0
更新:2022年03月10日
エアコンは機械の構造上、どうしても汚れやすい家電ですが、その汚れはキッチンが影響していることは知っていましたか?快適な夏を過ごすために、エアコンをつけ始める時期だからこそ注意したいポイントをご紹介します。
目 次
昭和に建てられた住宅は、ダイニングキッチンとリビング・居間は、扉で区切られた間取りが多くみられますが、平成以降は「家族や子どもとのコミュニケーション」を重視した、「LDK」を家の中心にした設計が主流となってきました。子どもがリビングで遊んだり宿題をしているのを見ながら、親が夕飯の支度をするというご家庭も多いのではないでしょうか。
設計は、カウンターキッチンやアイランドキッチン、オープンキッチンのような、キッチンとリビングがひとつの空間となっているため、料理をするときに発生する調理オイルが蒸気となって、LDKのあちこちに付着します。
家族が集まり、過ごす時間の多いリビングには、快適に過ごせるようにエアコンが設置されており、当然エアコンにもその油汚れがついて汚れてしまいます。
間取りに合わせて、エアコンの性能も変化してきました。
LDKの間取りは、リビング、ダイニング、キッチン全体の空気を調整する力が必要なため、その分昔のタイプよりも、風量・風速・冷却機能などパワーがあります。その分、換気扇が汚れて換気効率が落ちていると、換気扇が吸い込む力より、エアコンの吸い込む力が勝り、料理をするときに発生する蒸気となった油汚れをエアコンが吸い寄せてしまいます。
最近のエアコンは、性能を上げるためにエアコンの構造も複雑化しています。
性能をアップさせるため、電装部品や各種パーツが増え、古いタイプより最近のタイプは、奥行きのあるものが多く販売されています。
電装部品は古いタイプはエアコンの右端だけについているものが多かったのですが、最近のタイプは自動お掃除機能、省エネや人感センサーなどの機能も付加され、右端だけでなく前方にも電装部品やコードがたくさんついています。
エアコン掃除で分解するパーツもこれだけの差があります。
このように、構造も複雑化し、パーツも多いので汚れも蓄積しやすくなっています。さらに、キッチンの換気扇が汚れなどでうまく換気できない状態であれば、エアコンのパワーが換気扇を上回って、本来換気扇で吸い取るはずの油汚れがエアコンにも付着してしまいエアコンの外側も中も汚れてしまいます。
間取りの変化とエアコンの性能アップで、汚れやすくなったエアコン。キッチン近くのLDKに設置しているものと、寝室に設置しているもの、エアコンの汚れがどう違うのかを分解洗浄して比べてみました。
一つ目の写真は、寝室のエアコンを分解洗浄して出てきた汚れです。黒い粒が浮いており、水も黒っぽく見えます。汚れのほとんどは、ホコリやカビだと思われます。
二つ目の写真は、キッチン近くのLDKに設置されたエアコンを洗浄したときのもの。一つ目の写真よりも茶色っぽくみえます。それは、この汚れにはホコリやカビもありますが、加えてキッチンの油汚れもあるからだと思われます。
油汚れがついていると、そうでない状態よりも汚れやすくなります。それは、油汚れが「接着剤・糊」のような働きをして、ホコリなどの汚れが付着しやすくなり、さらに汚れを誘引してしまいます。エアコンクリーニングをした際に汚水が茶色っぽい場合は、換気扇を確認すると油汚れがこってり!ということも少なくありません。
エアコンが汚くなるのを防ぐためには、エアコンをつけ始める前にまずキッチンの換気扇をチェックしてみてください。
<チェックポイント>
☑ 換気扇フィルターが汚れている
☑ キッチンの壁や冷蔵庫、収納棚などがベタベタしている
☑ 換気扇の音がうるさい
☑ 1年以上ファンをお掃除したことがない
チェックポイントで1つでも当てはまる場合は、キッチン換気扇の換気効率が落ちている可能性があります。エアコンをつけ始める前にお掃除することをおススメします。
