お部屋のお掃除
玄関ドア掃除の完全ガイド|素材別の正しい掃除方法と注意点
玄関のドアは、家に入るたびに必ず目にする「住まいの顔」です。
しかし、ドアは屋外に面しているぶん雨風で運ばれる砂や泥などがつきやすく、出入りのたびに人の手が触れるため手垢などの汚れも付着します。
一番汚れやすく視界に入りやすい玄関タイルはこまめに掃除していても、ドアの掃除は後回しになっているご家庭も多いのではないでしょうか。
この記事では、アルミ・スチール・ステンレス・木製といった玄関ドアの素材別に、適切な掃除方法を紹介しています。あわせて玄関ドアの掃除でやってはいけない行動も詳しく解説します。
玄関ドアの掃除が初めてという方でも安心して掃除できるように、プロの目線でわかりやすくまとめているので、ぜひ参考にしてください。

目 次
玄関のドアが汚れる主な原因

住人の出入りはもちろん、来客が訪れたときも、真っ先に目に入る玄関ドアは「家の顔」ともいえる存在です。
一方で、玄関のドアは外に面しているため天気や環境の影響を受けやすい場所でもあり、毎日少しずつ汚れが蓄積していきます。
ここでは、玄関のドアが汚れる主な原因を解説します。
砂ぼこり・排気ガス・雨による汚れ
屋外に面している玄関ドアの表面は、空気中の砂ぼこりや車の排気ガス、雨風による泥はねなどの汚れが付着しやすい場所です。
特に白や明るい色のドアは雨だれによる筋状の汚れや黒ずみ汚れが目につきやすく、掃除の間隔が空くと汚れが落ちにくくなってしまいます。
手垢・皮脂汚れ
ドアノブや取手の周辺は、毎日の生活で人の手が触れる回数が多い部分です。見た目ではわかりにくくても、触れるたびに手垢や皮脂などが付着し、汚れがたまっていきます。
カビ・コケ・サビ
日当たりの悪い玄関では、雨のあとに水分が乾きにくく、湿気が残りやすくなります。湿度が高い状態が続くと、玄関ドアの下部や枠の周囲などにカビやコケが発生したり、ドアの素材や状態によっては錆びたりすることもあります。
このような汚れは見た目が悪いだけでなく、掃除の仕方を誤ると状態が悪化することもあるため、注意が必要です。
素材別|玄関ドアの正しい掃除方法
玄関ドアの掃除方法は、1つではありません。ドアの素材に合わせてお手入れの仕方を変えることで、美しさと耐久性が大きく変わってきます。
| ドアの主な素材 | 特徴 |
|---|---|
| アルミ製 | ・軽くてサビに強い ・樹脂などでコーティングされていることが多い |
| スチール製 | ・強度が高く、重量がある ・表面塗装が剥がれるとサビが発生しやすい |
| ステンレス製 | ・サビにくく塩害に強い ・指紋や水アカが目立ちやすい |
| 木製 | ・自然な風合いで断熱性が高い ・水や湿気に弱い |
ここでは、玄関ドアの正しい掃除方法を素材別に解説します。
【アルミ製・スチール製・ステンレス製】玄関ドアの掃除方法

