年末が近づくと気になるのが大掃除。
「汚れが頑固で落ちない……」「範囲が広くて時間が⾜りない……」というお悩みも多いのではないでしょうか?
また、どこから手をつけていいのか分からず、つい大掃除を後回しにしてしまう人もいるかもしれません。
実は、大掃除はポイントさえ押さえれば効率よく、短時間で終わらせることができます。
そこで、大掃除を計画的に進めるための準備、効率よく掃除するための順番や掃除方法、場所別の掃除術をハウスクリーニングのプロが分かりやすく解説します。
大掃除をスムーズに進めるための準備

大掃除は掃除する場所が多いため、スケジュールや掃除箇所のリストアップ、掃除道具を事前に準備しておくとスムーズに進められます。
大掃除のスケジュールを立てる
スケジュールを立てるポイントは、いつ・どこを掃除するかを決めることです。
一度に広範囲を掃除しようとすると負担が大きく、途中で挫折してしまいます。
まずは「どの日にどこを掃除するか」を決め、無理のない範囲でスケジュールを組みましょう。
余裕を持って12月初旬から少しずつ掃除を進めるのがオススメです。例えば、12月の週末ごとに「水回り」「各部屋」「その他」とエリアを分けて掃除すれば、無理なく進められるでしょう。
| 12月 | 掃除場所 |
|---|---|
| 第1週 | 不用品の選別、処分 |
| 第2週 | キッチン・トイレ・浴室・洗面所の掃除 |
| 第3週 | リビング・寝室など各部屋の掃除 |
| 第4週 | 階段・廊下・玄関の掃除 |
1日でさくっと終える!時短大掃除プラン
普段からこまめに掃除や整理整頓をしているなら、1日で最低限の大掃除が完了します。家族で分担して掃除できれば、大掃除を早く終わらせられるでしょう。
| 時間帯 | 掃除場所 |
|---|---|
| 午前中 | リビング・寝室など各部屋の掃除 |
| 午後 | キッチン・トイレ・浴室・洗面所の掃除 |
| 夕方 | 床・階段・廊下・玄関の掃除 |
業者にお任せ!らくらく大掃除プラン
忙しくて大掃除する時間が取れない方や、掃除が苦手な方は、ハウスクリーニング業者に掃除を依頼するとラクに大掃除を済ませられます。
ただし、大掃除シーズンはハウスクリーニング業者の繁忙期にあたるため、希望日に予約が取りにくいこともあります。余裕をもって早めに予約しておくと安心です。
大掃除のチェックリストを作る
掃除漏れを防ぐために、大掃除用のチェックリストがあると便利です。
照明や窓、サッシ、換気扇、エアコンなど、普段見落としやすい箇所をリストアップしておきましょう。
「誰が」「いつ」「どこを」掃除するかを具体的に書き出して分担すれば、家族で協力して進められます。
| 場所 | 掃除項目 | 担当 |
|---|---|---|
| キッチン | 換気扇・コンロ・シンク・シンクの下・排水口・食器棚・冷蔵庫・その他家電・壁・床 | 担当: |
| 浴室 | 換気扇・天井・鏡・浴槽・排水口・壁・床・ドア | 担当: |
| トイレ | 換気扇・便器・水洗タンク・ウォシュレット・壁・床・ドア | 担当: |
| 洗面 | 鏡・洗面台・洗面台収納・洗濯機・排水口・壁・床・ドア | 担当: |
| リビング・寝室 | 天井・照明・カーテン・クローゼット・家具・エアコン・その他家電・壁・床・ドア | 担当: |
| 窓 | 窓ガラス・サッシ・網戸 | 担当: |
| 玄関 | 下駄箱・傘立て・ドア・たたき・表札・チャイム | 担当: |
| 外回り | エアコンの室外機・ベランダ・外壁 | 担当: |
また、エアコンやキッチンの換気扇、浴室乾燥機などは分解しないと手が届かない部分もあるため、内部を掃除するのは難しいです。
自分で掃除できない所は、部分的に業者に依頼することも検討しましょう。
洗剤や掃除道具を揃える
効率よく掃除するには道具の準備が欠かせません。掃除を中断しないために、洗剤や道具を前もって準備しておきましょう。
【基本の掃除道具】
- 掃除機
- 雑巾(古布など)
- スポンジ
- 各種洗剤(クエン酸・重曹・セスキ炭酸ソーダなど)
- バケツ
- ハンディモップ
- ゴム手袋
- マスク
大掃除効率アップのコツ

