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更新:2024年09月25日
寒い季節になると、室内を暖かく保つために暖房が欠かせません。特にエアコンは簡単な操作で部屋全体を均一に暖められる上、安全性も高いので、子どもや高齢者がいる家庭でも安心して使うことができます。
しかし、頻繁に使用することで気になるのが電気代です。エアコンの電気代は、設定温度や使用方法によって大きく変わります。
例えば、設定温度をわずかに変えるだけでも電気代に大きな差が生じることがあります。また、使い方を工夫すればエアコンの効率が良くなり、無駄な電力消費を抑えることもできるでしょう。
この記事では、エアコンの電気代を節約しながら、効果的に暖房を利用するためのポイントを解説します。エアコンを上手に活用し、冬を快適に過ごしましょう。
「冬季の省エネ・節電メニュー」(経済産業省)(https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/media/data/2023_winter/setsudenmenu_katei02.pdf)を加工して作成
経済産業省資源エネルギー庁が公開している「家庭における電気の使用割合(冬季の1日間)」によれば、冬の電気使用量の約32.7%を暖房器具が占めており、そのうち約17%を占めているのがエアコンです。
他の家電と比べても、エアコンの電気使用量の割合が最も多いことがわかります。
エアコンの暖房にかかる1時間あたりの電気代は、次の計算式で求めることができます。
消費電力(kW)×電力量料金単価(円)×1(時間)=1時間あたりの電気代
冷房時と暖房時の消費電力はカタログや仕様書に記載されています。お使いのエアコンの消費電力を確認して、計算してみましょう。
例えば、消費電力が700W(0.7kW)で、電力量料金単価が31円の場合、1時間の暖房運転にかかる電気代は以下のように計算できます。
暖房の消費電力が700W(※1)の場合
消費電力 0.7kW × 電力量料金単価 31円(※2) × 1時間 = 21.7円
(※1)エアコン暖房の消費電力目安(適用畳数10畳)
(※2)電力量料金単価は電力会社の契約内容によって異なるため、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が発表している、全国の電力量料金単価を平均した目安単価(令和4年7月22日改定)で計算しています。
消費電力は、エアコンの設置環境や外気温によって変動します。ここで算出した電気代はあくまで目安程度に考えてください。
総務省統計局の「家計調査」によると、2人世帯以上の2023年の平均電気代は、1月17,190円、2月18,750円、3月17,228円です。
これに対して、8月10,022円、9月11,006円、10月10,780円とあり、冬よりも夏の電気代が低いことがわかります。
このことから、真冬は電気代が高くなってしまう傾向があるといえます。
出典:政府統計の総合窓口(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/)
家計調査 二人以上の世帯 2023年 住居~光熱・水道(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20230&month=0&tclass1=000000330001&tclass2=000000330004&tclass3=000000330006&result_back=1&cycle_facet=tclass1%3Atclass2%3Atclass3%3Acycle&tclass4val=0)を参照
室内温度と設定温度の差に着目してみると、冷房より暖房の電気代が高くなりやすい理由がわかります。
エアコンは、起動してから室内の温度が設定温度になるまで稼働している時間が最も消費電力が増えます。
例えば、室内温度が32℃で冷房の設定温度を28℃にした場合、室内温度が4℃下がるまでフルパワーで稼働します。
一方、室内温度が10℃で暖房の設定温度を20℃にした場合、室内温度が10℃上がるまでフルパワーで稼働します。