アルミやスチール、ステンレスなどの金属製の玄関ドアは、水拭きで掃除できます。
ただし硬いブラシや強い洗剤、研磨作用のある洗剤などは、素材の表面を傷つけるおそれがあるため使ってはいけません。
アルミ製・スチール製・ステンレス製ドアの掃除手順
- やわらかい布(マイクロファイバークロスなど)で乾拭きする
いきなり水拭きすると、細かな砂などがこすれて素材を傷つける可能性があるため、まずは乾拭きして表面のゴミを取り除きます。
ドアに付着した砂やホコリを落とすイメージで、ドアの上から下へ向かって拭きましょう。 - 固く絞ったタオルで水拭きする
力を入れすぎないように注意しながら水拭きします。水だけで落ちない汚れは、中性洗剤を少量混ぜた水をタオルに含ませて拭き取り、洗剤の成分が残らないようにもう一度水拭きしてください。 - 最後に乾拭きして、ドアについた水分を完全に拭き取る
水分が残るとサビの原因になるため、仕上げに乾いた布で丁寧に拭き上げてください。
アルミ製ドア掃除のNG行為
玄関ドアの素材で最も多く使われているアルミは、丈夫でサビにも強い一方で、表面の塗装やコーティングの耐久性はそれほど高くありません。
メラミンスポンジや、クレンザーなどの研磨剤入り洗剤は、ドア表面のコーティングを削ってしまい、かえって汚れが付きやすくなるため絶対に使用しないでください。汚れを落とそうとして強くこするのもやめましょう。
また、アルカリ性の洗剤はアルミ素材に付着すると変色するおそれがあるため、注意が必要です。
スチール製ドア掃除のNG行為
スチール製の玄関ドアの表面には、サビを防ぐための保護膜が張られています。サビを削り落とすような掃除は、サビと一緒に保護膜まで傷つけてしまい、結果として腐食を進めてしまうおそれがあるため控えましょう。また、金属を傷める性質を持つ酸性洗剤の使用もNGです。
軽度のサビであれば、専用の防錆スプレーで進行を押さえられる場合もあります。サビを見つけたら早めに対処することが大切です。
ステンレス製ドア掃除のNG行為
ステンレスは錆びにくい素材ですが、表面には、ヘアライン加工や保護膜の層があり、傷つけると見た目が悪くなるだけでなくサビの発生にもつながります。
特に金属たわしやクレンザーなどでこすると傷がつき、光沢が失われてくすんで見えたり、錆びやすくなったりします。
また、ステンレス素材の表面には一定方向の筋目があり、円を描くようにこすると筋目に対して直角に傷が入り、美観が損なわれてしまいます。掃除の際は筋目に沿って一定方向にこすりましょう。
酸性洗剤や塩素系漂白剤はステンレスの変色や腐食の原因となるため、使用しないでください。
【木製】玄関ドアの掃除方法

木製の玄関ドアは、ナチュラルな質感と温かみが魅力ですが、天然素材のため水分を吸収しやすく、湿気は大敵です。
木製ドアの掃除手順
- 乾いたやわらかい布で、木目に沿って乾拭きする
まずは木目に沿って乾拭きして、ドアの表面に付着したホコリや汚れを拭き取ります。 - 汚れが気になる場合は、固く絞った布で軽く拭く
乾拭きでは落としきれない汚れは、水でぬらして固く絞った布で拭き取ってください。 - すぐに乾拭きして、水分をしっかり取り除く
汚れを取り除いたら、すぐに乾いた布で拭き上げて水分が残らないようにします。 - 必要に応じて、木製用ワックスを塗布する
仕上げに木製用ワックスを塗布することで、ドア表面の保護やツヤ出し効果が得られます。
木製ドア掃除のNG行為
木製の玄関ドアにとって水分は最大の弱点です。掃除の際は、基本的に水拭きは避けましょう。シミになりやすいので、洗剤もできるだけ使わないほうが無難です。
木製ドアの掃除は乾拭きを中心に行い、「ぬらさない」「水分を残さない」を意識してください。
また、雨の日や湿度の高い日は、水拭きやワックスがけをした場合に乾きが遅くなるため、掃除は見送りましょう。シミやカビが発生しているときも、強くこするなどして無理に掃除してはいけません。木製ドアのシミやカビは色ムラとして残ることが多いので、気になる場合はプロに相談するとよいでしょう。
玄関のドアノブ・鍵穴まわりの掃除方法