ここでは、大掃除を効率的に進めるためのコツを紹介します。
不用なものは先に処分する
物が少なければ、掃除がしやすくなります。大掃除の前に、着なくなった服や不要な雑貨を思い切って処分しましょう。
ゴミ収集日を確認して、計画的に行うのがポイントです。
浸け置きや洗濯中の時間も有効活用する
油汚れがこびりついた換気扇フィルターや五徳などは、洗剤を溶かしたお湯に浸け置きしておきましょう。その間に別の場所を掃除すれば、効率的に時間を使えます。
また、カーテンやシーツなどの洗濯中にその周辺を掃除すれば、邪魔なものがない状態で作業できるので、掃除がしやすくなります。
掃除の基本は「上から下へ」「奥から⼊⼝へ
掃除する順番は、天井 → 照明 → 壁→ 棚 → 床のように上のほうから掃除するのが基本です。上から下へ掃除することで、最後に下にたまったホコリをまとめて掃除できます。
また、部屋の奥から入口へ向かって進めると、掃除済みの箇所にホコリが再びつかなくなるので効率的です。寝室などの閉鎖された場所から掃除を始め、リビング→⽞関と汚れを外へ出すようなルートで掃除を進めましょう。
決めた時間内で掃除を切り上げる
大掃除をスケジュール通りに終わらせるには、一箇所に時間をかけすぎないこともポイントです。場所ごとに掃除にかける時間を決めておき、決めた時間内に掃除が終わらない場合は、いったん切り上げて余裕のある別日に行いましょう。
自分で掃除が難しい場所は業者に依頼する
自分で掃除ができない場所があったり、掃除しても汚れが落ちなかったりする場合は、ハウスクリーニング業者に依頼することをオススメします。
特に、汚れやすいキッチンやお風呂などの水回りと、エアコンなどの家電は業者に依頼したほうがキレイになります。
大掃除にかける時間や労力、費用を考慮して業者に依頼することも検討しましょう。
汚れの種類別!洗剤選びのポイントと掃除道具
汚れの種類によって洗剤や道具を使い分けると、頑固な汚れが落ちやすくなります。
油汚れはアルカリ性の洗剤が有効
キッチンのコンロや換気扇は油汚れが中心なので、アルカリ性の洗剤を使うと汚れを落としやすくなります。
中でも、弱アルカリ性のセスキ炭酸ソーダや重曹がオススメです。セスキ炭酸ソーダを使う際は、手荒れを防ぐためにゴム手袋を着用しましょう。一方、重曹は自然派洗剤なので、環境にやさしく、手荒れもしにくいです。
水アカには酸性の洗剤が有効
浴室や洗面台の白いウロコ汚れは水アカです。酸性のクエン酸などで落としましょう。便器の黒ズミも水アカと同じような性質の汚れなので、クエン酸が有効です。
クエン酸は天然由来成分で、使いやすい洗剤です。レモンにもクエン酸が含まれており、お酢も酸性なので洗剤の代わりとして使うことができます。
カビには塩素系漂白剤
浴室に生えやすい黒カビには、塩素系漂白剤(カビ取り剤)が有効です。
塩素系漂白剤は刺激が強いので、取扱説明書をよく読んで注意して使用しましょう。
酸性(クエン酸やレモンなど)のものと混ぜると有毒ガスが発生するため大変危険です。絶対に他の洗剤と混ざらないようにしてください。
また、必ず換気をし、ゴム手袋やマスクを着用して洗剤に直接触れないよう保護してください。
ホコリ
ホコリには、屋外から⾶んでくる「⼟ホコリ」と家の中の布団やカーテン、⾐類などから出る「綿ホコリ」の2種類があります。どちらに対しても、乾いた汚れは濡らさず乾いたまま取り除くのが基本です。
家具や家電に付着するホコリは、掃除機やハンディモップで取り除きましょう。
ただし、大量にホコリが付いている場合は、乾拭きした後に水拭きしたほうがキレイになります。
大掃除で役立つ便利グッズ
⻭ブラシ