室内温度と設定温度の差が大きいほどフルパワーで稼働する時間が長くなり、エアコンの消費電力が増えるので、冷房より暖房のほうがエアコンの電気代が高くなりやすいのです。
もちろん、夏でも冷房の設定温度をかなり低くした場合は、暖房と同じくらい電気代が高くなる可能性はあるので、適切な温度設定にして電気代節約に努めましょう。
ここでは、エアコンを使用する際に電気代を効果的に抑えるための設定方法を解説します。
冬の暖房稼働時には、室温を20℃程度に保つのが最適です。
まずは設定温度を20℃にし、寒いと感じたら1~2℃上げてみてください。設定温度を高くしすぎると電気代が大幅に増加するため、快適な温度を維持しつつ、無理のない範囲で低めに設定しましょう。
冷たい空気に比べて暖かい空気は軽く、天井付近にたまりやすいです。
暖房稼働時は風向きを下向きにして、人が過ごしている床付近に向けて暖かい風が出るように調節します。
エアコンの風量を「自動」に設定すると、部屋の温度に応じて効率的に風量が調整されます。手動で風量を設定するよりも、自動にした方が無駄な電力消費を防げます。
「自動運転」は、部屋の温度をセンサーで検知し、最適な運転を行います。風量や風向きを手動で調整するよりも、自動運転にした方が電気代を抑えやすくなります。
エアコンの起動時には、多くの電力が必要になります。そのため、こまめにオン・オフを繰り返すと、気づかないうちに大量の電力を消費している可能性があります。
短時間の外出や部屋にいるときは、少ない電力で室温を維持できる「自動運転」でつけっぱなしにしておきましょう。エアコンを頻繁にオン・オフすると、その都度部屋を暖めるためにフルパワーで稼働することになり、多くの電力を消費します。
30分程度の外出であれば、エアコンをつけたままにしておく方が電気代の影響が少なく、お得です。
仕事などで長時間不在の場合や就寝時などは、エアコンを切った方が消費電力を抑えられ、お得です。
エアコンは室内の空気を取り込み、熱交換器で温度を調整してから室内に放出して、部屋全体の温度を管理しています。しかし、空気と一緒に細かなホコリやチリなども吸い込んでしまうため、エアコンの内部には汚れがたまっていきます。
電気代を節約しながら快適で健康的な室内空間を維持するには、エアコンの定期的な掃除が必要です。
エアコンがホコリなどで汚れていると、空気の通り道がふさがれてしまい、冷暖房の効きが悪くなります。この状態では設定温度に達するまでに時間がかかり、そのぶん電気代が高くなる可能性があります。
さらにエアコンに汚れが蓄積した結果、熱交換器などの部品に負荷がかかり、故障などのトラブルが発生するかもしれません。
トラブルを未然に防ぎ、エアコンの性能を維持するためには、日頃から掃除して汚れを取り除くことが大切です。
フィルターが汚れていると、エアコンの運転効率が落ちて無駄な電力を消費します。
汚れがたまると、ホコリをキャッチする能力も落ちてエアコン内部にも汚れが入り込みやすくなります。
2週間に1回程度、フィルターを掃除してホコリを取り除きましょう。
お掃除機能付きエアコンの場合は、ダストボックスのゴミをこまめに捨ててください。
室外機の周りに植木鉢やゴミ箱など物が多くあると、室外機から排出された冷気が再び吸い込まれてしまい、無駄な電力を使うことになります。室外機の周りには物を置かず、風通しを良くしておきましょう。
また冬には、雪にも気をつける必要があります。
雪が多い地域では、室外機周辺の雪かきは欠かせません。雪対策として、室外機を高い場所に設置したり、雪よけを利用したりするのもオススメです。
詳しくはこちら:自分でエアコンを掃除する方法を徹底解説!簡単に作れる掃除道具も紹介
エアコン内部に蓄積したホコリや汚れが、運転効率を下げる原因になります。
エアコンクリーニングをして内部の汚れを取り除くことで、効率的に運転できる状態を保つことができ、電気代も抑えられます。
エアコン内部の掃除には専門的な知識や専用の道具を必要とするため、ご家庭で作業するのは困難です。
エアコンの構造を理解しているプロの業者に依頼すれば、エアコンの分解や洗浄も安心して任せられます。年に1度を目安に、業者にエアコンクリーニングを依頼して、エアコン内部をキレイに掃除してもらいましょう。
