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水まわりのお掃除

トイレの床・壁掃除の完全ガイド!汚れの落とし方と予防法を解説

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トイレ掃除の際、つい便器や手洗い場ばかりに目がいって、床や壁の掃除を後回しにしていませんか?

掃除の優先度を下げてしまいがちなトイレの床や壁ですが、実は気づかないうちに汚れが蓄積しています。床や壁に付着した尿はねや水はね、ホコリを見逃していると、嫌なニオイや黒ずみ、黄ばみなどの汚れの原因になります。
特に壁の下の方や便器まわりは、見た目以上に汚れていることが多く、トイレ全体を清潔に保つには床や壁の掃除も欠かせません。

この記事では、トイレの床や壁の正しい掃除方法を詳しく解説します。あわせて、汚れを防ぐための方法やプロのトイレクリーニングについても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

トイレの床や壁もしっかり掃除して、清潔で快適なトイレを維持しましょう。

トイレの床・壁掃除の完全ガイド!汚れの落とし方と予防法を解説

トイレの床・壁が汚れる原因

トイレの床・壁が汚れる原因

毎日使うトイレには、目に見えない汚れが少しずつ蓄積していきます。
特にトイレの床や壁は、さまざまな原因で汚れやすい場所です。

ここでは、トイレの床・壁が汚れる主な原因を解説します。

尿はねによる黄ばみやアンモニア臭

男女を問わず、トイレを使う際は目に見えないほど細かな尿のしぶきが床や壁に飛散します。
男性が立って用を足すときだけでなく、便座に座っていても、便座と便器の隙間から尿が飛び散っているのです。この尿はねが、黄ばみやニオイの原因となります。
特に男性が立ったまま用を足しているときは、見た目にわからなくても実際は想像以上に広範囲へ尿が飛び散っていると考えたほうがよいでしょう。

水はねやエアロゾルによる黄ばみやカビ

手洗いやトイレの水を流すときの水はねも、床や壁に付着して汚れや雑菌を発生させる原因の1つです。

また、トイレで水を流したときに飛散するのは目に見える水はねだけではありません。尿や排泄物などを含んだ目に見えないほど小さな粒子(エアロゾル)も、水を流すたびに舞い上がり、トイレ内のあちこちに付着します。トイレの水を流すときにフタを閉めていても、このエアロゾルの飛散は完全には防げません。便座とフタの隙間から放出されてしまい、壁や床に飛び散ってしまうのです。

水はねやエアロゾルが、壁や床に付着して時間がたつと酸化してしまい、固着して取れにくい黄ばみや臭いの原因となります。
さらに、トイレは狭く、窓がない場合もあり、風通しが悪くて湿気がこもりがちなため、カビが繁殖しやすい環境でもあります。

ホコリや髪の毛などの汚れ

トイレで用を足すときに衣類から出るホコリやトイレットペーパーの繊維、髪の毛などは床に落ちて汚れの原因になります。そのなかでも、空気中を漂い、床だけでなく壁にも付着してしまうのが小さく軽いホコリです。
これらの細かなゴミが水や尿はねと混ざると、こびりつき、頑固な汚れに変化します。

手アカによる黒ずみ

トイレの壁やドア、手すりなど、人が触れることの多い部分には皮脂や汗などの成分が付着します。これが手アカとなって黒ずみやベタつきの原因になります。

トイレ全体の掃除の順番

トイレ全体の掃除の順番

掃除は「上から下へ、奥から手前へ」が基本の流れです。この流れを意識することで、キレイにした場所にホコリやゴミ、汚れが再び付着してしまうのを防げます。

トイレ全体の掃除は、以下の順番で進めましょう。

【トイレ掃除の順番】

  1. 換気扇を止めて、掃除機で壁や床の乾いたホコリなどを吸い取る
  2. 壁、ペーパーホルダー・スイッチプレート・備品などの拭き掃除
    壁掃除の詳細はこちら:トイレの壁の掃除方法
  3. トイレタンクの掃除
  4. 便器フタ・便座の掃除
  5. 便器内部の掃除
  6. 床の拭き掃除
    床掃除の詳細はこちら:トイレの床の掃除方法

トイレのタンク、便器の掃除については下記記事を参考にしてください。

トイレの壁の掃除方法

トイレの壁の掃除方法

壁を掃除すると、壁に付いたホコリなどが床に落ちて汚れてしまいます。掃除を始めたら、まずは壁からキレイにしましょう。

ここでは、トイレや水回りなどで一般的に使われることの多いビニールクロスの壁紙の掃除手順について解説します。

準備するもの

  • 掃除機
  • フロアワイパー&ドライシート(タオルなどのやわらかい布でもOK)
  • トイレ用お掃除シート
  • 雑巾
  • クエン酸スプレー
  • 消毒用エタノール
  • ゴム手袋(クエン酸やエタノールを使う際に着用)

