水まわりのお掃除
ドラム式洗濯機の乾燥フィルター奥はホコリだらけ?掃除方法と業者に依頼する箇所
ドラム式洗濯機を使い続けていると「乾燥時間が長くなった」「洗濯物が生乾きで乾燥完了してしまう」「不快なニオイがする」といったトラブルが起きやすくなります。
こうしたトラブルの原因の一つが、乾燥フィルターの奥にたまったホコリや汚れです。ホコリがたまって通気が悪くなると、温風がうまく循環せず乾燥効率が下がり、乾燥時間が長くなったり乾燥ムラが起きたりします。
長年使っている洗濯機では、乾燥フィルター付近だけでなく乾燥ダクトの奥までホコリが詰まっているケースも少なくありません。
この記事では、ドラム式洗濯機の乾燥フィルターを清潔に保つための掃除方法をわかりやすく紹介しています。さらに、日常的にできる汚れの予防策や、専門業者によるドラム式洗濯機クリーニングについても詳しく解説します。
ドラム式洗濯機のトラブルにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

目 次
ドラム式洗濯機の乾燥フィルターやダクトが汚れる原因

ドラム式洗濯機には、乾燥運転中に衣類から出るホコリや糸くずを集めるための乾燥フィルターが取り付けられています。乾燥フィルターは使うたびに汚れがたまるため、基本的には毎回掃除が必要です。
一部の高性能な機種では、一定の回数ごとのお手入れで済むものもあります。お使いの洗濯機の仕様に合わせて、適切なタイミングで掃除するとよいでしょう。
また、乾燥フィルターのフタを開けた手前部分だけでなく、その奥にある乾燥ダクト部分にもホコリはたまります。見える範囲だけを掃除していても十分とはいえません。とはいえ、普段から乾燥フィルターをキレイにしておくことで、乾燥ダクトなど内部へのホコリの侵入をある程度防ぐことはできます。
見えない部分に汚れがたまらないように、定期的なお手入れを心がけることが大切です。
乾燥フィルターを掃除しないと生じるリスク
乾燥フィルターを掃除せずに使い続けると、さまざまな不具合やトラブルが発生する可能性があります。
具体的には、以下のようなリスクが考えられます。
- 乾燥後の衣類が生乾き・湿っぽい
- 乾燥時間が長くなってしまい、電気代が増える
- 洗濯物に嫌なニオイが残る
- ホコリが焦げ臭い・カビ臭い原因になる
- 内部の異常加熱による火災リスクが高まる
ドラム式洗濯機を安心して快適に使うためには、乾燥フィルターに加え、その奥に蓄積していくホコリも定期的に取り除かなければなりません。
ドラム式洗濯機の乾燥フィルター掃除方法

ここでは、家庭でできる乾燥フィルターの掃除方法を紹介します。
準備するもの
- 先が細長い掃除ブラシ(歯ブラシでもOK)
- 乾燥フィルター掃除用の細長いブラシ
- 掃除機(細口ノズル付き)
- 柔らかい布(マイクロファイバーなど)
- マスク・手袋(ホコリ対策)
乾燥フィルターの掃除手順
乾燥フィルターの奥は見えにくく、構造が複雑な部分もあります。
知識がないまま分解すると故障や破損につながる恐れがあるため、無理せず手が届く範囲を丁寧に掃除しましょう。
電源を切る
感電や誤作動を防ぐために、掃除を始める前にドラム式洗濯機のコンセントを抜き、電源を切ってください。
乾燥フィルターを取り外してゴミを捨てる
乾燥フィルターを取り外し、内部にたまったホコリや糸くずを捨てます。乾燥内部フィルターがある場合は、両方取り外して掃除してください。
ブラシを使うと、細かなホコリや糸くずも効率よく取り除けます。
乾燥フィルターの汚れが酷い場合は水洗いする
乾燥フィルターの汚れが酷い場合は水洗いします。シャワーを当てながら細かなブラシなどを使い、フィルターにこびりついたホコリや汚れを優しくかき出してください。強くこするとフィルターが破れるおそれがあるため、力を入れすぎないように注意しましょう。
洗い終えたら、水気をしっかりと取り、完全に乾かしてください。フィルターが湿ったままだと、カビや雑菌が繁殖する原因になります。
奥のホコリをかき出す
乾燥ダクトの奥に入り込んだホコリは、乾燥フィルター掃除用の細長いブラシを使って取り除きます。
ブラシを勢いよく差し込んだり、無理やり奥まで掃除したりすると、内部の部品を傷つけることがあります。ブラシはゆっくりと動かし、ホコリを奥に押し込まないように気をつけながら汚れをかき出しましょう。
また、柄の短いブラシはダクト内に落としてしまうリスクがあるため、必ず柄の長い専用ブラシを使ってください。
フィルターの差し込み口を掃除する
掃除機の細口ノズルを使い、乾燥フィルターの差し込み口に付着しているホコリや糸くずを吸い取ります。掃除機で取りきれない細かな部分の汚れは、歯ブラシや割り箸にキッチンペーパーを巻き付けたおそうじ棒などを使って取り除いてください。
仕上げに、やわらかい布で拭き上げます。
フィルターをもとに戻す
キレイにした乾燥フィルターや乾燥内部フィルターをもとに戻します。フィルターを水洗いした場合は、完全に乾いてから戻してください。
最後に電源を入れて動作を確認し、問題がなければ掃除完了です。
定期的なメンテナンスのコツ