エアコンの電気代を節約する方法は掃除以外にもあります。簡単にできるので、実践してみてください。
空気には、暖かい空気は上へ、冷たい空気は下にたまる性質があります。
窓やドアが閉め切られ空気の対流がない室内で、エアコンをつけているのに床や足元が冷えると感じるのは空気の性質によるものです。
この場合、サーキュレーターや扇風機を使い天井に向けて風を送ることで、天井付近にたまった暖かい空気を部屋全体に循環させ、床付近に冷たい空気がたまるのを防ぎます。人が過ごす床付近にも暖かい風を送ることで、必要以上にエアコンの設定温度を上げなくなり、電気代の節約にもつながります。
室外の気温の影響を受けにくくすることで、電気代節約につなげましょう。
外の冷たい空気が室内に入ってこないように、窓やドアに断熱シートを貼る、隙間を埋めるなどの対策を行うと、エアコンの負担が減り、電気代の節約になります。
厚手のカーテンを閉めるのも有効です。
湿度をコントロールすると、体感温度が変わります。冬は湿度が低いため、体感温度が下がって寒く感じます。
加湿器などを活用して湿度を上げましょう。人が快適に過ごせる湿度50%を目安にするとよいでしょう。
また、湿度が低いと乾燥による肌や喉のトラブルも起こりやすいので、それらの予防にもなります。
詳しくはこちら:エアコンの設定温度は何℃が適切?体感温度や節電についても解説
エアコンよりも電気代が安く済む暖房器具を併用するのも、電気代の節約に効果があります。
エアコンをつけていても、足元が冷えていては体全体が冷えやすくなってしまいます。室内の空気はエアコンで暖めて、足元は消費電力の少ないこたつやカーペットなどで暖めましょう。
エアコンの設定温度を少し下げても暖かく快適に過ごせると同時に、電気代の節約も期待できます。
部屋のなかでも暖かい服装で体温維持を心がけることで、エアコンの設定温度を高くしすぎずに過ごせます。
冷えを感じやすい足元や首元は、靴下やタートルネックの服を着るなどして暖かくしましょう。首や手首、足首を温めるのも、体温を保つのに効果的です。
春や秋などエアコンを長い間使わない場合は、コンセントプラグを抜きましょう。コンセントを刺したままにしておくと、待機電力が発生して電気代に影響します。
掃除やエアコンクリーニングなどのメンテナンスを行ってもエアコンの効きが悪い場合は、買い替えを検討するのも一つの方法です。
長年使用している古いエアコンは、部品が劣化し、性能が低下している可能性があります。最新の省エネエアコンに買い替えることで、電気代を減らせるでしょう。
自治体によっては省エネ家電の購入に対する補助金が用意されている場合もあるため、確認してみてください。
エアコンのフィルターや内部にホコリやカビが溜まると、空気の流れが悪くなり、暖房効果が低下してしまいます。
その結果、設定温度を高くしなければ部屋が暖まらず、電気代が余計にかかってしまうこともあります。特に、エアコン内部の汚れは見えにくく、自分で掃除するのは難しいため、定期的に専門業者によるクリーニングが必要です。
そこでおすすめしたいのが、おそうじ本舗のエアコンクリーニングです。
おそうじ本舗は、全国に数多くの店舗を展開しており、豊富な実績と経験を持つプロが在籍しています。
これまで197万台以上のエアコンをクリーニング(※3)しながら積み重ねた技術やノウハウを駆使して、目に見えないホコリやカビをしっかりと除去します。
洗浄に使用する薬剤は、環境に配慮した安全なものを使用しているため、小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心です。
エアコンの運転効率を高め、快適な室内環境を維持するために、ぜひ一度おそうじ本舗のエアコンクリーニングを試してみてはいかがでしょうか。
(※3)2012年1月~2020年9月エアコンクリーニング実績数当社調べ
おそうじ本舗のエアコンクリーニングは、卓越した技術力と専用機材を駆使してエアコンのニオイやカビ、汚れ、さらに雑菌まで徹底的に分解洗浄。完全分解洗浄は、洗浄の妨げになる部品を完全に取り外してエアコンの隅々まで徹底的に洗浄します。
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