壁掃除の基本の手順

ビニール系の壁紙は水や洗剤に強く、比較的お手入れしやすいのが特徴です。ただし、強くこすると表面が傷つくおそれがあるため、力加減には注意しましょう。

1.ホコリなどの乾いた汚れを取る

最初に、壁に付いたホコリを掃除機で吸い取ります。天井など掃除機のノズルが届かない場所や、掃除機では掃除しにくい場所は、ドライシートや乾いた布をフロアワイパーに取り付けて拭き取りましょう。壁の上から下へ向かって拭いていくことで、汚れを広げずに効率よくホコリを取り除けます。

2.トイレ用お掃除シートで拭く

乾いた汚れを落としたら、トイレ用のお掃除シートで上から下へ向かって壁を拭きます。特に腰の高さより下は尿はねがつきやすい部分なので、念入りに拭いてください。

3.黄ばみはクエン酸

黄ばみやニオイが気になる場合は、クエン酸スプレーを吹きかけた雑巾で壁を拭きます。さらに、クエン酸の成分が壁に残らないように固く絞った雑巾で水拭きしてから、乾いた布で乾拭きをして水気を拭き取ってください。

4.黒ずみ・カビは消毒用エタノール

黒ずみやカビが見られる部分は、消毒用エタノールをスプレーした雑巾で拭き取ります。強くこすると壁紙を傷める原因になるため、力を入れすぎないように注意してください。

5.乾燥

汚れを落としたあとは、しっかりと乾燥させます。洗剤や水気が残っていると、汚れやニオイが再発する原因になるため、換気扇を回したり窓やドアを開けたりして風通しをよくしましょう。

トイレの床の掃除方法

トイレの床の掃除方法

壁の掃除が終わったら、次は床をキレイにしましょう。

ここでは、一般的な家庭のトイレで多く使われているクッションフロアやフロアタイルの掃除方法について解説します。

準備するもの

  • 掃除機
  • トイレ用お掃除シート
  • 雑巾
  • クエン酸スプレー
  • 消毒用エタノール
  • 古歯ブラシ
  • ゴム手袋(クエン酸やエタノールを使う際に着用)

床掃除の基本の手順

ビニール素材のクッションフロアやフロアタイルは、耐水性と耐久性に優れた素材です。汚れが落としやすくお手入れも簡単ですが、掃除の際は注意が必要な点もあります。
メラミンスポンジや効き目の強い洗剤を使うと、表面のコーティングを傷めてしまうため、使用は控えましょう。

1.掃除機でホコリを吸い取る

最初に、床に落ちたホコリや髪の毛などの乾いたゴミを掃除機で吸い取ります。

2.トイレ用お掃除シートで床を拭く

掃除機をかけたあとは、トイレ用のお掃除シートで床を拭きます。基本は奥から手前に向かって拭いてください。入口から奥へ向かって拭くと、自分の足で再び手前側の床を汚してしまいます。便器まわりは尿はねなどで汚れやすい場所なので、特に念入りに拭きましょう。

3.便器と床のつなぎ目

便器と床のつなぎ目部分も汚れがたまりやすい場所です。古い歯ブラシなどを使ってつなぎ目や角の汚れをかき出してから、トイレ用お掃除シートをブラシに巻きつけて細かい部分の汚れを拭き取ってください。

4.尿はねにはクエン酸

尿はねなどによる黄ばみ汚れには、クエン酸スプレーを使います。スプレーを吹きかけた雑巾で汚れを拭き取ったあとに、クエン酸の成分が残らないように水拭きしてください。さらに乾いた布で乾拭きして水気を取り除きます。

5.カビなどの汚れに消毒用エタノール

カビや黒ずみ汚れは、消毒用エタノールをスプレーした雑巾で拭き取ります。

6.乾燥

仕上げにしっかり換気して、水分が残らないように床を乾燥させましょう。

床・壁の素材別の注意点

床・壁の素材別の注意点

ビニールクロスやクッションフロア以外にも、トイレの床や壁にはさまざまな素材が使われています。

ここでは、代表的な素材の掃除方法や注意点を解説します。

タイル床・壁

本物の石材や陶器などで作られたタイルは、耐久性と耐水性に優れています。
基本的な掃除方法以外に、強い洗剤を使うことも、こすり洗いもできます。ただし、メラミンスポンジのような研磨力の強い道具は、使いすぎるとタイルの表面を傷めるおそれがあるため注意が必要です。研磨力の強い道具は汚れがひどい場合に限定して使い、こすりすぎないようにしてください。

また、タイルの目地はカビや黒ずみで汚れやすい箇所です。
強い洗剤を使えるからといって、安易にカビ取り剤を使うのは避けましょう。カビ取り剤などの塩素系洗剤と、クエン酸などの酸性洗剤が混ざると有害なガスが発生してしまいます。
トイレなどの密閉空間では、換気が不十分なため、使用を避けるべきです。
他の洗剤や道具で落ちないカビなどの頑固な汚れは、業者にクリーニングを依頼しましょう。

ウッドパネルやフローリングなど

木製のウッドパネルやフローリングは湿気に弱い素材です。水や洗剤がしみ込むと、変色や反りが生じるリスクがあります。特にアルコールや効き目の強い洗剤は素材の表面を傷めたり、変色を引き起こしたりするおそれがあるため使用は避けましょう。
また、表面がコーティング加工されている場合も注意が必要です。クエン酸スプレーやメラミンスポンジを使うと、表面のコーティングが剥がれてしまうため、これらの使用は避け、汚れは拭き掃除で取り除きましょう。

