0
更新:2021年08月20日
しばらく使っていなかったエアコンのスイッチを入れたとき、風とともに嫌なニオイが部屋中に広がったことはありませんか? エアコンが臭いと感じるときは、エアコン内部にカビが生えている可能性があります。
そのまま放置してしまうとカビの胞子を部屋中に撒き散らすことになり、健康面への影響が心配されます。そこで、エアコンの気になるニオイの原因や解消するためのお掃除方法などを詳しく解説いたします。お掃除方法はご家庭で簡単に実践できるものですので、手軽に試して快適な空間を目指しましょう。
エアコンは空気を吸い込んで吐き出すという仕組みで動いているので、空気を吸い込むときにホコリや汚れも一緒に吸い込んでしまいます。その汚れがエアコン内部を通り、空気を吐き出すときに嫌なニオイがしてしまうのです。
汚れ以外には、カビ、タバコ、台所の油煙、食べ物のニオイ、人の汗やペットのニオイなども嫌なニオイの原因になります。また、ヘアスプレーや香水が原因になる場合もあります。台所の油煙は意外かもしれませんが、料理をするときに出る油を含んだ水蒸気(油煙)を循環してしまうためです。換気扇のフィルターに油汚れが付きますが、エアコンも同時に運転していると、その油汚れの一部がエアコンのフィルターや熱交換器に付いてしまうのです。
また、冷房や除湿運転中にエアコン内で使われる水とホコリが結びついて、カビが発生することもあります。タバコを吸わないのに嫌なニオイがする場合は、エアコン内部のカビが原因という場合が多いです。エアコンの汚れやカビを放置していると、不快な悪臭がするだけでなく、
といった問題にも繋がるので、定期的なお掃除が必要です。
ご家庭ではフィルター掃除や吹き出し口をキレイにすることで、ある程度ニオイは軽減できます。今回ご紹介するエアコン掃除に必要なお掃除グッズは、この4つです。
エアコン掃除の手順は、フィルターの次に吹き出し口という順番です。
①ホコリが舞い散ることを防ぐため、まずはフィルターが取り付けられている状態で、フィルター表面に付いているホコリを掃除機で吸い取ります。
②フィルターに掃除機をかけるときは、細いノズルやブラシのアタッチメントを使って吸引パワーを弱めにして、丁寧にホコリを吸い取ります。このとき、必ずフィルターの外側から吸いましょう。先に内側を吸ってしまうと、ホコリが目詰まりを起こすことがあります。
③フィルターをゆっくり外しますが、無理矢理力づくで外すと本体やフィルターが破損してしまうこともあるので、外し方が分からないときは、必ず取扱説明書で確認しましょう。フィルターはロックされている部分を外し、本体の溝に沿ってスライドするタイプが多いです。
④中性洗剤を薄めた液体を入れたバケツにフィルターを浸けて、使わなくなった歯ブラシなどで洗い、シャワーを当ててすすぎます。今度は掃除機と反対に、内側から外側という順番で洗うと、ホコリが取れやすくなります。すすぎ終わったら、布で挟んで水切りをします。
⑤フィルターを日陰干しして乾いたら、元に戻します。フィルターは、最低でも1ヶ月に1回程度を目安にお掃除すると良いでしょう。
エアコンのフィルターをキレイにしても、吹き出し口が汚いと部屋中に汚れた空気が流れてしまいます。そのため、吹き出し口のルーバー(風向きをコントロールする羽)もお掃除が必要です。
①掃除中に本体のスイッチに触れると電源が入って危険なため、お掃除を始める前には、必ずエアコンのコンセントを抜いてください。
②吹き出し口をお掃除するために前面パネルを大きく開けて、吹き出し口のルーバーを手で回します。人手があれば支えてもらって外しても良いですが、1人の場合は高い場所では無理しないようにしましょう。
③薄めた中性洗剤をタオルに浸み込ませたら、指に巻き付け、汚れを拭き取ります。もし指が入らない場合は、代わりに定規や割りばしなど、細くて頑丈なものを使ってお掃除します。
