0
更新:2022年07月28日
冷房を使用していると、エアコンから水が漏れてきたり降ってきたりした経験はありませんか?
エアコンにはアルミフィンと呼ばれる熱交換器が備わっており、アルミフィンによって暑い部屋を涼しくしたり、寒い部屋を暖かくしたりします。
冷房運転時にアルミフィンで暖かい空気が急激に冷やされると、エアコン内部では結露が生じて水滴が発生します。発生した水滴は室内に漏れないように室外に排出されます。
しかし、エアコンの内部が汚れていたり部品が破損していたりすると、室内で水漏れすることがあります。
本記事では、エアコンが水漏れする原因とその対策について詳しく解説します。
目 次
エアコンから水が漏れる原因は、主にエアコン内部の汚れやドレンホースの不具合です。エアコンは室内機内部のアルミフィンで温度を調節しており、冷房稼働時は部屋の暖かい空気を吸い込み、アルミフィンで冷たい空気に変えて室内に送風します。
このとき、暖かい空気が急に冷却されるため、エアコン内部には結露水が発生します。発生した結露水はドレンパンが受け止めて、ドレンホースを通り室外に排出されるのです。
しかし、エアコン内部が汚れていたりドレンホースに不具合が発生したりすると、エアコンから水漏れしてしまいます。また、水漏れの原因には、冷媒ガスの不足によるものも一定数あります。
水漏れを放置すると、床や壁に水滴が付着してカビが発生しやすくなります。ひどい場合は、木材が腐ったり、家具や家電が壊れて買い替えが必要になったりすることもあります。深刻な状況にならないうちに、水漏れが発生したら早めに対処しましょう。
水漏れが発生したら、すぐに行うべきことが2つあります。それは、エアコンの電源を切ることとエアコンの電源コードを抜くことです。
エアコンの電源を切ることで、水漏れを止めることができます。さらに、エアコン周辺に水がかかる被害を抑えることも可能です。
エアコン本体の電源コードをコンセントから抜くことも必須です。コンセントを差したままにしておくと、漏電して火災を引き起こしかねません。もしコンセント周辺も水で濡れていたら、ブレーカーを落とすことで漏電や感電を防ぐことができます。
エアコンの水漏れの原因はドレンホースの不具合が最も多いですが、原因はそれだけではありません。ここでは、水漏れのさまざまな原因について詳しく解説します。
まずは、ドレンホースの不具合です。エアコンの室内機から壁を伝って水が漏れているときは、ドレンホースが原因であることがほとんどです。そして、ドレンホースの不具合には、3つのケースが考えられます。
1つめは、ドレンホースの中に泥や草、虫などのゴミが入り込んで、ホースが詰まっているケースです。
排水口付近にゴミが詰まっていたら、割りばしや使い古しの歯ブラシで取り除けますが、ドレンホースの中で詰まっていたら掃除機で吸い出す方法もあります。
ただし、誤って水を吸い込むと掃除機が故障する恐れがあるので、様子を見ながら作業してください。
2つめは、ドレンホースの排水口が水たまりの中に入っていたり、石などで排水口が塞がれていたりするケースです。
その場合は、ドレンホースの先端が地面から5㎝以上浮くよう、カッターなどで切ることをおすすめします。
3つめは、ドレンホースの排水口が曲がっていて、下を向いていないケースです。
水が流れにくい形になっていることもあるかもしれません。
ドレンホースの排水口が曲がっていると、水が逆流してエアコンから水漏れが起こることがあります。この場合は、ドレンホースの先端をまっすぐに伸ばして、水がスムーズに流れるようにしてください。
水漏れの原因がドレンホース以外の場合は、エアコン内部のフィルターやアルミフィン、ドレンパンなどの汚れによることが考えられます。
フィルターが目詰まりすると、うまく室内の空気を吸い込めずにアルミフィンが過剰に稼働してしまいます。その結果、取り込んだ空気が冷えすぎて結露が大量に発生してしまい、排水が追いつかないことがあります。
エアコン内部のアルミフィンの汚れも、水漏れにつながることがあります。アルミフィンに汚れが溜まることで結露が大量に発生し、排水が追いつかずに水漏れすることもあるかもしれません。
ときには、排水しきれなかった水滴が、送風ファンで送り出される風と一緒に吹き出し口から飛んでくることもあります。
ドレンパンの汚れも、水漏れの原因の1つです。
水滴の受け皿であるドレンパンにホコリや汚れが詰まっていると、排水が追いつかずに受け皿から水があふれて水漏れが発生することがあります。
エアコンが水漏れする原因には、送風口の結露も挙げられます。
送風口にある風向板に冷気があたることで水滴が発生して、水漏れにつながることがあります。この現象は、暑い時期や部屋の湿度が高いときに発生しやすいため、該当する時期は注意しましょう。
水漏れには、この他にもさまざまな原因があります。例えば、以下のような原因が考えられるでしょう。
ドレンパンはエアコン内部に発生した水を溜める、いわば受け皿の役割を担う箇所です。ドレンパンが破損していると水を受け止めることができないので、そのままエアコン本体から水が流れ出てしまうことになります。
エアコン内部の水はドレンパンに溜まり、そこからドレンホースを伝って排水される仕組みになっていますが、ドレンパンとドレンホースの接続部分が緩んでいたり抜けていたりすると、ドレンホースから排水されず、溜まった水がエアコン本体から漏れ出てしまいます。
冷媒ガスが不足すると、熱交換がうまく行われなくなってしまいます。その結果、アルミフィンに霜が付着し、それが溶けて水が流れ出てしまうのです。
また、冷媒ガスの不足時に、湿度が高いとアルミフィンに氷が付着してしまいます。そのままエアコンを稼働させると氷が風と一緒に飛んでいく危険性があるので、水漏れが起きたときはエアコンを使用しないようにしましょう。
通常壁掛けタイプのエアコンは水平器を用いて傾かないように設置しますが、設置不良によりエアコン本体が傾いてしまうと、結露水がドレンパンに落ちづらくなります。また、ドレンパンに水が落ちたとしても、ドレンパンから漏れ出てしまう可能性もあるでしょう。
室内と室外の気温差が激しくなる真夏などは、アルミフィンが余計に稼働しやすくなるため、エアコン内部で結露が大量に発生します。その結果、ドレンホースの排水が追いつかず水漏れを引き起こしてしまうのです。
それでは、エアコンが水漏れしたときに、どのように対処したらよいのでしょうか?
