽の内部が汚れる原因と、エプロンを掃除するべき理由について説明します。
エプロン内部はカビなどで汚れやすい
エプロンの内部は、意外と汚れがたまりやすい場所です。
浴槽とエプロンの間にはわずかな隙間があり、そこから汚れたお湯が流れ込みます。
皮脂汚れやせっけんカスが混ざったお湯が流れ込むことで、エプロン内部には汚れが蓄積し、その汚れを栄養源としてカビが発生します。
また、エプロンの内側は湿気がこもりやすくなっています。浴室の中でも特に密閉度が高く、お湯が入り込んでも換気して湿気を逃がすことができません。
さらにエプロンの内側は、一度温まると温度が下がりにくいため、カビが繁殖しやすい20~30℃の状態に保たれることが多いのもカビの繁殖を促す要因となっています。
暖かく湿った場所を好むカビにとって、エプロン内部は繁殖に適した環境といえます。
エプロン内部は掃除しにくい
エプロン内部はその構造上、掃除が難しい部分です。
掃除するにしても、ご家庭での掃除方法ではエプロン内部の狭いスペースや浴槽の裏側など奥まで手を伸ばすのは困難です。
すみずみまで掃除が行き届かないため、結果として汚れが蓄積されてしまいます。
カビや汚れを放置すると、健康を害する恐れがある
前述した通り、エプロン内部はカビが繁殖しやすい場所です。一度カビが発生すると、そのカビは浴室内の他の場所へと広がってしまうかもしれません。
掃除しないままカビを放置すると、空気中にまき散らされたカビの胞子を吸い込むことで、健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。
また、蓄積した汚れや繁殖したカビは嫌なニオイの原因になることもあるため、エプロン内部の掃除は定期的に行うのがオススメです。
自分で掃除できる範囲はエプロンの外側

エプロンが外せる・外せないにかかわらず、ご家庭でのエプロンの掃除は見えている外側部分のみにとどめましょう。掃除の仕方は、通常のお風呂掃除と同じです。
浴室用洗剤をスポンジにとり、エプロンをこすり洗いします。その後、シャワーで洗剤をしっかりと流しましょう。カビが生えている場合は、カビ取り用の洗剤を使って除去します。
エプロン外側の見えている範囲は、日常的なお風呂掃除の一環として定期的に掃除し、清潔な状態を保ちましょう。
エプロン内部の掃除は業者に依頼する

エプロン内部の掃除は、専門の業者に依頼してください。
メーカーによっては、エプロンの取り外しをしないように取扱説明書に明記していることもあります。エプロン内部の掃除を業者に依頼する場合も、必ず取扱説明書でエプロンを外して問題ないか確認しましょう。
インターネット上にはエプロンの取り外し方や掃除方法についての情報がたくさん掲載されていますが、正しい知識や専用の道具がない場合、ご家庭での掃除はオススメできません。
エプロン内部は汚れやすい一方で、キレイに掃除するのは難しい構造をしています。無理にご家庭でエプロンを外して掃除する必要はありません。
ここでは、エプロン内部の掃除を業者に依頼するべき理由を説明します。
エプロンが破損する可能性がある
エプロンは、メーカーや種類によって取り外し方が異なります。そのため、取り外しや取り付けの方法を誤ると、元の状態に戻せなくなるリスクや、部品が破損する可能性があります。
エプロンは高価な部品です。重量もあるので、無理に自分で外そうとするのはやめましょう。もしも破損して修理やメーカー取り寄せとなった場合、痛い出費になるかもしれません。
エプロン内部の奥は掃除しにくい
エプロン内部は浴槽側面の四方と下部に空間があり、この空間がカビの繁殖に適した環境となっています。
エプロンを外しても掃除できるのは手前側だけで、手が届かない浴槽の裏側や壁側など奥の方を掃除するには専用の道具が必要です。
そのため、ご家庭でエプロン内部をすみずみまで掃除するのは難しく、汚れが蓄積したままとなってしまいます。
業者ならエプロン掃除のノウハウがあるので安心

浴室クリーニングを扱っている業者は正しいエプロンの取り外しや取り付け方法を把握しているため、安心してエプロン内部の掃除をお任せできます。
ノズルが長い高圧洗浄機を使用するので、手の届かないエプロン内部の奥までしっかりと掃除することが可能です。
さらに汚れの種類に合わせて洗剤を使い分け、さまざまな汚れを徹底的に除去、エプロン内部のすみずみまでキレイな状態に仕上げてくれます。
ただし、高圧洗浄機を使用してのエプロン内部のクリーニングはオプション扱いであることが多いので、費用やサービス内容を確認してから依頼しましょう。
ハウスクリーニングのプロ・おそうじ本舗の風呂・浴室クリーニング
おそうじ本舗の「風呂・浴室クリーニング」なら、壁や床などの素材や汚れの性質に合わせて洗剤や道具を使い分けて掃除するので、浴室丸ごとすっきりキレイに仕上がります。
オプションとしてエプロンの内部洗浄(※1)も選べるので、通常の掃除では手の届かないエプロン内部の汚れもしっかり除去します。
(※1)エプロンパネルが外せないタイプの浴槽は対応できません。
【オプション】エプロン内部高圧洗浄&防カビ仕上げ
オプションで選べる「エプロン内部高圧洗浄&防カビ仕上げ(※2)」では、高圧洗浄機を使い、通常の作業では手が届かないエプロン内部の奥や浴槽の裏側も洗浄します。
仕上げに行う防カビチタンコーティング(※3)には一定期間カビの繁殖を抑える効果があり、キレイな状態を長持ちさせることが可能です。
(※2)全てのカビの発生を抑制するものではございません。使用状況に応じて持続の効果や期間は異なります。
①エプロン内部のクリーニング

浴槽側面のエプロンを取り外し、内部の汚れを高圧洗浄機で洗い流します。
②裏側の洗浄

手作業だけでは届かず、除去するのが難しい浴槽裏側のカビやヌメリも高圧洗浄機を使い奥まで徹底的に洗浄します。
③防カビチタンコーティングの塗布

エプロン内部を乾燥させた後に、抗菌・防カビ効果のある防カビチタンコーティング(※3)を塗布し、エプロンを元に戻してクリーニング完了です。
(※3)全てのカビや菌を抑制するものではありません。使用状況に応じて持続の効果や期間は異なります。
お風呂(浴室)のエプロン内部掃除は年に1回がオススメ

取り外しの大変なエプロン内部の掃除は、頻繁に行う必要はありません。
目安として年に1回程度、湿度が高く、カビが繁殖しやすくなる梅雨(5~6月)か、長雨や台風が発生しやすい秋(9~10月)に業者に依頼するのがオススメです。
この記事の監修者

ハウスクリーニング商品開発尾崎 真
おそうじ本舗の商品・サービス開発責任者を務め、国家資格であるハウスクリーニング技能士。 住まいのお掃除のコツや、暮らしに関するテクニックなど、お家で役立つ情報について満足していただける内容の改修を行っています。
おそうじ本舗 自分でできるお掃除術 監修者について