乾燥機能付きのドラム洗濯機は、天候に左右されず洗濯物を乾かせる便利な家電です。しかし、乾燥フィルターやその奥にホコリがたまると、性能を十分に発揮できなくなります。機能の低下を防ぎながら長く使い続けるには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
ここでは、乾燥フィルターの掃除の頻度や日常的にできる汚れの予防策のほか、掃除しても洗濯機の調子が改善しない場合の判断基準について詳しく紹介します。
掃除頻度の目安
乾燥フィルターにホコリや糸くずがたまるペースは、思っている以上に速いものです。乾燥フィルターのゴミは、乾燥運転を行うたびに捨ててください。
乾燥フィルターの差し込み口やその奥の部分については、使用環境によって適切な掃除頻度が異なります。
以下を目安に掃除するとよいでしょう。
- 乾燥運転を毎日使う場合:月1回
- 乾燥運転の使用頻度が少ない場合:2〜3ヵ月に1回
最近のドラム式洗濯機には、乾燥フィルターを自動で掃除する機能を備えた機種もあります。その場合は、取扱説明書に記載されている頻度を参考にお手入れしてください。
特に梅雨や冬場など、乾燥機能をよく使う季節は汚れがたまりやすいため、シーズンごとに点検しておくと安心です。
また、乾燥フィルターだけでなく、排水フィルターや洗濯槽も定期的に掃除しましょう。洗濯槽クリーナーなどを使って清潔に保つことで、カビやニオイの予防にもなります。
日常的にできる予防策
乾燥フィルターの奥まで掃除するのは手間がかかりますが、日々のちょっとした工夫で内部へ入り込むホコリの量は減らせます。
洗濯機の使い方を少しだけ見直して、乾燥フィルターの奥に汚れが蓄積するのを抑え、掃除の手間を減らしましょう。
洗濯物を入れる前にホコリを払う
うっかりポケットに入れたまま洗濯してしまったティッシュのくずや、衣類やタオルなどに付着した糸くず、ペットの毛などは、乾燥フィルターにたまります。洗濯物を洗濯機に入れる前にポケットの中を確認したり、軽く払って糸くずや毛を取り除いたりしておくことで、乾燥フィルターの詰まりを軽減できます。
洗剤や柔軟剤の入れすぎに注意
洗剤や柔軟剤を入れすぎると、残った成分がホコリや皮脂汚れと混ざってベタついた汚れになり、こびりついてしまいます。洗剤や柔軟剤は、洗濯物の量に応じて適切な量を使いましょう。
乾燥後は扉を開けて換気
乾燥運転後の洗濯機内部は熱と湿気がこもりやすく、放置するとカビやニオイの原因になります。乾燥が終わったらしばらく扉を開け、内部の湿気を逃がしてください。
送風コースや槽乾燥コースがある洗濯機なら、それらの機能を活用して洗濯機の内部をしっかりと乾かしましょう。
乾燥フィルターは毎回掃除
乾燥運転を使ったあとは、乾燥フィルターを掃除する習慣をつけましょう。毎回乾燥フィルターをキレイにしておくことで、奥の乾燥ダクトに汚れが入り込むのを防げます。
洗濯機クリーニングを業者に依頼
掃除をしても乾燥フィルターのランプが点滅し続ける、乾燥時間が極端に長いといった場合は、通常の掃除やメンテナンスでは対応できない奥の乾燥ダクトやヒートポンプに汚れが蓄積し、詰まっている可能性が高いです。
また、臭いニオイがする場合は、乾燥フィルターのほか、洗濯槽などがカビや雑菌で汚れていることも考えられるため、業者に洗濯機クリーニングを依頼して内部を洗浄してもらいましょう。
使用状況にもよりますが、洗濯機を使い続けているうちに、見えない所にもホコリやカビなどの汚れが蓄積していくので、定期的に洗濯機クリーニングすることをオススメします。
おそうじ本舗の「ドラム式洗濯機クリーニング(※1)」で乾燥フィルターの奥もキレイに!

