水まわりのお掃除
ウルトラファインバブルの効果とは?浴槽設置型「ウルブロ」の特徴やメリットを解説
「ウルトラファインバブル(※1)」は目に見えないほど微細な気泡で、美容・健康・洗浄・農業など幅広い分野で活用が進んでいます。
水と空気だけで生成されるこの小さな泡は、肌の毛穴や繊維の奥まで入り込み、皮脂やホコリなどの汚れを吸着して落としやすくします。せっけんや洗剤などの化学薬品に頼りすぎずに高い洗浄効果を得られるため、肌への優しさや環境への配慮の点でも注目されています。
そんなウルトラファインバブルを豊富に含んだお湯で毎日入浴できるようになる装置が、ウルトラファインバブルアダプター「ウルブロ」です。ウルトラファインバブルを含んだお湯での入浴は、保湿・洗浄効果が高くなるほか、入浴後に湯冷めしにくいなど、さまざまな効果が期待できます。
ウルブロを設置して、毎日の入浴をより充実した時間に変えてみませんか?
この記事では、ウルトラファインバブルの効果をはじめ、ウルブロの仕組みやメリット、お手入れ方法などを詳しく紹介します。
(※1)「ウルトラファインバブル」は、一般社団法人ファインバブル産業会の登録商標です。

目 次
ウルトラファインバブルとは?(※2)

ウルトラファインバブルは、直径1マイクロメートル(1μm=1000分の1ミリ)未満の非常に小さな気泡のことを指します。水と空気を勢いよく混ぜ合わせる特殊なノズルや水流制御などによって発生し、肉眼では確認できないほど微細です。浮力が非常に小さいため、水中に長くとどまりやすい特徴があります。
ウルトラファインバブルにはさまざまな効果が期待できるとされています。肌の保湿効果や保温効果に加え、毛穴の奥や肌のすき間、繊維の奥まで入り込み汚れを除去する洗浄効果も、ウルトラファインバブルの持つ有用な効果の1つです。
美容・健康・洗浄・農業といった多様な分野で利用が進んでおり、近年では、家庭用シャワーヘッドや洗濯機でも活用されるなど、日常生活のなかでも身近な存在となりつつあります。
ウルトラファインバブルとマイクロバブルの違い(※2)
「ウルトラファインバブル」と「マイクロバブル」は、いずれも微細な気泡ですが、その大きさには明確な違いがあります。
サイズが小さいほど浮力の影響を受けにくくなるため、マイクロバブルより小さいウルトラファインバブルのほうが水中での滞留時間が長いのが特徴です。
| 種類 | 直径の目安 | 違い |
|---|---|---|
| マイクロバブル | 約1〜100μm | 水中からゆっくり浮上して消滅する 水中に多数あれば水が白く濁る |
| ウルトラファインバブル | 1μm未満 | 水中に安定して存在する 水中に大量にあるときでも水は無色透明 |
(※2)参考サイト:一般社団法人ファインバブル産業会 ファインバブルとは? ~定義・特徴~
ウルトラファインバブルの効果は?

ここでは、ウルトラファインバブルの基本的な特徴や主な効果を解説します。
超微細な泡が毛穴や繊維の奥まで届く(※3)
ウルトラファインバブルは、目に見えないほどのごく小さな泡です。極小の泡が肌の毛穴や衣類の繊維の奥にまで入り込み、通常の水やマイクロバブルでは届きにくい汚れを浮かせて落としやすくします。
皮脂汚れを吸着(※3)
ウルトラファインバブルは、水道水などpH5~6以上の環境下では、泡の表面にマイナスの電気を帯びる性質があります。この特性により、プラスに帯電した皮膚の表面の皮脂や微細なホコリを引き寄せて吸着します。
ウルトラファインバブルを含む水で入浴や洗髪を行なうと洗浄効果が高まるのは、このような働きによるものです。
肌や環境に優しい(※4)
ウルトラファインバブルは、薬品を使わず水と空気だけで生成できます。
さらに、ウルトラファインバブルには高い洗浄効果があるため、多量のせっけんや洗剤を使わなくても済みます。そのため、肌や環境への負担となる化学物質の使用量が減り、環境保全にもつながることが期待されています。
(※2)参考サイト:一般社団法人ファインバブル産業会 生活洗浄テーマ 洗浄効果について
(※4)参考サイト:一般社団法人ファインバブル産業会 ファインバブルの作用と活用
ウルトラファインバブルを浴槽で発生させる「ウルブロ(※5)」の特徴

おそうじ本舗では、ウルトラファインバブルを浴槽内で発生させる「ウルブロ(※5)」の取り付けサービスを提供しています。
ウルブロは浴槽に設置する循環アダプターで、給湯器によるお湯張りや追い焚き(たし湯、たし水)など、全ての給湯動作に連動してウルトラファインバブルが発生する仕組みです。そのため、いつでもウルトラファインバブルを含んだお湯で入浴ができます。
この装置は、追い焚き機能が備わっている一般的な浴槽であれば取り付けが可能です(※6)。
(※5)「ウルブロ」は、株式会社ハタノ製作所の登録商標です。
(※6)設置状況や機器の状態によっては、対応できない場合がございます。
ウルトラファインバブルの発生量が多い
ウルブロで発生するウルトラファインバブルの量は、1ミリリットルあたり約2,800万個(※7)です。これを200リットルの浴槽に換算すると約5.6兆個にもなります。このように、圧倒的な量のウルトラファインバブルを発生させられるのが、ウルブロの大きな特徴です。
(※7)【1passのウルトラファインバブル発生量(FBIA指定試験機関測定)】
超純水 水温:16.0度 測定装置:Nano Sight NS300
個数濃度:約2,800個/mL 粒径:平均径 約137.0nm 最頻径 約106.2nm
動作音が静か
動力を使用しない構造のため、動作音はほとんど気になりません。入浴中も静かな状態が保たれ、リラックスして入浴できます。
短時間で設置可能
設置にかかる時間は、説明を含めておよそ1~1.5時間程度です。作業は浴槽にある既存の循環アダプターの交換と、配管工事だけで完了します。浴槽に新たに穴を開けたり、給湯器本体を取り替えたりする必要はありません。
浴槽に「ウルブロ」を設置するメリット
ウルトラファインバブルを発生させるウルブロは、美容や健康への効果が注目されています。
ここでは、ウルブロを浴槽に設置することで得られるさまざまなメリットを紹介します。
洗浄効果アップ

