お部屋のお掃除
白木の黒ずみ汚れを落とすには?黒ずみの原因と掃除方法を徹底解説
「和室の白木がくすんで見える」「白木の柱や建具が黒ずんできた」など、白木を使った内装や建具についてしまった黒ずみ汚れに、お悩みではありませんか?
美しい木目と温かみのある風合いが魅力の白木は、和室の内装や家具に使われることの多い木材です。白木は塗装や着色を施していない天然木そのものの自然な雰囲気が楽しめる一方で、湿気や汚れ、紫外線などの影響を受けやすく、シミや黒ずみ汚れが目立ちやすいという一面もあります。
また、コーティングなどで保護されていない白木はとてもデリケートで、扱いが難しいものです。掃除方法を間違えると、かえってシミや黒ずみがひどくなったり、木材を傷めてしまったりするかもしれません。
この記事では、白木に黒ずみが発生する原因を解説するほか、白木の正しい掃除方法や日常的なお手入れの仕方について紹介しています。
プロによる白木クリーニングについても触れているので、依頼を検討している方もぜひ参考にしてください。

目 次
白木に黒ずみ汚れがつく原因とは?

白木の黒ずみが目立ってくると、室内の印象も暗くなってしまいます。
白木の持つ自然な風合いを損なうこの黒ずみは、なぜ発生するのでしょうか。
ここでは、白木に黒ずみ汚れがつく主な原因を3つに分けて解説します。
白木のあくや日焼け
白木に発生する黒ずみの原因の多くは、木材に含まれる「あく(タンニン)」です。
タンニンは水や紫外線に触れると変色する性質があるため、時間が経つにつれて白木が黒ずんでいきます。また、直射日光にさらされると日焼けによる変色や劣化も進んでしまいます。
屋外にある白木はこうした影響を受けやすく、一度変色してしまうと、家庭での掃除だけで元の状態に戻すのは困難です。
手垢や皮脂の付着
和室の柱やふすまの縁など、日常的に手が触れる場所では、手垢や皮脂が付着して黒ずみの原因となります。皮脂汚れは時間が経過すると酸化し、黒ずんでいくだけでなく落としにくさも増していくため、早めの対応が必要です。
湿気やカビの影響
白木は湿気を吸収しやすい性質があり、水分を多く含むとシミになってしまいます。また、湿度が高くなりやすい水回りの近くや、結露が発生しやすい窓枠付近では、カビや水分による汚れがもとで黒ずみが発生することがあります。
カビが原因の汚れは見た目の問題にとどまらず、健康被害につながる恐れもあるため、放置は厳禁です。
白木の黒ずみの落とし方は?家庭でできる掃除方法

白木は水分を吸収するとシミや変色が生じやすいため、掃除の際は乾拭きが基本です。また、強い洗剤を使ったり、ゴシゴシと力任せにこすったりしては白木を傷めてしまう恐れがあります。
白木を掃除するときは、乾いたタオルなどで木目に沿って乾拭きし、ホコリや汚れを取り除きましょう。
ここでは、乾拭きだけでは落とせない黒ずみなどの汚れがある場合の掃除方法を紹介します。
お湯で湿らせたタオルで優しく拭く
皮脂や手垢による黒ずみは、タオルを40℃前後のお湯で湿らせて固く絞り、数回に分けて優しく拭くと落とせる場合があります。
白木が湿った状態で放置すると新たな黒ずみの原因になってしまうため、必ず最後に乾いた布で乾拭きして仕上げましょう。
白木専用クリーナーを使う
市販の「白木あく洗い」や「白木用クリーナー」といった専用洗剤を使えば、日焼けなどの黒ずみを落とせることがあります。ただし、木材の材質によっては変色することがあるため、使用する際は取扱説明書をよく読み、目立たない部分で試してから使いましょう。
汚れの度合にもよりますが、軽い汚れであれば市販のクリーナーで十分に対応できます。
サンドペーパーを使う
黒ずみがひどい場合には、サンドペーパーで表面を研磨するという方法もあります。
400~600番程度の目の細かいサンドペーパーを使い、木目に沿って軽くこすってください。ただし、強くこすると表面を削りすぎて、白木の風合いが損なわれる恐れがあるため注意が必要です。慣れていないとムラになりやすいので、削った部分が凹んだり不自然に白くなったりしないように慎重に作業しましょう。
落ちない黒ずみなどの汚れはプロに任せるのが安心!