ドアノブは毎日人の手が触れるぶん、手アカや皮脂がつきやすい箇所です。そのままにしていると、黒ずみやベタつき汚れがたまっていきます。汚れの程度が軽いうちにお手入れしましょう。見落としがちな鍵穴まわりの掃除も忘れずに。
ここでは、玄関のドアノブと鍵穴まわりの掃除方法を解説します。
ドアノブの掃除手順
ドアノブの素材によっては、アルコールや強い洗剤で変色することがあるので注意しましょう。傷の原因になるため、研磨力のある道具も使用を避けてください。
- 乾拭きでホコリを取る
いきなり水拭きすると、ドアノブに付着した砂やホコリなどの細かな粒がこすれて傷がついてしまいます。まずは乾いたやわらかい布で表面を軽く拭き、砂やホコリを取り除きましょう。 - 薄めた中性洗剤で水拭きする
中性洗剤を数滴入れたぬるま湯を布に含ませ、しっかりと絞ってからドアノブや取手全体を優しく拭きます。
ベタつきが強いところは、同じ場所をなでるようにして数回拭いてください。このとき、力を入れてゴシゴシこすってはいけません。汚れがたまりやすい部品のつなぎ目や裏側、付け根部分など、細かなところも丁寧に拭きましょう。 - 水拭きで洗剤成分を落とす
布を交換して水で湿らせ、固く絞ってから洗剤を拭き取ります。洗剤の成分が残るとベタつきや、汚れが付着しやすくなる原因になります。拭き残しのないようにしっかりと拭いてください。 - 乾拭きで仕上げる
水分が残らないように、最後は乾拭きで仕上げます。特にメッキ素材は水分が残るとムラになりやすいので、丁寧に拭きましょう。
鍵穴まわりの掃除手順
鍵穴に水分や洗剤が入ると、内部が錆びついたり、鍵の抜き差しがしにくくなったりするおそれがあります。掃除の際は、鍵穴の中へ水や洗剤が入らないように注意しながら進めましょう。
- 鍵穴を避けて、穴の周辺を乾拭きする
鍵穴やネジまわりに向かって拭くと、鍵穴やネジとネジ穴の隙間に汚れを押し込んでしまうことがあります。細かな汚れが入り込むのを防ぐために、鍵穴そのものは避けて、鍵穴の周囲から外側へ向かって乾拭きしてください。 - シリンダーの溝は綿棒で拭く
ぬるま湯に浸し、水が滴らない程度に湿らせた綿棒でシリンダーの溝をなぞります。汚れが取れたら、すぐに乾いた綿棒や布で水気を拭き取ってください。 - 爪楊枝に布を巻いて、フチの黒ずみを取る
シリンダーのフチにこびりついた黒ずみは、爪楊枝に湿らせた布を巻き付け、軽くこすって落とします。傷の原因になるため、爪楊枝の先端が金属に直接触れないように注意してください。 - 仕上げに乾拭きする
鍵穴まわりに水分が残っていると、サビや動作不良などのトラブルにつながります。最後は必ず、乾いた布でしっかりと乾拭きしてください。
玄関のドア掃除の注意点

間違ったやり方で玄関ドアの掃除を続けると、汚れが落ちにくくなってしまったり、素材が傷んで劣化が進んだりすることがあります。
ここでは、玄関のドアを掃除する際にやってはいけないことを解説します。
研磨力があるもので強くこすらない
水だけで汚れを落とせるメラミンスポンジは便利な掃除アイテムですが、研磨力の強い道具は素材の表面を傷つけるおそれがあります。ドア表面の塗装やコーティングに細かな傷が入ると、ツヤが失われたり、汚れがつきやすくなったりします。
取り返しのつかないダメージを与えてしまう可能性もあるので、研磨力のある道具で強くこすることは控えましょう。同じ理由から、研磨剤入りの洗剤も使用はNGです。
硬いブラシを使わない
金属たわしのような硬いブラシも、ドアの表面を傷つけやすいので使用は避けましょう。ドアに細かい傷がつくことで、素材の腐食が進んでしまうかもしれません。
強い洗剤(アルカリ性・酸性)を使わない
油汚れやカビなどに威力を発揮するような洗浄力の高い洗剤は、玄関ドアの掃除には不向きです。素材によっては色ムラや変色の原因になり、ドアの見た目を損ねてしまいます。
玄関のドア掃除は無理のない範囲で汚れを落とす程度にとどめ、落ちにくい汚れがあっても強力な洗剤を使うのは控えましょう。
鍵穴に水や洗剤が入らないように注意する
鍵穴の内部は、いくつもの細かな金属部品が組み合わさっており、水や洗剤が入ると動きが悪くなることがあります。潤滑成分が流れてしまったり、サビが発生したりすると、鍵が差し込みにくい・回しづらいといった不具合につながりかねません。
鍵穴まわりを掃除するときは、鍵穴に水や洗剤が入らないように注意しましょう。
また、水や洗剤をスプレーで直接ドアに吹きかけると、鍵穴に入り込む可能性があります。玄関ドアの掃除では、スプレーの使用を避けたほうが安全です。
鍵穴まわりは1度トラブルが起きると修理費用がかかることもあるため、掃除の際は慎重に進めてください。
自分でできる玄関ドア掃除の判断基準