④洗剤が残らないよう水拭きをして仕上げ、最後に30分程度の送風運転を行って確実に乾かしましょう。
エアコンは日頃からちょっとしたことに気を付けるだけで、次回のお掃除が楽になります。エアコンをキレイにお掃除した後に実行したい、ニオイや汚れを付きにくくする裏ワザをご紹介いたします。
冷房を切った後は2時間程度、送風運転してエアコン内部を乾燥させると、カビ予防になり悪臭を防ぐことができます。送風機能が無い場合は、設定温度を一番高くしてつけておくことで、送風機能の代用になります。エアコンを使っていない期間も、月に1回送風運転を行って湿気を飛ばしておくと、カビの発生を予防することができます。
エアコンをつけて最初の10分程は、窓を開けて部屋の換気を行います。「せっかくエアコンをつけるのに、窓を開けるの?」と思うかもしれませんが、実はエアコンをつけた直後は最もカビが吹き出しやすいタイミングだと言われています。部屋の空気を入れ替えて、カビを部屋の外へ追い出しましょう。
エアコンは構造上、部屋の空気を吸い込みます。そのため、部屋自体のニオイやホコリを減らすことに加え、生活臭を取り込ませないために部屋の窓をこまめに開けて換気することが、エアコンのニオイ防止に繋がります。
エアコン掃除用に販売されているエアコン洗浄スプレーは、使い方に気を付けましょう。洗浄剤がエアコン内部に残ってしまうと、ニオイの原因であるカビを余計に増やすことがあります。さらに、エアコン内部にホコリが溜まっていると水漏れを起こす場合もあるので、注意が必要です。
また、エアコン洗浄スプレーは電装部分に吹きかけてしまうと、故障の原因になります。スプレーが電装部分にかからないよう、スプレーの出具合を一度テストしてから使いましょう。
エアコンの嫌なニオイは多くの場合、お掃除が必要だというサインです。カビや汚れが溜まったエアコンから出る空気は、気分が悪くなるだけでなく健康に害を及ぼす可能性もあります。家庭用のエアコン洗浄剤は、様々な種類のものが販売されていますが、ご家庭で行うエアコンクリーニングには限界があり、内部を完璧に洗浄することは難しいです。
エアコン内部の汚れを徹底的に落とすためには、経験豊富なプロによる分解洗浄や高圧洗浄がオススメです。一般の方がエアコンの分解洗浄や高圧洗浄を行うと、事故や故障の原因になることがあります。壁や床を濡らして壁紙にシミができたり階下に水漏れしてしまうと、賃貸住宅の場合、高額の修理代を請求されることもあります。
エアコンメーカーは一般の方による分解洗浄や高圧洗浄を推奨していないため、もし故障などの不具合が起きても一切の責任は負えません。その点、プロによるエアコンクリーニングは、汚すことがないように防水シートでしっかりと養生し、専用の洗浄剤と機材で洗浄します。だから、目に見えないエアコン内部の汚れやカビを、徹底的に落とすことが可能です。
また、天井埋込型タイプや分解が難しいお掃除機能付きエアコンも洗浄することができます。ただ、対応不可の業者もありますので、事前に確認しましょう。エアコンが汚れると、機能の低下や電力の無駄な消費を招くことになりかねません。キレイな状態で快適に使うためには、プロによる洗浄を1年に1~2回程度することがオススメです。
本格的に使用する前には、一度プロにエアコン内部までクリーニングをしてもらうと、気持ち良く使えるだけでなく、日頃のお掃除やメンテナンスも楽になり、電気代の節約など大きなメリットがあります。また、エアコンをお掃除したときに防カビ加工もしておくと安心です。業者によっては防カビ効果のあるメニューもあるため、一緒に行うとキレイな状態を長期間キープできます。
おそうじ本舗のエアコンクリーニングは、卓越した技術力と専用機材を駆使してエアコンのニオイやカビ、汚れ、さらに雑菌まで徹底的に洗浄。防カビチタンコーティングやスチーム除菌、室外機クリーニングなど、オプションも豊富です。壁掛けタイプは、全メーカー・全機種のエアコンに対応!