白木に付着した黒ずみや汚れのなかには、家庭での掃除では落としきれないものもあります。また、自分で白木を掃除するのに不安がある方もいるでしょう。そのようなときは、白木の扱いに慣れた専門業者に「白木クリーニング」を依頼すると安心です。
定期的に白木クリーニングを行うことで、リフォームや木材の交換といった大がかりな対処が必要になる前に白木をキレイな状態に戻せます。白木のメンテナンス費用を抑えることにもつながるため、白木の汚れが気になりだしたら、まずは白木クリーニングを検討しましょう。
ここでは、プロに白木クリーニングを依頼するべき理由を解説します。
自己流の掃除は逆効果になることも
白木はとてもデリケートな木材です。誤った方法で掃除すると、かえって汚れが広がったり、素材を傷めたりしてしまうことがあります。
特に、長年放置した頑固な黒ずみなどの汚れは、家庭での掃除では落としきれない場合が多いため、無理をせず業者に白木クリーニングを依頼することをオススメします。
プロの技術で黒ずみなどの汚れを効率的に除去
一口に白木といっても、使用されている木材にはスギ・ヒノキ・キリ・シナなどさまざまな種類があり、最適なクリーニング方法もそれぞれ異なります。プロはこれらの素材ごとの特性をきちんと理解しているので、木材を傷めてしまう心配もありません。適切な方法で木の風合いを損なうことなく汚れを取り除いてくれるでしょう。
また、専用の洗剤や道具を使い、カビなどの頑固な汚れや経年劣化による黒ずみもキレイに落とします。
和室の天井付近など、自分では手が届きにくい所までしっかりとキレイにしてくれる点も、プロに依頼するメリットのひとつです。広範囲にわたる掃除も専門業者であれば効率よく作業を進められるため、時間の節約にもなります。
おそうじ本舗の「白木クリーニング(※1)」でキレイに洗浄!
自分で掃除しても白木の汚れを落としきれない、清楚な和室の雰囲気を保ちたいなど、白木本来の美しさを取り戻したいと考える方には、おそうじ本舗の「白木クリーニング(※1)」がオススメです。
おそうじ本舗の白木クリーニングは、白木専用の洗剤と機材を使い、白木の黒ずみやあく、日焼け、カビなどの汚れを取り除きます。長年にわたるハウスクリーニングで培ったノウハウを活かし、手作業による丁寧な洗浄で、白木特有の風合いを守りながら美しく仕上げます。
屋内・屋外どちらも対応可能!
おそうじ本舗の白木クリーニングでは、鴨居・敷居・窓枠・長押・柱などの和室の内装から、屋外に設置された柱や扉まで、ワックスやオイルステインのような塗装が施されていない白木であれば基本的に対応可能です。
屋外の白木は、紫外線や雨による影響を受けやすく、変色や劣化が進んでいるケースが少なくありません。そのため、状態によっては汚れが落ちにくい場合もあります。おそうじ本舗では、本格的な施工に入る前に20cm角ほどのサンプル施工を行い、仕上がりを事前にご確認いただけます。サンプル施工とお見積りは無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
なお、作業範囲が広い場合は、クリーニングにお時間をいただくことがあります。あらかじめご了承ください。
| 対応範囲例 | 施工時間目安 |
|---|---|
| 和室6帖(天井と廻縁を含まない) | 約6時間 |
| 和室6帖(天井と廻縁を含む) | 約6時間×2日間 |
「白木クリーニング(※1)」のサービス手順
①養生

