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更新:2023年05月15日
室内を快適な温度に整えてくれるエアコンは、私たちの生活にとって欠かせない家電のひとつです。久し振りにエアコンをつけると、フィルターの汚れが気になってしまう人も多いのではないでしょうか。
「エアコンのフィルターは掃除した方が良い」とは思うものの、フィルターを掃除したことで得られるメリットをきちんと把握している人は意外と少ないかもしれません。
そこで、本記事ではフィルターを掃除するメリットや、ご家庭で手軽にできる効果的な掃除方法をご紹介いたします。メリットを知れば、今までより積極的にフィルター掃除を行えるでしょう。
フィルターはエアコン室内機の内部にある、細かい網目状の部品です。
エアコンはまず室内の空気を吸い込んでから、温めたり冷やしたりして温度調節をした後に、空気を吐き出す仕組みになっています。
エアコンが内部に空気を吸い込むための入り口に、フィルターが設置されています。
それでは、フィルターの役割について詳しくご説明します。
空気中にはホコリや花粉、ペットの毛などさまざまな汚れが含まれています。
エアコンが空気を吸い込む際に、空気中の汚れなどがエアコンの内部に入り込まないようにするのがフィルターの役割です。
フィルターがなければエアコン内部にホコリやゴミが溜まり、エアコン本来の性能を発揮できないだけでなく、さまざまなトラブルを引き起こす可能性があります。
エアコン内部をなるべくキレイな状態に維持するためには、フィルターが欠かせません。
エアコンが汚れた空気を吸い込むと、温度調節して吐き出される空気も汚れています。フィルターを通すことで、空気中の微粒子をろ過してから空気をエアコン内に取り込むので、吐き出される空気は吸い込む前よりキレイになります。
なぜ、エアコンのフィルター掃除が必要なのでしょうか?
フィルター掃除を行うメリットとともに、ご説明します。
フィルターには、エアコン内部にホコリが入り込むことを防ぐ役割がありますが、完全にホコリや汚れをブロックできるわけではないので、少しずつエアコンの内部は汚れていきます。
ただ、フィルターを汚れた状態にして放置すると汚れをさらに吸着しやすくなり、フィルターが本来の性能を発揮できなくなります。そのため、フィルターは定期的な掃除が必要なのです。
フィルターを掃除することで、エアコン内部にホコリや汚れが入り込みにくくなり、内部が汚れる速度を緩やかにすることができます。
フィルター掃除をすることの大きなメリットは、カビの増殖を抑えられる点です。
しばらく掃除していないフィルターにはさまざまな汚れやホコリが付着しており、それらが原因となってカビが増殖してしまうのです。
フィルターにカビが付着したままの状態でエアコンを使用すると、カビの胞子が室内に舞ってしまい、場合によってはアレルギー症状などの健康被害を引き起こす可能性があるので、注意が必要です。
定期的にフィルターの掃除を行うことでカビの増殖を抑制し、健康被害の原因を取り除くことが期待できます。
エアコン内部の汚れを放置するとカビや雑菌などが増殖し、それが原因となって運転時に臭いニオイが発生することがあります。せっかくエアコンで室内を適温にしても、不快なニオイがしてしまうのでは快適に過ごすことはできません。
しかも、一旦カビや雑菌が繁殖してしまうと、エアコン内部をすみずみまで掃除しない限りキレイにすることができず、臭いニオイも解消されないことが多いのです。
フィルターをキレイにしておけば、ホコリや汚れなどがエアコン内部に侵入しにくくなるので、ニオイの予防にもつながります。
フィルター掃除をすると「エアコンの効きが良くなる」というメリットも見逃せないポイントです。
フィルターに付着した汚れやホコリは、エアコンの効きにも影響を及ぼす場合があります。
その理由は、フィルターの目詰まりです。
フィルターに汚れやホコリが付着したままだと空気の通り道が塞がれてしまい、風量が落ちてエアコンの効きが悪くなり、室内はなかなか快適な室温になりません。
フィルターを掃除してキレイにすることで空気の循環がスムーズになり、風量が回復してエアコンの効果が十分に発揮できるのです。
フィルターの目詰まりは電気代にも影響を及ぼす可能性があります。
風量が低下すると、室内がなかなか冷えなかったり暖まらなかったりして、設定温度を必要以上に上げ下げしてしまいます。すると、エアコンの設定に応じて余計な電力を消費してしまうのです。