細かい部分の汚れを落とすのに役立ちます。ブラシの先端を少しカットするとコシが出て、磨きやすくなります。
キッチンペーパー

吸⽔性があり丈夫なので、重曹やクエン酸などの洗剤を汚れ部分に湿布したいときに便利です。
ラップ

頑固な汚れに洗剤を浸け置きしておきたいとき、ラップを被せると洗剤が乾かず、汚れに浸透しやすくなります。
割り箸

割り箸は、金属や陶器よりも柔らかいので傷がつきにくく、キッチンや洗面所などのこびり付いた汚れをガリガリと削り落とすのにも有効です。割り箸にキッチンペーパーを巻くと、細かい隙間の掃除に使えます。
プラスチック製カード

プラスチック製の薄くてしなやかなカードは、ベトベトした油汚れや⽯鹸カスなどの汚れをこそぎ落とすのに役⽴ちます。
マイクロファイバークロス

高い吸水性、速乾性、集塵力があり、やわらかい素材のため、さまざまな場所の掃除で活躍します。
メラミンスポンジ

水に濡らして擦るだけで、水アカ、茶渋、焦げ付きなどの汚れを研磨して落とせます。柔らかい素材やコーティングされたものには使えないので注意が必要です。
【場所別・汚れ別】効率的に汚れを落とす掃除方法
ここでは、場所や汚れに応じた、掃除方法をご紹介します。
キッチン

換気扇、コンロ、シンク、冷蔵庫の中を重点的に掃除しましょう。
換気扇やコンロの油汚れ
換気扇やコンロの油汚れは、重曹やセスキ炭酸ソーダ、アルカリ電解水などで浸け置きするのがオススメです。浸け置きで汚れを分解した後に、ブラシでこすると効果的です。
シンク
シンクに付いた水アカは、クエン酸で落とします。排水口や三角コーナーもヌメリなどで汚れやすいので、忘れずに掃除しましょう。
冷蔵庫
冷蔵庫は中身を出して棚を丸洗いします。気温が低い冬は食材をベランダに出しても傷みにくいので、冷蔵庫の掃除は冬場がオススメです。
賞味期限切れの食品などは処分して、冷蔵庫の中をスッキリさせましょう。
浴室

浴室に発生しやすい水アカとカビを取り除く掃除を重点的に行います。
ただし、水アカに有効な酸性洗剤とカビに有効な塩素系漂白剤を同時に使用すると、有毒なガスが発生するため危険です。必ず日にちを分けて、別々に作業してください。
水アカ
水アカは、クエン酸水を吹きかけた後にラップで覆って浸け置きして、スポンジで擦って落とします。
鏡に付いた白いウロコ状の汚れも水アカです。こちらもクエン酸で浸け置きした後、ナイロンタオルに歯磨き粉をつけて、円を描くようにして水アカを削り落としてください。
カビ
カビはカビ取り剤を使って掃除します。カビが生えている箇所の水分を拭き取ってから、カビ取り剤をスプレーします。乾燥しないようにラップで覆い、10~15分ほど浸け置きしたらしっかりと洗い流しましょう。
トイレ・洗面所

トイレと洗面所は来客の目にも触れる場所です。大掃除のタイミングでしっかり掃除しておきましょう。
トイレ
便器のフチ裏や水が流れる部分に尿石や黒ずみがこびりつきやすく、通常の掃除では落ちにくいこともあります。尿石や黒ずみは酸性の洗剤で掃除します。
また、床や壁には飛び散った汚れが残りやすいため、見落とさずにしっかり拭き取り、清潔に保ちましょう。
洗面所
洗面ボウルの黒ずみには、重曹が効果的です。洗面ボウルや排水口に重曹水をスプレーして、古歯ブラシなどで磨きましょう。
鏡には重曹水をスプレーして水拭きし、乾拭きで仕上げます。柔らかい布で拭き取るのがオススメです。
洗濯機