白木以外の部分に洗剤が付着しないように、境目をしっかりと養生して保護します。
②下処理

やわらかい布やブラシを使い、白木の表面に付着したホコリや軽い汚れを優しく取り除きます。
③洗剤塗布、拭き取り

白木専用の洗剤を刷毛で均一に塗り、白木に染み付いた汚れを浮かせていきます。
その後、木目に沿って固く絞った布で汚れと洗剤を丁寧に拭き取ります。
④乾燥

白木に水分が付着した状態で放置するとシミなどの原因となるため、ドライヤーや送風機を使いしっかりと乾かします。
⑤表面を整えながら仕上がりを確認

必要に応じて白木の表面を研磨し整えるのと同時に、仕上がりをチェックしていきます。
白木クリーニング完了後は、すぐにお部屋をご使用いただけます。
また、オプションの「白木コーティング(※2)」を施すことで、汚れの付着を抑えるとともに、紫外線による日焼けやカビの抑制効果も期待できます。
クリーニング後も長くキレイな状態を保ちたい場合は、白木コーティングもご検討ください。
(※1)汚れの状況により、完全に除去できない場合がございます。
(※2)全ての汚れ及び日焼けの防止並びに経年劣化の抑制を保証する物ではございません。全てのカビの発生を抑制するものではございません。使用状況により白木コーティングの効果期間は異なります。
白木の黒ずみを防ぐ日常的なお手入れ

せっかく白木の黒ずみを落としたなら、できるだけ長くキレイな状態をキープしたいものです。
ここでは、日常のお手入れに取り入れやすい簡単な白木のお手入れ方法を紹介します。
定期的に乾拭きする
白木の美しい見た目を維持するには、日々のお手入れが大切です。
乾いたやわらかい布で白木に付着したホコリや手垢をこまめに拭き取るだけでも、黒ずみ汚れを防ぐ効果があります。定期的に乾拭きして、常にキレイな状態を保ちましょう。
直射日光を避ける
白木は紫外線に弱いため、長時間日光にさらされることで日焼けし、黒ずんで見えることがあります。屋内の白木であれば、カーテンやブラインドを利用して直射日光を遮るようにすると、紫外線の影響を軽減できます。
湿気対策をする
白木は水分を吸収しやすいため、湿度が高い環境ではこまめに換気するなどの対策が必要です。特に梅雨の時期や結露が発生しやすい季節は、除湿器や除湿剤を活用して室内の湿度をコントロールしましょう。湿気を抑えることで、白木の劣化やカビを予防できます。
汚れたらすぐに拭き取る
白木に水分や汚れが付いたら、放置せずにすぐに拭き取ってください。時間がたつと汚れが染み込んでしまい、落とすのが難しくなります。
まとめ|白木の掃除は慎重に。難しい汚れは業者に依頼しよう!
木そのものの自然な質感や色合いが魅力の白木ですが、塗装や着色が施されていない分、とてもデリケートな木材です。日常的なお手入れで、黒ずみが定着する前に汚れを取り除いておくことが大切です。
しかし、こまめに掃除していても、経年変化による黒ずみなどの汚れを完全に防ぐことはできません。家庭での掃除では落とし切れない汚れもあり、無理に落とそうとすると、かえって白木を傷めてしまうこともあります。
「どうしても落としきれない汚れがある」「できるだけ白木を傷めずにキレイにしたい」と思ったときは、業者に白木クリーニングを依頼しましょう。
プロの技術で黒ずみが目立つ白木も再び本来の美しさを取り戻し、明るく清潔感のある空間が蘇るでしょう。
この記事の監修者
ハウスクリーニング商品・サービス開発西辻義貴
ビルメンテナンス業界やハウスクリーニング、ハウスコーティングなどに携わり、現職では、おそうじ本舗の商品や新サービスの開発を担当。お客様に『感動を売る、満足を売る』ことを念頭に置き、日々探求心を忘れず、くらしを支えるサービスの提供・開発に取り組む。
おそうじ本舗 自分でできるお掃除術 監修者について