まずはエアコンの電源を切ることが大事です。その後は、ドレンホースの詰まりを改善、エアコン内部の掃除や設定温度の変更などを行います。
はじめに、排水口が塞がれていたり、曲がっていたりしていないか確認してください。ドレンホースの劣化などもなければ、ゴミや汚れが詰まっていないか確認します。詰まりを改善する方法は、主に2つあります。
1つめは、掃除機で吸引する方法です。このとき、掃除機とドレンホースの間にタオルを一枚挟むことで、掃除機の中まで水を吸い込みにくくなるでしょう。
2つめは、ドレンホース先端にドレンポンプの先端を密着させハンドルを引いて、詰まりを除去する方法です。この道具は専門的な道具であり、使い方を間違えるとエアコン室内機側に水が押し出されてしまうことがあります。基板などを濡らしてしまうと故障の原因にもなるため、業者に依頼しましょう。
エアコン内部にホコリや汚れが蓄積されるのも水漏れの原因の1つなので、エアコン内部の掃除を行いましょう。掃除には、自分でできる部分と業者に依頼する部分の2種類があります。
フィルターの目詰まりが原因でエアコンがフル稼働すると、結露水が発生しやすくなります。掃除でフィルターのホコリを取り除きましょう。ただし、力任せに行わず、優しくホコリを取り除くようにしてください。
エアコン内部にホコリや汚れが溜まっていると、水の排出経路を塞いでしまい水漏れすることもあるので、エアコンクリーニングで内部の汚れなどを徹底して取り除くことをおすすめします。
また、専門的な知識や技術がない状態でエアコンクリーニングを行うと、故障や火災といったトラブルにつながる恐れがあるため、業者に依頼しましょう。
室内温度と設定温度に差がありすぎると、結露で水漏れする可能性があります。例えば、真夏の暑い日に設定温度を下げすぎると、アルミフィンが冷えすぎて結露が大量発生し水漏れすることが考えられます。
エアコンの設定温度は、20度未満にしないでください。室外との温度差を極力小さくして、発生する結露水を少なくすることが大事です。
風向きルーバーを水平にすることも、水滴の発生を防ぐ方法の1つです。エアコンの風が風向きルーバーにあたらないようにすることで、エアコン内の結露を防ぎます。
エアコンの劣化や故障が原因の場合は、自分で対処することは難しいので、修理業者に依頼するか、買い替えを検討しましょう。
エアコンは、時間の経過とともに内部に汚れが蓄積されていきます。汚れが溜まると水の流れをせき止めてしまい、エアコン内部で発生した水が屋外へ排出できずに水漏れしやすくなります。
プロが行うエアコンクリーニングは、専用の高圧洗浄機を使い、エアコン内部を大量の水で洗浄するので、ドレンホースの中の汚れも洗い流すことができます。
暑い夏の時期は、快適に過ごすためにも冷房が欠かせません。冷房を使用する前にエアコンクリーニングで内部をキレイに掃除して、水漏れトラブルを回避しましょう。
エアコンのフィルターや本体外側は自分で掃除できますが、内部には掃除が難しい箇所があります。内部を自力で掃除するには、エアコンの構造を理解して分解・組み立てを行わなければなりません。
また、自分でエアコンクリーニングを行うと、水や洗剤が精密機器にかかって故障したりトラッキング現象で火災になったりする恐れもあります。エアコンクリーニングは専門知識と技術が必要なので、プロに依頼した方がよいでしょう。
おそうじ本舗のエアコンクリーニングは、水漏れトラブルの原因になりやすいアルミフィンやドレンパンも丁寧に洗浄します。エアコン専用の高圧洗浄機で丸洗いするので、ドレンホースの詰まりも同時に改善できます。専用に開発した洗剤と大量の水を使ってすすぎ、隅々までキレイに洗浄して防カビ剤で仕上げます。
さらに完全分解洗浄なら、カビが発生しやすいドレンパンや送風ファンを外して洗浄するので、これまで洗浄しづらかったエアコン内部の奥の隅々まで洗浄できます。
また、パーツごとに洗浄できるので、汚れが残ることなく細部までキレイになります。
エアコンを快適に利用するためにも、おそうじ本舗のエアコンクリーニングでエアコン内部の汚れを徹底的に除去しましょう。
おそうじ本舗のエアコンクリーニングは、卓越した技術力と専用機材を駆使してエアコンのニオイやカビ、汚れ、さらに雑菌まで徹底的に分解洗浄。完全分解洗浄は、洗浄の妨げになる部品を完全に取り外してエアコンの隅々まで徹底的に洗浄します。
おそうじ本舗のエアコンクリーニングは、卓越した技術力と専用機材を駆使してエアコンのニオイやカビ、汚れ、さらに雑菌まで徹底的に分解洗浄。完全分解洗浄は、洗浄の妨げになる部品を完全に取り外してエアコンの隅々まで徹底的に洗浄します。