フィルターをキレイな状態に保つことで、エアコンの設定温度を必要以上に変えなくても快適な室温にでき、結果として節電効果が期待できます。
エアコンによる電気代が気になるのなら、こまめにフィルター掃除を行うことをオススメします。
フィルター掃除によるメリットを把握できたら、実際にフィルターをキレイにする作業に移りましょう。エアコンのフィルター掃除は、ご家庭で簡単に行うことができます。
ただし、手順や注意点を気にしないで乱雑に行ってしまうと、さまざまなトラブルが生じるリスクがあります。
掃除をする際は、きちんと手順や注意点を頭に入れておくことが大切です。
また、思わぬ事故を防ぐため、掃除をする際には必ずエアコンの電源プラグを抜いておきましょう。
まず、フィルターを外す前に「掃除機をかけること」がポイントです。これは、フィルターを外したときに付着しているホコリが舞い、床に落ちるのを防ぐためです。あらかじめ、掃除機を使ってフィルターまわりやパネル部分に付着しているホコリを吸っておきましょう。
エアコンの取扱説明書をよく読み、フィルターの外し方をチェックします。
無理に外すとパーツが壊れてしまう原因になりますので、取扱説明書に従って丁寧にフィルターを取り外します。
フィルターを取り外したら、フィルターに直接掃除機をかけてホコリを吸い取ります。
このときのポイントは、フィルターの表側から掃除機をかけることです。
ホコリはフィルターの表側に付着しており、裏側から掃除機をかけると目詰まりして汚れを落としにくくなるので注意しましょう。
掃除機でホコリなどをあらかた取り除いたら、フィルターを水洗いして取り切れなかった汚れや細かいホコリを落としていきます。
浴室のシャワーなどでフィルターに水をかける際は、掃除機とは逆に裏側から水をかけると汚れが取れやすくなります。
なお、温度が高いお湯を使うと、フィルターが変形する恐れがあるため、水かぬるま湯で洗いましょう。
また、フィルターが変形しないように、強くこすったり叩いたりしないように注意しましょう。
洗い終わったフィルターは、水気をよく切って日陰干し、もしくはタオルドライで乾かします。フィルターに水気が残っているとホコリが付着しやすくなり、カビが繁殖する原因になるため、きちんと乾かすことがポイントです。
完全にフィルターが乾いたら、取扱説明書でフィルターの取り付け方を確認します。
フィルターをエアコンにセットして元の状態に戻したら、掃除完了です。
キッチンの油汚れやタバコのヤニなど、頑固な汚れがエアコンのフィルターに蓄積されてしまうと、掃除機や水洗いだけでは落とすことができません。
こびりついた汚れを落とすには、中性洗剤や重曹を使って掃除するのがオススメです。
油汚れは、水で薄めた台所用の中性洗剤を使って取り除きます。洗剤には、水と油を混ぜる働きを持つ界面活性剤が含まれるため、油汚れを浮き上がらせてくれるのです。
ただし、強いアルカリ性や酸性の洗剤はフィルターの素材を傷つける恐れがあるため、なるべく中性の洗剤を使用しましょう。フィルターを傷めないように、柔らかいブラシを使って洗うのもポイントです。
中性洗剤でも落ちないようなひどい汚れが付着している時は、重曹水にフィルターを浸け置きするのが効果的です。重曹は弱アルカリ性のため、酸性の油汚れを分解して落ちやすくする効果が期待できます。
重曹水は、ぬるま湯に重曹を溶かして作ります。重曹を入れすぎると、溶け切れずに水の底などに残ってしまうので、あまり多く入れる必要はありません。
重曹水ができたら、フィルターを2~3時間ほど浸け置きしておきましょう。その後、ゴム手袋を着用した上で、使い古しの歯ブラシなどで軽くこすり洗いし、しっかりとすすいでください。
お掃除機能付きエアコンは、フィルターの表面に溜まったホコリを自動で取り除いてくれるので、基本的にフィルターを掃除する必要はありません。
ただし、フィルターから集めたホコリはダストボックスに溜まるため、ダストボックスの掃除が必要となります。
長期間使用しているエアコンは、お掃除機能だけでは取り除けない汚れがフィルターに蓄積されている可能性があるので、フィルター掃除をした方が良いでしょう。
機種によっては簡単にフィルターが取り外せないタイプもあるため、必ず取扱説明書を確認しましょう。
詳細はこちら:お掃除機能付きエアコンもエアコンクリーニングは必要?お掃除機能がないエアコンとの違いとは
エアコンのフィルターは、どのくらいの頻度で掃除すればいいのでしょうか。
基本的にはエアコンの取扱説明書に記載されている掃除頻度を目安にしてください。
