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更新:2023年02月27日
1日中エアコンを使用していると、気になってくるのが電気代。
快適な温度で過ごしたいけど、電気代はできるだけ節約したいですよね。
実は、エアコンの電気代や消費電力は、こまめな掃除と少しの工夫を重ねるだけでも節約することができます。
そこで、エアコンを掃除して電気代を節約するためのポイントや、手軽にできる掃除方法などをご紹介します。
目 次
エアコンの電気代節約の対策として、エアコン本体を清潔に保つことが重要です。エアコンは汚れが酷くなるほど、余計な負荷がかかってしまい電気代が高くなる可能性が十分に考えられます。
エアコンは構造上、部屋の空気を吸い込んで、設定温度に調節してから吸い込んだ空気を吐き出します。その際に部屋のホコリも一緒に吸い込むので、エアコンはホコリが溜まって内部が汚れやすくなるのです。
また、ホコリはカビのエサにもなります。
冷房と除湿の運転時には、温かい空気を冷やすためにエアコンの内外部に大きな温度差が生まれ、エアコン内では結露が生じます。この結露によってエアコン内部の湿度は高くなり、運転終了後には部屋の温度も上昇して、カビが繁殖しやすい環境が整ってしまいます。
エアコン内のホコリや汚れを放置しておくと、カビの繁殖・増殖を助けてしまうので、エアコンをキレイにしておくことが大切です。
エアコンを使い続けると、フィルターをはじめエアコン内部のさまざまな箇所にホコリやカビなどのハウスダストが溜まり、それらの汚れが原因でエアコンから嫌なニオイまで発生することもあります。
掃除しないまま汚れた状態でエアコンを稼働すると、部屋中にホコリやカビの胞子が舞ってしまう可能性もあり、エアコンの汚れが原因で健康を害する可能性もあるのです。
詳細はこちら:エアコンの構造・汚れる仕組みをわかりやすく紹介!エアコンクリーニングで出る黒い汚水の理由
エアコンのフィルターやアルミフィンが汚れていると、風の通り道が塞がれてしまうので、空気を吸い込む力が低下して通常よりも多くの電力が必要になります。
また、送風ファンの汚れも風量の低下を引き起こす原因の1つです。
エアコンは室温が設定温度に達するまでフル稼働しますが、汚れていると風量が弱まり、設定温度に達するまでに余計な時間を必要とするため、通常よりも多くの電力を消費してしまう可能性があるのです。
フィルターが目詰まりしているエアコンでは冷暖房の効果が下がり、無駄な電力を使ってしまいます。フィルターをこまめに掃除することで、冷房時で約4%、暖房時で約6%の消費電力の削減になります。
出典:COOL CHOICE ウェブサイト
(https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/setsuden/office/saving01.html)
消費電力が高くなると必然的に電気代にも影響するので、エアコンは定期的に掃除を行うのが良いとされています。
エアコンの汚れは風量が低下して効きが悪くなるだけでなく、余計な負荷がかかって稼働音が大きくなったり故障の原因になったりすることもありますので、定期的に掃除しましょう。
エアコンの電気代を節約するために、掃除しておきたい箇所や掃除のポイントを解説します。エアコンはこまめな掃除を心がければ、電気代を節約することができます。
また、エアコンの汚れは健康にも影響する場合があるので、日頃からエアコンを掃除してキレイに保ち、電気代を節約しましょう。
手軽にできるフィルターの掃除は、1ヶ月に2回を目安に行いましょう。
エアコンのフィルターは汚れたままにしておくと、新品の状態より電気代が高くなってしまい、積み重なると大きな金額になってしまいます。
①エアコンの電源を切り、コンセントを抜きます。
②エアコンの下に新聞紙を敷き、エアコンの前面パネルを開けてフィルターを付けたまま掃除機で表面のホコリを吸い取ります。
取り外したフィルターを新聞紙の上に置いて、ホコリを掃除機で吸い取ります。このとき、フィルターの外側から掃除機でホコリを吸い取り、次に内側のホコリを取りましょう。先に内側を掃除機で吸うと、ホコリがフィルターの目に詰まるので、気をつけてください。
③汚れが酷い場合には、フィルターをシャワーで水洗いしましょう。掃除機のときとは逆で、フィルターの目にホコリが詰まらないよう、内側から外側に向けてシャワーを当てた後、外側を洗います。フィルターをしっかり乾かして、エアコンに戻せば掃除終了です。