<用意するもの>
・油汚れ用洗剤 または アルカリ電解水
・スポンジ または 古歯ブラシなどのお掃除用ブラシ
・キッチンペーパー
・ゴム手袋
<お掃除の手順>
①フィルターにキッチンペーパーをあて、その上から洗剤をスプレーします。
今回使ったのはこちらの商品
②10分ほど置いたら、キッチンペーパーで油汚れをぬぐい取ります。
スポンジで磨き、細かな隙間は古歯ブラシで擦り洗いします。
③水ですすいで乾拭きしてから元に戻します。
<用意するもの>
・油汚れ用洗剤 または アルカリ電解水
・ゴミ袋
・古歯ブラシ
・ゴミ取りネット
・ゴム手袋
<お掃除の手順>
①換気扇の電源を切り、フィルターを外して、ファンのネジを回して外します。
②細かい部品はゴミ取りネットに入れて口を結んで、他のパーツと一緒につけ置きします。
③外した部品をゴミ袋に入れ、洗剤をかけてパーツが浸る程度45~50℃のお湯を注ぎます。浅漬けをするようになるべく空気を抜いてゴミ袋の口を結び、20分ほどつけ置きして油汚れをふやかします。
④つけ置きが終わったら部品を取り出し、残った汚れを古歯ブラシで擦ります。
⑤水ですすぎ、乾拭きしてからパーツをもとに戻して完了です。
キッチン近くに設置したエアコンの油汚れを防ぐには、次のポイントをおさえると抑制することができます。
料理をするときのエアコンの設定を変更します。風量・風速の設定を、強を中に、中を弱に変更します。エアコンは、室内の空気を取り込み、エアコンの内部で空気を温めたり冷やしてから、室内へと送り出しています。風量や風速が強いと、その分強い力で室内の空気を取り込むため、料理をするときは風量・風速を弱くするとよいでしょう。夏場の暑い時は、料理を始める前に少し温度設定を低くして予め室温を下げておくと、無理なく料理ができます。
換気扇のスイッチは、ガスコンロを使用する5分ほど前に入れておくと良いでしょう。換気扇のスイッチを入れてすぐは、換気扇への空気の流れがまだできていないため換気効率が十分でないことがあります。また、炒め物、揚げ物が終わってすぐスイッチを切るのもNG。吸いきれなかった蒸気が、またエアコンの吸い寄せられてしまいます。料理が終わったらしばらく換気扇はつけておきましょう。
換気扇フィルターの目が詰まっていると、換気効率も落ちてしまいます。ほとんど毎日料理をする場合や、換気扇の近くでたばこを吸う方がいる場合は、1~2週間に1回くらいの頻度でフィルターをお掃除しましょう。市販の不織布のフィルターを使用している場合は、茶色くなったらすぐ交換しましょう。
エアコンが汚い原因が、実はキッチンの油汚れが関係している場合があるということは、あまり知られていません。すでに、油汚れやカビでエアコンの中や換気扇に汚れが蓄積している場合もあります。フィルターなど簡単にできるお掃除は自分で行い、エアコンや換気扇の奥に溜まってしまった汚れは、プロの分解洗浄を利用するとごっそり汚れが取れてリセットできます。
頑固な汚れは一度プロの手でリセットして、キレイを維持するメンテナンスを自分で行うというのが、労力が少なく気持ちもラクになるひとつの方法です。
ぜひ今回のチェックポイントやメンテナンスをエアコンをつけ始める前に実践して、快適な夏をお過ごしください!
おそうじ本舗のエアコンクリーニングは、卓越した技術力と専用機材を駆使してエアコンのニオイやカビ、汚れ、さらに雑菌まで徹底的に分解洗浄。完全分解洗浄は、洗浄の妨げになる部品を完全に取り外してエアコンの隅々まで徹底的に洗浄します。
おそうじ本舗のエアコンクリーニングは、卓越した技術力と専用機材を駆使してエアコンのニオイやカビ、汚れ、さらに雑菌まで徹底的に分解洗浄。完全分解洗浄は、洗浄の妨げになる部品を完全に取り外してエアコンの隅々まで徹底的に洗浄します。