(※a)本製品によるウルトラファインバブルの有無による油分の汚れ落ち比較(第三者機関調べ)。試験方法:水温36度、濃度0.1%に調整した洗濯用洗剤の溶液に、食用油のラー油を20μl滴下した不織布を浸漬させ、スターラーにて撹拌(回転数:724rpm)。

(※b)本製品によるウルトラファインバブルの有無による古い角質除去比較(株式会社ハタノ製作所調べ)。試験方法:42度のお湯に前腕内側部を5分間浸漬後、角質採取を行いマイクロスコープで観察。
毛穴よりも小さなウルトラファインバブルが古い角質を除去します(※8)。
(※8)効果には個人差がございます。また、効果を保証するものではございません。
保湿効果(※9)アップ

(※c)本製品によるウルトラファインバブルの肌への効果試験(第三者機関調べ)。試験者数:健常男女20名 水温:42度 試験部位:前腕内側部。試験方法:各種お湯に10分浸漬、恒温恒湿室にて10分間角質水分量を測定。効果には個人差がございます。また、効果を保証するものではございません。
超微細な泡であるウルトラファインバブルが肌のすみずみまで水分を届けます。この働きにより、肌のうるおいを保ちやすくなり、保湿や美肌をサポートする効果が期待できます。
(※9)保湿効果とは、肌水分量をアップさせる効果をいいます。
保温効果(※10)アップ

(※d)本製品によるウルトラファインバブルの有無による保温効果の比較(株式会社ハタノ製作所調べ)。初期湯温40度、室温27度、湿度40%から45%のお風呂に10分間通常入浴(座位)。入浴直後からの体温および皮膚表面温度をサーモグラフィカメラで測定、サーモグラフィカメラによる人体の表面温度の上昇を確認した。
ウルトラファインバブルの微細な泡が全身を包み込んで体をしっかり温めます。湯冷めしにくく、寒い季節でも温浴効果が持続します。
(※10)効果には個人差がございます。また、効果を保証するものではございません。
「ウルブロ」設置の注意点

ウルブロを快適に使用するには、正しい使い方と定期的なお手入れ方法を知っておくことが大切です。誤った使い方をすると、機能の低下や故障につながる恐れがあります。
ここでは、ウルブロの設置時および設置後の注意点を説明します。
「ウルブロ」の設置は業者に依頼する
ウルブロの取り付けには、浴槽脇のエプロンを外して給湯器の配管に吸気ユニットを接続する必要があります。専門的な知識が求められる作業のため、施工は専門の業者に依頼しましょう。
ウルトラファインバブルの吹き出し口を塞がない
ウルトラファインバブルは、浴槽内にある吹き出し口から発生します。タオルや洗面器などで吹き出し口をふさいでしまうと、ウルトラファインバブルが発生しない、追い焚き機能が作動しないといったトラブルの原因になります。使用中は吹き出し口をふさがないように注意してください。
硫黄成分を含む入浴剤は使用しない
硫黄成分が配合された入浴剤は、ウルブロの部品を傷める可能性があります。ウルブロを設置したあとは、硫黄成分を含む製品の使用は控えましょう。
定期的にフィルターの掃除をする
長期間フィルターを掃除せずに使い続けると、汚れが蓄積して目詰まりを起こしやすくなります。その結果、ウルトラファインバブルが発生しにくくなったり、お湯張りや追い焚きに支障をきたしたりする恐れがあります。
追い焚きを頻繁に利用する家庭では、1カ月に1度を目安にフィルターを掃除しましょう。
ウルブロは「風呂釜洗浄剤」や「追い焚き配管クリーニング」といった従来のメンテナンス方法も利用できるので、追い焚き配管のお手入れはこれまでどおりのやり方で大丈夫です。
「ウルブロ」のお手入れ方法
- 浴槽に設置されたアダプターからフィルターを取り外します。
- 外したフィルターは、歯ブラシなどを使って汚れを落としてください。
- 浴槽側の吸い込み部分(メッシュ穴)も歯ブラシなどで洗います。
- フィルターを正しく元の位置に戻して完了です。
部品を傷める恐れがあるため、強酸性の洗剤や塩素系カビ取り剤の使用は避けてください。
またフィルターを外したままお湯張りや追い焚きをすると、給湯器の故障につながる可能性があります。必ずフィルターを正しく取り付けてから、お風呂の給湯機能を使いましょう。
この記事の監修者
ハウスクリーニング商品・サービス開発佐藤史人
HITOWAライフパートナー株式会社に入社後、営業・現場作業・スーパーバイザーを経験。その後、おそうじ本舗チェーンの新商品・新サービスの開発に努める。
おそうじ本舗 自分でできるお掃除術 監修者について