エアコンには、自動でフィルターを掃除するお掃除機能付きのエアコンがあります。
お掃除機能付きエアコンの場合は、ダストボックスが取り付けられており、フィルターに付いたホコリやゴミを自動で掃除してダストボックスに溜め込むので、溜まったゴミを回収して捨てなければなりません。
ダストボックスの掃除方法や頻度は機種によって異なるので、取扱説明書を確認して掃除しましょう。
エアコン室内機の本体カバー外側にもホコリなどの汚れがついてしまいます。
エアコンの内部は精密機械のため、分解せずに本体カバー外側の表面のホコリや汚れをキレイな布で拭き取るなどして、掃除しましょう。
吸い込み口はエアコン室内機の上部か前面にあり、室内の空気を取り込む部分で、ホコリが付きやすい箇所です。こちらも定期的に掃除しましょう。
①エアコンの電源を切り、コンセントを抜きます。
②乾いた布か、湿らせてよく絞った布で本体カバーをキレイに拭いてください。
「ホコリキャッチャー」があると手が届きにくいエアコン上部も簡単に掃除ができます。
ホコリキャッチャーは針金ハンガーを細長く引き伸ばして、ストッキングまたは古着をかぶせてハンガーの先を曲げて作ります。ハンガーを折り曲げた部分でエアコン上部に溜まったホコリを拭き取ります。
吹き出し口は温度調節された風が出てくる部分で、エアコン室内機の下部にあります。吹き出し口にはルーバーという風向きを調節するハネがついているので、ルーバーを傷つけないように、慎重に掃除しましょう。
また、エアコン内部が汚れていると、吹き出し口からホコリやカビの胞子が放出されやすく、それらの汚れが付きやすい箇所でもあるので、こまめに掃除することをオススメします。
①エアコンの電源を切り、コンセントを抜きます。
②ルーバーを手で開けます。
③乾いた布か、よく絞って湿らせた布でルーバーの汚れを拭き取ります。
「お掃除棒」を使うと簡単に掃除ができます。
お掃除棒は割り箸にキッチンペーパーを巻き付けて、輪ゴムで止めて作ります。
お掃除棒のキッチンペーパー部分をお湯につけて固く絞ってから、ルーバーを拭いてください。
基本的に掃除は不要とされている室外機ですが、汚れていると、温度調節するために熱を排出したり取り込んだりする効率が落ちてエアコンの効きが悪くなることがあります。
エアコンの効きが悪いと消費電力が上がるため、電気代に影響する可能性があるのです。
1年に1〜2回程度、室外機の掃除も行うことをオススメします。
また、室内機と同様に室外機内部も精密機械のため、分解しての掃除は行わないでください。
①エアコン室内機の電源を切り、コンセントを抜きます。
②室外機のカバーを掃除します。
室外機の外側についた砂やホコリなどをほうきで取り除きます。
室外機正面の網目部分はブラシで汚れをかき出したり、掃除機でゴミを吸い取ったりしてください。外カバーなら水洗いも可能なので、汚れが酷い場合は水洗いしましょう。
③室外機の周りを掃除します。
室外機の近くに物を置いていると、エアコンの効きが悪くなってしまいます。室外機の周りにはできるだけ物を置かないようにし、ゴミがある場合は取り除きましょう。
詳細はこちら:自分でエアコンを掃除する方法を徹底解説!簡単に作れる掃除道具も紹介
エアコンは自分で掃除できない箇所が多く、内部の掃除は専門知識と専用の道具が必要なため、プロにエアコンクリーニングを依頼すると良いでしょう。
特に、お掃除機能付きエアコンは複雑な構造をしており、プロでも対応していない業者があるほどです。自分で分解してエアコンクリーニングを行うのは避けましょう。
プロのエアコンクリーニングなら、専用の高圧洗浄機を使ってエアコン内部をキレイに洗浄してくれます。
エアコンクリーニングは年に1度を目安に行うのがオススメです。
そのほか、エアコンから臭いニオイがするときや、吹き出し口付近に黒い点々とした汚れを発見したら、エアコン内部でカビが発生している可能性が高いので、早めにエアコンクリーニングをして、内部をキレイに掃除しましょう。
エアコンの電気代を節約する方法は掃除以外にもあります。簡単にできるので、実践してみましょう。
室外機の周りに植木鉢やゴミ箱など物が多くあると、室外機から排出された熱風が再び吸い込まれてしまい、無駄な電力を使うことになります。室外機の周りには物を置かず、風通しを良くしておきましょう。