【掃除方法】

  1. 固く絞った布で軽く拭き掃除します。濡らしすぎないよう注意してください。
  2. 汚れが強い部分は、中性洗剤を少量含ませた布で軽く拭きます。
  3. 時間を置かず、すぐに固く絞った布で水分を拭き取ってください。
  4. 水拭き後は必ず乾拭きし、換気して乾かします。

トイレの床・壁の汚れを防ぐ予防法

トイレの床・壁の汚れを防ぐ予防法

トイレは、家の中でも特に使う回数の多い場所です。汚れやニオイが気になる方や、トイレをできるだけ清潔な状態にしておきたいと思う方は多いのではないでしょうか。

ここでは、トイレの床や壁の汚れを予防する方法を紹介します。

週に1回の掃除を習慣にする

トイレ掃除の間隔が空くと、床や壁に飛び散った尿やホコリが固まり、落としにくくなります。
黄ばみや黒ずみなどの汚れが目立つ前に、こまめに掃除する習慣をつけましょう。週に1回は掃除して、汚れが落とせなくなる前にキレイにすることが大切です。

掃除をラクにする便利グッズ

こまめな掃除習慣を続けるには、使いやすい道具を活用するのがオススメです。
トイレ掃除をラクにする便利な掃除グッズを紹介します。

便利グッズ こんなときに便利
使い捨てお掃除シート 拭き掃除に最適。除菌効果のあるものがオススメ
フロアワイパー 高いところや便器の奥の掃除がしやすくなる
クエン酸スプレー ニオイや汚れを手軽に落とせる
防水や防汚効果のある保護シート 簡単に剥がせる防水性のリメイクシートなどは、床や壁の広範囲を保護できる。腰高より下の床や壁に貼っておき、汚れたら張り替えれば清潔に保てる
白いマスキングテープ 掃除後のキレイな便器と床のつなぎ目に、マスキングテープを貼っておくと汚れを防止できる。汚れたら定期的に張り替える

トイレの頑固な汚れはおそうじ本舗の「トイレクリーニング(※1)」にお任せください!

「毎日掃除しているのにニオイが取れない」「壁紙の黄ばみが落ちない」などのお悩みはございませんか?こんなときはハウスクリーニングのプロの力を借りましょう。

ご自分で対応できないトイレの黄ばみ・尿石・ニオイ・壁や床の汚れなどが気になる場合、おそうじ本舗の「トイレクリーニング(※1)」をご依頼ください。

おそうじ本舗のトイレクリーニングなら、便器やタンクだけでなく、分解できる部分は丁寧に分解して、普段の掃除では手の届かないところまで徹底洗浄します。
もちろん、床や壁の掃除も含まれており、こびりついた汚れもキレイに落とします。

トイレクリーニングのオプションには、汚れがつきにくくお手入れがラクになる「お手入れ簡単コーティング(※2)」や、消臭効果が期待できる「壁紙染色(※3)」もご用意しています。トイレの頑固な汚れやニオイにお悩みの方は、ぜひご検討ください。

(※1)汚れの状況により、完全に除去できない場合がございます。
(※2)全ての汚れの付着を防ぐものではありません。使用状況によりコーティングの効果期間は異なります。
(※3)壁紙の種類によっては施工できない場合がございます。汚れの状況により、完全に除去できない場合がございます。

まとめ|定期的な掃除でトイレの床と壁も清潔に

トイレの床や壁は、尿はねや水はね、ホコリなどの見えにくい汚れがたまりやすい場所です。放っておくと黄ばみや黒ずみ、嫌なニオイの原因となるため、定期的なお手入れが欠かせません。

【掃除のポイント】

  • トイレ掃除は週1回を目安に行い清潔に保つ
  • 便利な掃除グッズで日々の掃除をラクにする
  • 頑固な汚れや黄ばみはトイレクリーニング業者に依頼する

床や壁の素材によっては、強力な洗剤の使用や強くこする掃除が適さない場合があります。掃除の際は素材に合った方法を選びましょう。

また、普段の掃除では落とせない汚れや黄ばみが目立つときは、無理に落とそうとせず業者にトイレクリーニングを依頼しましょう。プロは壁紙や床の素材に合わせて、適切な洗剤と掃除方法で汚れをしっかりと落とし、素材を傷めることなくキレイに仕上げてくれます。

日頃の掃除とプロのトイレクリーニングをうまく組み合わせることで、トイレを清潔で快適な状態に保てます。

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この記事の監修者

ハウスクリーニング商品開発尾崎 真

おそうじ本舗の商品・サービス開発責任者を務め、国家資格であるハウスクリーニング技能士。 住まいのお掃除のコツや、暮らしに関するテクニックなど、お家で役立つ情報について満足していただける内容の改修を行っています。

おそうじ本舗 自分でできるお掃除術 監修者について