多くのメーカーが週1回か月2回を目安に掃除をすることを推奨しています。
ほとんどエアコンを稼働させていない場合は月に1回程度の掃除でも良いでしょうが、毎日長時間エアコンを稼働させている場合は、掃除の間隔を基本より短くすることをオススメします。
しかし、頻繁にフィルター掃除を行うとなると、面倒と感じる方が多いのではないでしょうか。
ここでは、できるだけフィルターを汚さずにエアコンを使う方法をご紹介します。
エアコンは真夏や真冬には欠かせません。しかし、使えば使うほど汚れも溜まっていってしまいます。
簡単な工夫をすることで必要最低限の掃除頻度に抑え、エアコンを快適に使い続けることができるので、ぜひ試してみてください。
部屋の対角する窓を開けたり換気扇をつけたりして、こまめに換気をしましょう。
換気をすると、室内の汚れた空気を新鮮な空気に入れ替えられるので、エアコンのフィルターに汚れがつきにくくなります。
ペットを飼っている、タバコを吸う人がいるなど、室内の空気が汚れやすい環境の場合は特に効果的です。
冷房や除湿運転をすると、エアコン内部が冷やされて結露が発生するため、湿度も上がります。その結果、エアコン内部でカビなどが増殖しやすくなり、フィルターも汚れやすくなるのです。
カビの増殖を防ぐには、冷房や除湿機能を使った後に、エアコンの内部クリーンまたは送風運転機能でエアコン内部を乾燥させることが重要です。
内部クリーン機能が備わっているかどうか分からない場合は、リモコンに「内部クリーン」や「内部乾燥」のボタンがあるか確認してみてください。
機種によっては、エアコンの運転を停止した後、自動で内部クリーン機能が稼働するタイプもあります。
内部クリーン機能がないエアコンは冷房使用後、1時間ほど送風運転を行いましょう。
過ごしやすい季節には、エアコンを稼働させない日も多くなります。
そのような時は、市販のエアコンカバーをかけてホコリなどの侵入を防いでおくと、フィルターにも汚れがつきにくくなります。
エアコンを使用している人の中には、「フィルターの汚れやホコリだけ取り除いておけば安心」と考える人もいるかもしれません。
しかし、実際にはフィルター掃除だけでは取り除けない汚れもあります。フィルター掃除をしていても完全には汚れをブロックできないため、少しずつエアコン内部に汚れが蓄積していきます。
また、お掃除機能付きエアコンも内部までは自動掃除しない機種が多いため、定期的に内部洗浄を行う必要があります。
例えば、エアコンをつけたときのニオイは、エアコンから室内に風を送り出す送風ファンに付いた汚れが原因であることが多いです。
こうしたエアコン内部に溜まった汚れを効果的に取り除くには、パーツを分解して内部洗浄を行う必要があります。ただ、素人が自分で内部洗浄を行うと、思わぬ事故や故障の原因になるため、安易に内部洗浄を行うのは避けた方が無難です。
安全かつ確実にエアコンの内部洗浄を行うには、専門業者に任せるのが安心です。
業者のエアコンクリーニングなら、専用機材と確かな技術により、ご家庭では取り除くことが難しいエアコン内部の汚れを取り去り、すみずみまでキレイな状態に整えてくれます。
また、内部洗浄を定期的に行うことで、清潔な状態を長くキープすることができます。
エアコン内部洗浄の頻度は、おおむね年1~2回程度を目安に行うと良いでしょう。
ご家庭でできるフィルター掃除に加えて、業者によるエアコンクリーニングを行うことで、より快適な空間で暮らすことができます。
詳細はこちら:エアコンクリーニングの効果とは?エアコンクリーニングの必要性を解説!
エアコン内部の汚れは、エアコンのパーツを分解して洗浄を行う必要があります。素人が無理に分解すると故障の原因になるので、内部の掃除は業者に依頼した方が安心です。
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さらに、完全分解洗浄なら洗浄の妨げになる部品を取り外すので、エアコンの奥の汚れも落とすことが可能で、ホコリが付着しやすい送風ファンや、カビの温床になりやすいドレンパンなどのパーツのすみずみまでキレイに洗浄します。
おそうじ本舗のエアコンクリーニングは、卓越した技術力と専用機材を駆使してエアコンのニオイやカビ、汚れ、さらに雑菌まで徹底的に分解洗浄。完全分解洗浄は、洗浄の妨げになる部品を完全に取り外してエアコンの隅々まで徹底的に洗浄します。
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