玄関ドアは、家庭での掃除で十分にキレイにできます。しかし、汚れの状態によっては、落ちにくい汚れを落とそうとして無理に掃除し続けることでドアを傷めてしまうこともあります。
自分で掃除するべきか判断に迷うときは「家庭で無理なく対応できる汚れかどうか」を基準にしましょう。
ここでは、自分で掃除してよいケースと、プロに任せたほうが安心なケースを紹介します。
自分でドア掃除してOKなケース
玄関のドアについた汚れは、基本的なお手入れで落とせるものもあります。
以下のような汚れであれば、これまでに紹介した基本的な掃除方法で対応できます。
- 表面についたホコリや砂ぼこり
- 軽い泥や手垢汚れ
- うっすら付いた雨だれ跡
プロに依頼すべき玄関ドアの状態
以下のような状況に当てはまる場合は、無理に自分で対応せず、プロに相談しましょう。
- 素材が分からず掃除方法に不安がある
- 何度掃除しても落ちない黒ずみがある
- カビ・コケ・サビが発生している
- 木製ドアに色ムラやシミがある
- 過去の掃除で傷や変色ができてしまった
このような状態は、手順や道具選びを間違えると状態を悪化させるおそれがあります。
プロなら、素材や汚れの種類、ドアの状態を正確に把握したうえで、ドアに負担がかからない方法でキレイにしてくれます。
まとめ|玄関ドア掃除は「素材に合った方法」と「無理のない掃除」が大切
玄関のドアは、住まいの印象に大きな影響を与える大切な場所です。
外に面しているぶん汚れやすいため、こまめなお手入れでキレイな状態を保ちましょう。
しかし、間違った方法で掃除すると、キレイになるどころかドアの劣化を早めてしまうことがあります。
玄関のドア掃除で大切なのは、強くこすらない・強力な洗剤を使わない・水分を残さないという基本を守ることです。ドアの素材に合った方法を選び、無理のない範囲で定期的に掃除するだけでも、美しい見た目を維持できます。
一方で、自分では落とせない汚れやサビなどがある場合は、自己流で粘らずに専門業者に任せる判断も必要です。
玄関のドアがキレイになると、家全体の印象も整って見えます。
この記事を参考に、自宅の玄関ドアに合った掃除方法を取り入れてみてください。
おそうじ本舗の「玄関床クリーニング&コーティング」

玄関はドアの他に、たたき(床)部分の掃除のお悩みも多いです。
ドアの開け閉めの度に外から入り込む砂やホコリにくわえ、土足で上がるたたき部分には泥汚れなども持ち込まれるため、外に面しているドアと同様にとても汚れやすい場所なのです。
玄関掃除のお悩みを軽減すべく、おそうじ本舗は「玄関床クリーニング&コーティング」のサービスを始めました。
玄関のタイルにこびりついた頑固な汚れや、目地の隙間に入り込んで取れなくなってしまった汚れも、ハウスクリーニングのプロの技術力でキレイに洗浄、床の汚れをリセットします。
クリーニングで汚れを落としてキレイにした後は、撥水・防汚効果のあるコーティング(※1)を施します。このコーティングで仕上げることで、玄関の床が汚れにくくなり、その後のお手入れの手間が減って掃除がとてもラクになります。
内玄関(屋内側)はもちろん、外玄関(屋外側)の床も対象です。
外玄関は日照りや雨風にさらされている分、内玄関よりも汚れやすく頑固な汚れになりやすいため、ご家庭での掃除では汚れが落ちないことも多いです。
せっかく玄関のドアをキレイにしても、床が汚れているだけで「掃除が行き届いていない家」という印象をもたれてしまいかねません。
「玄関の床の汚れが気になる」「外玄関の掃除まで手が回らない」などのお悩みがある場合は、おそうじ本舗の「玄関床クリーニング&コーティング」を試してみてはいかがでしょうか?
(※1)撥水効果によるものであり、全ての汚れの付着を防ぐものではありません。色味の強い汚れなどを放置すると色素が沈着する場合がありますので、直ちに拭き取ってください。使用状況に応じて持続期間は異なります。
この記事の監修者
ハウスクリーニング商品開発尾崎 真
おそうじ本舗の商品・サービス開発責任者を務め、国家資格であるハウスクリーニング技能士。 住まいのお掃除のコツや、暮らしに関するテクニックなど、お家で役立つ情報について満足していただける内容の改修を行っています。
おそうじ本舗 自分でできるお掃除術 監修者について