乾燥フィルターの奥や乾燥ダクトは、素人が無理に分解して掃除しようとすると、部品を傷つけたり、故障につながったりするおそれがあります。機種によって構造も異なるため、専門知識を持つプロに任せるのが安心です。
おそうじ本舗の「ドラム式洗濯機クリーニング(※1)」では、脱水槽や洗濯槽の洗浄はもちろん、乾燥ダクトの奥にたまったホコリも除去します。専用の洗剤とブラシを使い、家庭では掃除できない部分の汚れまでしっかり落とすのが特徴です。
さらにオプションの「完全分解洗浄(※2)」を利用すれば、洗濯槽や取り外し可能な部分を丁寧に分解し、通常の掃除では手が届かない乾燥ダクトの中まで徹底的に洗浄します。取り外した各パーツも細かな部分まで洗い上げ、洗濯機内部のすみずみまでキレイにします。
乾燥ダクト内のホコリや汚れを取り除くことで、乾燥機能が回復し、乾燥時間の短縮にもつながります。
「最近、乾燥がなかなか終わらない」
「洗濯物が生乾きで困っている」
「洗濯槽のニオイや汚れが気になる」
このような洗濯機の悩みがあるときは、おそうじ本舗のドラム式洗濯機クリーニングと完全分解洗浄で洗濯機内部にたまった汚れをリセットしましょう。
(※1)汚れの状況により、完全に除去できない場合がございます。
(※2)完全分解洗浄オプションを付けた場合は洗濯機を分解しパーツごとに洗浄します。
まとめ|乾燥フィルターの奥まで掃除して乾燥効率を維持しよう
ドラム式洗濯機の乾燥効率が低下する主な原因は、乾燥フィルターの奥にたまったホコリや汚れです。
見える部分だけを掃除していても、内部には汚れがたまっていき、生乾き臭の発生や乾燥フィルターランプの点滅といったトラブルにつながります。
自分でできる範囲の掃除は、月に1回を目安に行うとよいでしょう。乾燥機能の使用頻度が少ない家庭でも、2~3カ月に1回は掃除してください。定期的なお手入れを続けることで、乾燥効率が落ちるのを防ぐことが大切です。
乾燥フィルターを掃除しても乾燥時間が極端に長い、洗濯物が生乾きになるといった不具合が出るときは、乾燥ダクトや熱交換器まで汚れが蓄積しているかもしれません。
その場合は、洗濯機クリーニングなどを業者に依頼して、洗濯機の内部までしっかり掃除してもらいましょう。
この記事の監修者
ハウスクリーニング商品開発尾崎 真
おそうじ本舗の商品・サービス開発責任者を務め、国家資格であるハウスクリーニング技能士。 住まいのお掃除のコツや、暮らしに関するテクニックなど、お家で役立つ情報について満足していただける内容の改修を行っています。
おそうじ本舗 自分でできるお掃除術 監修者について