洗濯機の中は汚れやすいです。特に、洗濯槽はカビなどの汚れがこびりついている可能性が高いので、洗濯機クリーナーで洗浄しましょう。糸くずフィルターや洗剤投入口もブラシなどを使って掃除してください。
また、洗濯機と壁や床の隙間は掃除しにくい箇所なので、大掃除を機にキレイに掃除しましょう。
洗濯機は縦型とドラム式で掃除方法が異なります。ご自宅の洗濯機に合った方法で掃除をしてください。
エアコン・その他家電

家電はホコリが付着しやすいです。
本体の外側はハンディモップでホコリを拭き取ったり、水気をよく絞ったタオルで水拭きしたりしてください。水拭きした場合は最後に乾拭きして、水気を残さないようにしましょう。
エアコンや空気清浄機は取扱説明書に記載されている掃除方法で、フィルターの掃除を行いましょう。
内部の汚れが気になる場合は、業者にクリーニングを依頼してください。エアコンの内部の洗浄は、専門知識のある業者にお任せしましょう。
各部屋・窓・玄関など

普段の掃除では、見過ごしがちな箇所を中心に掃除しましょう。
リビング・寝室
照明器具はホコリがたまりやすいので外して水拭きします。
カーテンやソファ、寝具などのカバーが外せるものは取り外し、洗えるものは洗濯してください。
家具はできるだけ移動して、裏側や隙間にたまったホコリやゴミを取り除きます。
拭き掃除や掃き掃除を中心に、部屋全体をキレイにしましょう。
窓・サッシ・網戸
窓ガラスの掃除は、外側から⾏いましょう。通常、掃除の基本は「中から外」ですが、窓ガラスに限っては外側の汚れが圧倒的に多いので、汚れの強い外側から進めていきます。
サッシや網戸も忘れずに掃除しましょう。
玄関
玄関は外からの汚れが入り込みやすい場所です。来客時に家の印象を大きく左右する場所でもあるため、大掃除を機にキレイに掃除しておきましょう。
大掃除をラクにする習慣

大掃除が大変になるのは、普段の生活で汚れをため込んでしまうからです。
そこでオススメなのが「ついで掃除」と「小掃除」です。
普段から「ついで掃除」を取り入れる
普段から「ついで掃除」を行っていると、汚れにくくなり、掃除がラクになります。
料理の後にコンロを軽く拭く、歯磨きのついでに洗面台をさっと流す、入浴後に換気をし、壁や床に残った水滴を水切りワイパーやタオルで拭き取るなど、日常的にちょっとした掃除を組み込むだけで、汚れの蓄積を防げます。
季節ごとに「小掃除」をして汚れをためない
季節の変わり目ごとに「小掃除」を実践すると、大掃除の負担が軽くなります。
例えば、春は窓や網戸、夏はエアコン、秋はキッチンまわりといったように、季節に応じて重点的に掃除する場所を決めて「小掃除」をします。
汚れをためない習慣を身につければ、年末の大掃除は仕上げ程度で済み、短時間で完了します。
まとめ|大掃除を成功させるポイント
なにかと忙しくなる年末の大掃除は、事前準備をしっかりとして、計画的に進めるのが成功の鍵です。
【大掃除のポイント】
- 大掃除は「計画」と「準備」で効率化
- 掃除の基本は「上から下へ」「奥から⼊⼝へ」
- 汚れや場所に応じて洗剤を使い分ける
- 必要に応じてハウスクリーニング業者に依頼する
ポイントを押さえて、効率的に大掃除をしましょう。
余裕をもって大掃除を終わらせられれば、新しい年を迎える準備もはかどります。
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