室外機周りの温度が高いと、室内の熱い空気を室外に排出することができなくなってしまいます。夏場は直射日光が当たらないよう、日よけを設置して日陰を作りましょう。
冬場に雪がかかった場合には、暖かい空気を室内に送り込みにくくしてしまいます。雪が直接室外機にかからないように日よけを設置します。
日よけを設置するとき、吹き出し口は塞がないよう注意してください。
エアコンの起動時には、多くの電力が必要になります。そのため、こまめにオン・オフを繰り返すと、気づかないうちに大量の電力を消費している可能性があります。すぐに部屋に戻る予定なら、電源をオフにするより少ない電力で室温を保ってくれる「自動運転」にしておくのがオススメです。
冷気は下に行くので、冷房使用時は風向きを平行か上向きに調節します。
暖気は上に行くので、暖房使用時は風向きを下向きにして、風が出る方向を調節します。
また、扇風機やサーキュレーターなどで床や天井に溜まった冷気や暖気に風を送り、室内の空気を循環させましょう。
春や秋などエアコンを長い間使わない場合は、コンセントプラグを抜きましょう。刺したままにしておくと、待機電力が発生し電気代に影響します。
室外の気温の影響を受けにくくすることで、電気代節約につなげましょう。
夏の日中はレースのカーテンやすだれで日射しをカットして室内が暑くなるのを防ぐと同時に、冷房の冷気が外に逃げるのを防ぎます。
冬は室内に暖気を閉じ込め、外の冷たい外気が室内に入るのを防ぎます。
窓に断熱シートを貼るのも効果的です。
設定温度を極端に低くしたり高くしたりすると電気代が高くなる要因になるので、設定温度を見直します。目安は室温を夏28℃・冬20℃になるように、設定温度を調節してください。
人が快適に過ごせる湿度は50%です。湿度をコントロールするだけでも、暑さや寒さの感じ方が変わるので、試してみてください。
夏は湿度が高いため、体感温度が上がって蒸し暑く感じます。除湿器やエアコンのドライ(除湿)機能を活用して湿度を下げましょう。
冬は湿度が低いため、体感温度が下がって寒く感じるので、加湿器などを活用して湿度を上げましょう。
詳細はこちら:エアコンの設定温度は何℃が適切?体感温度や節電についても解説
冷房と除湿の運転時には、温かい空気を冷やすためにエアコンの内外部に大きな温度差が生まれ、エアコン内では結露が生じます。
そのまま放置していると、エアコン内に湿気が溜まったままになってしまい、カビが繁殖・増殖してしまうので、冷房と除湿の運転後は1時間ほど送風運転をして、エアコン内部を乾燥させましょう。
詳細はこちら:エアコンの送風機能とは?送風を使ってカビ対策・運転効率をアップ!
節約のコツとは少し異なりますが、長年使用している古いエアコンなら思い切ってエアコンを替えるのも1つの手です。
各メーカーから省エネ向きのエアコンなど、多種多様な機能が付いているエアコンが販売されています。
また、部屋の広さに見合わないエアコンの場合、無駄な電力を使っている可能性もあるのです。その場合は、部屋の広さにあったエアコンに買い替えることで、無駄な電力の消費を防ぐことができます。
おそうじ本舗の「完全分解洗浄」は、エアコン内部を洗浄する際に、洗浄の妨げになる送風ファンとドレンパンを分解してから洗浄します。
従来のエアコンクリーニング(※)では徹底洗浄するのが難しかった部分も、パーツを分解することで、手が届きにくかったエアコンの奥の隅々までキレイに洗浄できるようになりました。取り外した送風ファンとドレンパンもパーツごとに洗浄できるため、こちらも細部までキレイに洗浄できます。
※おそうじ本舗のスタンダードクリーニングとの比較
また、おそうじ本舗ではさまざまな機種のエアコンに対応するための研修が充実しており、構造が複雑なお掃除機能付きエアコンにも対応しております。
エアコン内部の汚れが気になるなら、おそうじ本舗のエアコンクリーニング「完全分解洗浄」をオススメします。
エアコンをキレイにすることで運転効率が上がり、電気代節約の効果も期待できるでしょう。
おそうじ本舗のエアコンクリーニングは、卓越した技術力と専用機材を駆使してエアコンのニオイやカビ、汚れ、さらに雑菌まで徹底的に分解洗浄。完全分解洗浄は、洗浄の妨げになる部品を完全に取り外してエアコンの隅々まで徹底的に洗浄します。
おそうじ本舗のエアコンクリーニングは、卓越した技術力と専用機材を駆使してエアコンのニオイやカビ、汚れ、さらに雑菌まで徹底的に分解洗浄。完全分解洗浄は、洗浄の妨げになる部品を完全に取り外してエアコンの隅々まで徹底的に洗浄します。